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あなたはどう思う? 新解釈の“ゴッホ映画”を見てみた!

2019.11.1
映画評論ユニット「お杉とB子」が今回おすすめするのは『永遠の門 ゴッホの見た未来』です。
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お杉:アニメ仕立ての伝記映画や複製画家のドキュメンタリーと続々ゴッホ関連の秀作が公開されているけれど、ついに真打ち登場。ゴッホを演じたウィレム・デフォーがアカデミー賞主演男優賞候補になったのよ。

B子:納得の名演だもの。ゴッホになりきってる。63歳で37歳のゴッホを演じているのに違和感なし!

お杉:構成もお見事よね。ゴッホの生涯を描くのではなく、アルルに拠点を移した最後の3年に焦点を合わせ、そこに新解釈を盛り込んでる。

B子:ネタバレになるから詳しくは書けないけど、私はその解釈を支持します! ゴッホ美術館が強硬に否定してる説もあるけどね。

お杉:ジュリアン・シュナーベル監督が、またすごい! 現代アーティストだけあって、洗練された映像を駆使して繊細すぎるゴッホの脳内や視点を体感させてくれるの。撮影監督の光の捉え方が抜群にうまい!

B子:カメラが上下左右に振られたり、焦点が上下で別々になったりと斬新。ゴッホの目にはあんなふうに見えてたのかもと思ったわ。

お杉:いまどきなカメラワークのおかげで、19世紀の画家の物語なのに、現代が舞台のドキュメタリーを観てるようなみずみずしさを感じるの。そして、マッツ・ミケルセンやマチュー・アマルリックと実力派スターがちょいちょい出てくる。これもシュナーベルの人徳ってやつ?

B子:人徳だけじゃなく、画家としての才能も遺憾なく発揮してるよ。130点以上登場する絵画の数点は、監督自ら描いたらしい。ゴッホの筆捌きを完コピなんて、すごい(笑)。

お杉:ゴーギャンとの諍(いさか)いに端を発する有名な耳切り事件や弟テオとの深い愛情ももちろん描かれていて、ゴッホ好きのツボは外しません。

B子:開催中のゴッホ展も、これを観るとさらに楽しめるんじゃない?

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『永遠の門 ゴッホの見た未来』 監督・共同脚本/ジュリアン・シュナーベル 出演/ウィレム・デフォー、ルパート・フレンド、マッツ・ミケルセンほか 11月8日より新宿ピカデリーほか全国公開。©Walk Home Productions LLC 2018

お杉とB子 男子2人の空気感がたまらない『ブラック校則』(11月1日公開)。ドラマで育まれた登場人物たちへの愛も加速しちゃうわ。(お杉)夫への不満が溜まっているなら『積むさおり』(11月2日公開)がオススメ。ボタンの掛け違えって大きいんですよ。(B子)

※『anan』2019年11月6日号より。

(by anan編集部)

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