銭湯と湯上がりのごちそう。
銭湯好きの料理家、小平泰子さんが楽しみ方を指南!
旅先で温泉ではなく銭湯に入るというのは、なかなかの非日常体験。でもこれがやってみると実に新鮮で楽しいもの。温まった体で近くのお店に立ち寄れば、湯上がりの一杯がキューッと染みることうけあい。京都生まれ京都育ちの料理家・小平泰子さんは毎日のようにこの流れを楽しんでいるツワモノ。おすすめの銭湯&湯上がりコースを教えてもらいました。
「家にお風呂があっても、銭湯の広い湯船やサウナ(京都は入湯料にサウナ利用料も含む)で汗を流すと、疲れの取れ方も違います」と小平さん。
「最初は緊張するかもしれませんが、地元の人たちと“裸のふれあい”をすることで、京都の一歩奥まで踏み込んだ気持ちになれるし、世間話でおすすめのお店なんかを教えてもらえる可能性もありますよ」
観光の帰りにふらっと立ち寄ったとしても、「タオルは貸し出してくれるし、使い切りサイズのシャンプーや石鹸もあるのでご安心を」
スキッと心身をリフレッシュして、いろんなお楽しみが待つ夜の街へ出かけてみよう。
玉の湯(たまのゆ)
TEL:075・231・2985[押小路御幸町]
京都市役所から近い便利な立地。陶芸家でもある奥様が製作したタイルが浴室内や外壁を彩る。夏は全国のサイダーを集めた「プチサイダー祭り」など、さまざまなイベントも開催。「長湯派の私に嬉しいサービスが、湯船に入れてもいい椅子があること。薬湯にドブンと入れて腰掛け、ゆったりと温まる時間が幸せ」。入湯料¥430(税込み)。
左2本は7~8月頃開催予定の「プチサイダー祭り」の商品。右は定番の金柑入りジュース。
◆中京区押小路通御幸町西入ル亀屋町401 15:00~24:00 日曜休 http://kyoto-tamanoyu.com
湯上がりはここへ。
酒場 たいげん
TEL:075・213・0774[御幸町御池]
「靴を脱いで上がるので、友人の家にでも来た気分でめっちゃリラックスできます」と小平さん。生搾りトマトサワー¥490で喉を潤した後は、焼き野菜盛り合わせ(内容は日替わり)¥680、もずくの天ぷら¥400などをつまんでひと息。シメには巨大な味噌焼おにぎり¥300(すべて税込み)もぜひ!
◆中京区御池通御幸町亀屋町370-2 京都府旅館会館B1 12:00~22:00LO 月曜、第2・4火曜休 http://mrmd.co.jp/taigen/
鳳泉(ほうせん)
TEL:075・241・6288[河原町二条]
京都中華のレジェンド店『鳳ほうまい舞』の流れをくむ店。小平さんがまず頼むという焼売¥540(税込み)はクワイ入りで、シャクシャクッとした食感が快い。「この大きさも魅力です。口に入れた時に肉汁がジュワッと広がる瞬間が好き。アツアツになったところに流し込む冷たいビールがまたおいしくて」とニッコリ。
◆中京区河原町二条上ル清水町359 AXEABビル1F 11:30~14:30LO、17:00~20:00LO 月曜(祝日の場合は翌日)休
トラモント
TEL:075・256・1917[寺町二条]
喫茶店のような空間で丁寧に仕込まれた20種類以上のパスタなどが味わえる通好みの一軒。小平さんは「前菜から始めてパスタやピッツァへ。仕上げは香ばしくてナッティなエスプレッソ¥330で」。この時季のおすすめは冷製トマトのパスタ¥1,300(共に税込み)。生トマト2個を惜しみなく使い、ニンニクをほどよく香らせたシンプルで奥深い味わい。
◆中京区榎木町97 11:00~15:30LO、18:00~20:30LO 日曜、第2・4水曜休
もっと、京都の銭湯
大正湯(たいしょうゆ)
TEL:075・313・2343[七条御前]
広々とした洗い場に主浴槽のほか電気風呂やジェット風呂、週替わりの湯などを備える。毎週日曜にはあひる風呂も。「ぬる湯の湯船がお気に入りで、ずっと入っていたくなります」。
◆下京区西七条北東野町26 15:00~翌1:00 水曜休
京極湯(きょうごくゆ)
TEL:075・431・2006[西陣京極]
立派な煙突がそびえ立つレトロ銭湯。見事なタイルアートや脱衣所の柳行李など見どころが多い。「お湯が柔らかくて、入浴後のぽかぽか感が持続するんですよ」。
◆上京区土屋町通一条下ル東西俵屋町666 15:00~24:00 月曜休
トロン温泉稲荷(おんせんいなり)
TEL:075・841・6653[三条会商店街]
三条会商店街近くの路地にある。天然鉱石トロン原石を使用したお湯はミネラル成分が豊富。「肌あたりのいいお湯に浸かって、休憩所で生ビールを飲むのが至福です!」。
◆中京区今新在家町4 15:30~23:30(日曜9:00~) 金曜休
こひら・やすこ 京都と東京でおばんざいを主とした「小平泰子料理教室」を主宰。立ち飲みから料亭まで幅広く網羅する食いしん坊。
※『anan』2019年7月17日号より。写真・東谷幸一 取材、文・泡☆盛子
(by anan編集部)
※朝・昼・晩、3500時間どんな時もスキンケアタイム&“モテ”時間。
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