少し停滞している時こそ“変わる”チャンスです。
今の自分や生活に大きな不満はないけれど、「何となく退屈」と感じていたり、「私、5年前と何も変わっていない…?」と不安を感じたり。思い当たる人は、“自分をバージョンアップ”させる時期に来ているのかも。「実は、人は停滞している時にこそエネルギーを溜めているもの。そしてそのエネルギーが、ある瞬間、自分をふわっと軽やかに持ち上げてくれるんです」と話すのは、美容エディターの松本千登世さん。
また、“ビリギャル”のモデルで、現在は教育にまつわる講演会などに取り組む小林さやかさん曰く「ほんの小さなことで、人生はすぐ変わります。どうせ無理、と思って行動せずに誰かを妬む人生は悲しいし、小さくてもいいから失敗と成功をたくさん経験するほうが断然楽しい!」。
大きなジャンプアップでなくても、明日の自分をちょっとだけ変えてみる。そこから始めてみませんか?
いま求められるのは、人間力バージョンアップ。
では、私たちが目指すべき“バージョンアップ”の方向性とは? そこには最近、変化の兆しが。松本さん曰く「少し前に注目されていた“女子力アップ”から、“人間力アップ”が求められる時代へ、今はその過渡期なのではという気がします」。
同様に、モデルのアン ミカさんはバージョンアップを「自分自身の器を広げること」と定義し、小林さんは「ロボットがいろいろなことをできる時代だからこそ、私たち人間はちゃんと感情を持って、誰かのために頑張ることが大事。それが、キラッキラにバージョンアップした人生の源になる」と話すなど、“人としての度量”“人間ならではの力”に注目。
小手先のモテ度や女子力ではなく、総合的に何を大切にし、どう生きるか。今、それがポイントといえそう。
ワクワクの予感に従って、新しい景色を楽しもう。
新しい自分を見つけるために、明日から私たちは何をすればいいのだろう。「そのための苦労は買ってでもしろ、とは思わないのだけれど」とアン ミカさんは前置きしつつ「でも、もし自分の中から湧き上がる諦めきれない“ワクワクの予感”があるなら、その感覚に従ってもいいんじゃないかな。例えば憧れの人がいる場所や、ワクワクできる場面に飛び込んでみる。その挑戦には、今までのやり方が通用しない苦しみも伴うだろうけれど、素直さと覚悟の両方を持って、楽しんでほしいです」。
そうしてバージョンアップした先に待つものは。「ハイヒールを履いて歩くのと同じで、見える景色が変わる」(小林さん)。「今まで知らなかった、扉の開け方を知る感じ。次はどの方法で開けようかな、人にも教えてあげたいなって楽しくなりますよ」(アン ミカさん)
まつもと・ちとせ 美容エディター。客室乗務員、広告代理店、出版社を経て独立。その審美眼に定評があり、エッセイも人気。著書『もう一度大人磨き 綺麗を開く毎日のレッスン76』(講談社)など多数。
こばやし・さやか 1988年生まれ。愛知県出身。現在は講演活動やイベント企画運営などを積極的に行う。著書『キラッキラの君になるために ビリギャル真実の物語』(小社刊)が発売中。
アン・ミカ モデル、タレント。テレビやラジオへの出演以外にも、エッセイ執筆や講演会などで幅広く活動。最新著書『アン ミカ流 ポジティブ脳の作り方 365 日毎日幸せに過ごすために』(宝島社)が好評発売中。
※『anan』2019年4月17日号より。イラスト・宮島亜希
(by anan編集部)
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