「問題解決」の思考法は一つじゃない! “選択力”を磨くには?

2019.1.24
選択の際、どんなふうに考えたらいいか残念ながら学校では教えてくれません。でも実は、歴史に名を残す賢人たちが数々の思考ツールを残しているのです。
選択

ベストな選択で、人生を思い通りに。

日々の細ごましたことから人生の岐路まで、私たちの毎日は選択の連続。そんな場面でより良い道を選ぶための手引きとなり得るのが、今回の課題図書『問題解決大全』。これは、アメリカ建国の父としても知られるベンジャミン・フランクリンなど賢人たちの思考法をもとに、困難に遭ったときに役立つ対処法を、“読書猿”さんという覆面の読書家がまとめた一冊。人は問題に直面したときにこそ、選択を迫られるもの。ここでは本書の中から選択に直結する6つのメソッドをピックアップ。

「これらの利点は、自分にとって最善の道が、理論的に選べること。つい“なんとなく”で選ぶこともあるかと思いますが、そんな闇雲な選び方では人生が思わぬ方向に転んでしまう可能性もあります。それより選択に自覚的になること。そうすれば、人生を望む方向にコントロールできるでしょう」

本

本書の特徴と使い方

【「選び方」を選ぶことで選択のスキルが上がる】
「選択メソッドは、1つではなく多数あります。まずはそれを理解し、自分で選択法を選ぶことが第一。やり方がいろいろあると知っていれば、一つの方法でうまくいかなかったとしても、他を試すことができます。それを繰り返すことで、選択力は磨かれるのです」

【選択のための“道具箱”。必要なツールを状況に応じて使って】
「今回紹介するメソッドは、便利なツールを一つにまとめた道具箱のように、手元に置いておいてください。こうしてツールをたくさん持っていると、状況に応じて選択方法を使い分けることができ、ツールを駆使すれば、複雑な選択にも対応できるようになります」

6つのメソッドはこちら。

A:お山の大将/短時間で複数の中から最適なひとつが選べる
例えば…メニュー選び、買い物、人事採用

B:フランクリンの功罪表/「やるか」「やらないか」のどちらが有益かクリアに。
例えば…買うか、買わないか。転職をするか、しないか。結婚や交際の進退。

C:ぐずぐず主義克服シート/なかなか「やる」という選択ができないとき。
例えば…家事、面倒な事務作業、語学の勉強

D:ケプナー・トリゴーの決定分析/複数の候補に優先順位をつけたいとき。
例えば…就職先の検討、旅行先の検討

E:行動デザインシート/悪い習慣を「やめる」という選択をしたいとき。
例えば…つまみ食いをやめる、無駄遣いをやめる

F:機会費用/目先の計画を実行してよいか検討したいとき。
例えば…引っ越し、留学、行列に並ぶかどうか

読書猿さん 読書家。ブログなどでフォロワーから質問を受け、それに合う本を紹介。処女作『アイデア大全』(フォレスト出版)に続き、『問題解決大全』(同)が大ヒット。https://readingmonkey.blog.fc2.com/

※『anan』2019年1月30日号より。イラスト・林田秀一 取材、文・保手濱奈美

(by anan編集部)

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