中元日芽香「人を頼れるようになって、心に余裕が生まれました」 結婚後の心境の変化

ウェルネス
2024.11.26

ananフェムケア連載「Femcare File」。今回のテーマは、私とフェムケアの話。連載開始時からananフェムケア委員会のひとりとして登場している中元日芽香さんに、結婚後の心境の変化などを伺いました。

どんより重い自分も受け入れていたわる。

もともと「ひとりで生きていく」気持ちが人一倍強かったという中元日芽香さん。何事も自分の力で乗り越えるべく、少々強情なところがあったのだとか。それが今年の春、結婚したことを機に、いい意味で肩の力が抜けたそう。

「これまでは、生理で不調でも、心が疲れていても、『話すことじゃない』と胸に秘めていました。でも夫と一緒に暮らすとなったら、共有した方がいい気がして。『今日は体調が悪いんだ』と伝えたら、いたわりの言葉が返ってきて、すごくラクになれたんです。普段はカウンセリングで話を聞く立場なのですが、自分も聞いてほしかったんだなぁと。それがわかってから、しんどいときは夫や友人を頼れるようになり、信頼が増しました。そして困っている人がいたら、自分も手を差し伸べられるように。余裕が生まれたんだと思います」

頑なさがやわらぎ、ブルーデーの過ごし方にも変化が。痛み止めを飲むなど「いつも通りに動くため」の対策から、ありのままを受け入れるケアにシフトした。

「痛みに引っ張られ、普段通りにできないことに抵抗がありました。でも今は、どんより重い体も自分なんだと受け入れ、頑張りすぎないように。好きな香りで癒したり、体を温めたり、自分をいたわるようにもなりました。夫にはLINEスタンプで自分の状態や不調を伝えています」

これからのライフイベントについて、夫婦の間で自然と話題にのぼることもあるという。

「子どもを授かれば、大きく生活も変わると思います。いずれにしても仕事はずっと続けて、家族も大事にして…。それくらいですが、ふんわりと考えてはいます」

これまで心理カウンセラーとして、さまざまな悩みに向き合ってきた中元さん。ここ数年で、女性たちの意識の変化も感じている。

「話の中に生理やPMSという言葉が自然と出てくるようになりましたし、パートナーや職場に体調のことを開示している人も増えた印象です。人知れず悩みを抱える人が、以前よりも減ってきているのだと思います」

そのうえで今後、より女性が過ごしやすい社会になっていくには、男女の歩み寄りがさらに必要だと思うとも話す。

「結婚して、男性は体調の波がほぼないと知って驚きました。女性のツラさを理解するのはむずかしいはずだよねと(笑)。でも、男性たちにはしんどそうな女性がいたら『大変そうだな』と心を傾けてほしいし、女性たちも『なんでわかってくれないの?』ではなくて、まずは身近な人からでも伝えていけるといいなと思います。みんながお互いの状況を想像して歩み寄れたら、また少し社会は改善されていく気がします」

生理や心身のゆらぎは、女性の生活と切り離せないもの。だからこそ、中元さん自身、楽しみながらフェムケアを取り入れている。

「新しく得た知識やアイテムをあれこれ試しています。最近のおすすめは、〈ワフィト〉の泡タイプ・デリケートゾーンソープ! 使い勝手がよく、香りにも癒され、『自分を大切にできている!』と満足感が高まります。コスメやファッションと同じ感覚で、自分らしく過ごすためのお気に入りを、みなさんも見つけてほしいです」

PROFILE プロフィール

中元日芽香

なかもと・ひめか 1996年生まれ、広島県出身。乃木坂46で活動し、グループ卒業後は心理カウンセラーに。著書に『なんでも聴くよ。中元日芽香のお悩みカウンセリングルーム』(文藝春秋)など。

中に着たキャミトップス¥6,980(Katrin TOKYO https://www.katrin.tokyo) その他はスタイリスト私物

写真・山根悠太郎(TRON) スタイリスト・稲葉有理奈(KIND) ヘア&メイク・遊佐こころ 取材、文・熊坂麻美

anan 2422号(2024年11月13日発売)より

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