生理の時こそ、自分を甘やかす日に。
娘さんはもうすぐ4歳になり、自分に向き合う時間が増えてきたという、わたなべ麻衣さん。それとともに、フェムケアに対する関心もさらに深まってきたそう。
「産後のいっぱいいっぱいだった時期とは違い、子育てがすごく楽になってきたことでスキンケアに時間を割けるようになったし、自分自身の体のことにも目を向けられるようになりました。年を重ね、ホルモンバランスやメンタルの乱れを前よりも感じるようになったのですが、これも自分に向き合う時間が増えてきたから気づけるようになったんだと思います」
PMSの症状については、若い頃よりも落ち着いてきたとも話す。
「以前は、生理前の眠さやだるさなどの症状をただ耐えるだけでしたが、今はそこまでではなくて。その理由は対処法がわかってきたというのもあります。昔は痩せていたほうがいいとか、綺麗が一番だったりもしたから、薄着で過ごすことも多かったんですよね。でも今は体を冷やさないようにしたり、添加物を控えて発酵食品を多めに摂るようにしていて。健康を意識するようになったら、PMSの症状も和らぎ、肌の調子もよくなって一石二鳥。すごく生きやすくなったし、体は繋がっていると実感しています。ただ産後しばらくなくなっていた生理痛は、最近また痛みが出るようになって。実はそれは、婦人科検診で見つかった腫瘍によるものでした」
緊急性はないものの、改めて婦人科検診の大切さを知ったそう。
「わかってはいても、婦人科ってどうしても行きづらいですよね。私も以前は、何かきっかけがなければ行くことはありませんでした。でもそろそろ30代後半にさしかかるし、自分や家族のことを思うと健康でい続けたいから、婦人科には定期的に通うべきだと思うようになって。通い慣れちゃえば“敷居”も高くない。少なくとも半年に一回は通うようにしています」
以前からパートナーには、女性特有の悩みや辛い症状などをきちんと伝えてきたわたなべさん。
「相変わらず『今日生理になった』とか『めっちゃイライラしちゃう…』『眠い、だるい』などちゃんと口にして、気にかけてもらっています(笑)。生理は左右の卵巣の状態によっても毎月症状が違うから、その時どきによって『今日はごはん作るの無理だからごめん』とか『寝かしつけまで任せていい?』と、具体的にお願いするのもポイント。何も言わないで察してほしいというのは、やはり男性には難しいと思うから。そして生理の時は無理をせず、楽できるチャンス! ぐらいに考えてもいいと思うんですよね」
さらに、最近取り入れ始めたジェル状の膣内洗浄によって、生理日が快適になったそう。
「生理って終わりがはっきりしていないし、いつまで生理用ショーツをはかなくちゃいけないんだろうって考えちゃいますよね。でも生理の終わり頃にこれを使うと残りの経血を出せるから、そんなモヤモヤも解決できちゃう。不快な症状は便利なアイテムを使って取り除いたり、生理の時は自分を甘やかしてねぎらうなど見方を変えれば“ブルーデー”ではなくなります。娘の成長を見逃さないためにも、ストレスを溜めず、余裕のある心を持っていたいですから」
わたなべ・まい 1989年9月23日生まれ、広島県出身。2019年にタレントのJOYさんと結婚し、翌年に長女を出産。子育てをしながらモデル、タレントとして活躍中。
デニムジャケット¥16,800(Long Beach 表参道店 TEL:03・3405・0489) パンツ¥36,300(muller of yoshiokubo TEL:03・3794・4037) イヤカフ¥11,000(ノジェス TEL:0800・500・5000) その他はスタイリスト私物
※『anan』2024年10月23日号より。写真・山根悠太郎(TRON) スタイリスト・稲葉有理奈(KIND) ヘア&メイク・市岡 愛 取材、文・若山あや
(by anan編集部)