ツボとは経絡上にある気のエネルギーの出入り口。刺激することで関連する部位の機能が改善する。基本のツボ押しは、指でツボを3~5秒間ぐーっと押した後に力を抜き、これを3~4回繰り返す。ツボのほとんどは体の左右対称の位置、2か所にあるので、両方刺激するとベター。
Index
教えてくれた方
Profile
瀬戸郁保
鍼灸師、国際中医師。源保堂鍼灸院院長。古典医学書に基づいた鍼灸術で定評を得る。著書に『長生きをしたければ、「親指」で歩きなさい』(Gakken)がある。
胃腸の働きを滑らかにする消化器の万能ツボ
滑肉門(かつにくもん)
「滑」という字が表している通り、消化器を滑らかに動かす効果が期待できるツボ。胃の消化・吸収や小腸、大腸の働きをサポートし、下痢や便秘の改善にも有効。また、むくみ改善や美肌効果という、うれしいおまけも。

ツボはすべて親指の幅(=“一寸”)で探す。滑肉門はおヘソから親指2本分外、さらに親指1本分上の位置にある。
しぶり腹を抑えて腸内環境を整える
大腸兪(だいちょうゆ)
大腸内の環境、いわゆる腸内環境を整えるツボ。便意があるのにトイレに行くと便が少ししか出ない、または残便感があるといった“しぶり腹”の改善に有効とされている。ドライヤーなどでツボ周辺を温めると、より効果が期待できる。

ウエストのくびれ部分を掴み、背骨に親指を当てる。そこから外側に親指を滑らせる。背骨の両脇にある筋肉の上にあるツボ。
下腹部のガス溜まりや膨満感の改善に効く
大巨(だいこ)
慢性的な便秘に効くとされているツボ。その他、下腹部にガスが溜まるのを防いだり、膨満感を解消する作用も期待できる。おヘソを中心にして滑肉門と上下のセット関係にあるので、両方のツボを組み合わせて押すとなおよし。

おヘソから親指2本分外側の位置を取り、そこからさらに親指2本分下の位置にあるのが大巨。
さまざまな理由で起こる急な下痢に対応
二間(じかん)
頭痛や歯痛、目の違和感など頭や顔周辺の不調改善で有名なツボだが、大腸経に位置することからお腹の不調にも効果を発揮する。特に左手のツボは下痢の改善に有効で、お酒の飲みすぎやストレスなどさまざまな下痢症状に対応。右手の二間は便秘に効く。

人差し指の第二関節に逆の人差し指を当てる。指の付け根方向に滑らせていき、骨に突き当たったくぼみの部分。
anan 2504号(2026年7月15日発売)より































