工藤静香、新アルバムへ込めた思いとデビュー40周年目前の今を語る

工藤静香さんが2年ぶりにリリースする、新アルバムのコンセプトは“ロック”! 佇まいや一言一言に宿る、テーマに沿うように凝縮された、痺れるほどのかっこよさに酔いしれて。


シアーな黒いドレスをまとい、エレガントな装いでカメラの前に現れた工藤静香さん。しかし、用意されたスタンドマイクに手を添えると、雰囲気が一変。かっこよさと激しさを併せ持つロックミュージシャンのような佇まいは、まさにダイナミック!

「毎年コンサートツアーを3回行っているんです。冬は特別な空間のディナーショー、春は壮大なスケールのオーケストラと。皆さまに着席いただいて、しっとりしたムードのステージなので、今年の夏はロックではじけたライブにしようと思い。ツアー前にロックがコンセプトのアルバムを作ることにしたんです」

19枚目のアルバム『Dynamic』をリリースしたばかりの工藤さん。エネルギッシュで粒ぞろいな歌が10曲入った魅力的なアルバムだが、タイトルもとても印象的。そこにはどんな意味が込められている?

「以前仕事で何かを選択しなければいけないときに私が、“ダイナミックなほうを選べばいいんじゃない? ダイナミックに行こうよ!”みたいなことを言ったことがありまして。以来ずっと頭の中に“ダイナミック”という言葉が残っていたので、今回満を持してアルバムタイトルに使いました」

工藤さんにとってダイナミックとは、潔くあること。

「考えてみると私は、めちゃくちゃダイナミックな性格。基本的に、何事もスパッとしているのが気持ちいい。くよくよしないし、決断は速い。私は“血中ダイナミック濃度”が高い人間なのだと思います(笑)」

このアルバム、とにかく作家陣が豪華! スキマスイッチの二人、SUPER BEAVERの柳沢亮太、ITZYやIVEなどK-POPアーティストに曲を提供しているScott Russell Stoddart、そしてDa-iCEの花村想太らの名が。彼らが生み出した極上のメロディに、工藤さんの選んだ言葉が絡み合うという、刺激的な作品だ。

「私はメロディや曲の雰囲気からイメージを膨らませ、歌詞を書くスタイルなんです。今回は、だいたい皆さんご自身で仮歌を入れてくださったんですが、それがどの曲も本当にかっこよくて! なので、そこから歌詞を考えるのがすごく楽しかったです。花村想太さんが書いてくださった『(かっこ)つける?』という曲は、歌詞も花村さんとMEG.MEさんが書いてくださって、イントロに入る独り言みたいなセリフ部分はフリーだったので、花村さんが書いてくださったフレーズに対して、アンサーをつぶやきました(笑)」

アルバムのオープニングを飾る「supercar」は、骨太なハードロックサウンドと自らをスーパーカーに例えた歌詞がユニークな曲。「この曲はギターのリフがかっこいいシンプルなロックだったので、ちょっと変わった歌詞を乗せたいと思い、“私はスーパーカーですよ”という気持ちになって書き上げました」

ちなみにこの曲、作曲は、Kōki,さん。書き溜めたストックの中から曲を提供してもらったそう。

「制作に入る随分前に、“あ、そういえば、私アルバム出すんだけど、曲とか、溜まってる?”と聞いたら、“うん、ある”と。それでいろいろ聴かせてもらって、“この方向で進めてください、お願いします”と依頼しました。自宅で発注できますし、結構彼女はこちらのリクエストに合わせて細かく直してくれるので、作業が早く進み、とてもありがたいです(笑)」

来年、デビュー40周年を迎える工藤さん。アイドルとしてデビューし、20代の頃は俳優としてドラマや映画にも出演してきた。でもその活動の真ん中には、いつも“歌”がある。

「確かに、自分でも工藤静香は“歌の人”だと思います。私を一番夢中にさせてくれ、そして集中させてくれるのが歌。そういえば、子守唄も毎回全力で本気で歌っていました。だからこそ、向き合い方が歳を重ねるごとにますます真面目になってきた気がします。若い頃は、“リハーサルなんて必要ない、ノリでいけばいいじゃない”と思っていましたが、今は何をするにも用意周到(笑)。準備をした上でのノリが一番だと思うようになりました」

現在は、いよいよ始まる夏のツアーに向け、念入りにリハーサルを重ねている最中。ライブに向けて体作りをしているのか、尋ねてみると…。

「ジムとかヨガ教室に通うみたいなことが、私、昔から全然向いてなくて。行って、運動して、帰ってくると最低でも2時間はかかるわけで、“え、その時間があれば、お肉の下ごしらえができるんじゃ…”とか考えちゃうし、仕事以外でスケジュールを決められるのがイヤ(笑)。なので、私がやるのは日常生活との共存エクササイズです。煮物のお鍋を見ながらスクワットしたり、シャンプーするときに肘を持ち上げて二の腕を刺激したり。まあ気休めですけれど、ちょっとだけでも毎日続けると、意外と効果はある…と、自分では思っています(笑)」

Profile

工藤静香

くどう・しずか 1970年生まれ、東京都出身。歌手、タレント。19枚目のアルバム『Dynamic』(ポニーキャニオン)が好評発売中。通常盤CD ¥3,300。6月末から9月にかけて、ニューアルバムを引っ提げてのライブツアーを開催。https://shizuka-kudo.net

Loading...
トップ写真・ドレス ¥437,800(NINARICCI/IZA TEL.0120-135-015) ピアス ¥935,000 リング ¥467,500 ペンダント、上 ¥935,000 下 ¥825,000 ブレスレット ¥451,000(以上MIKIMOTO/ミキモトカスタマーズ・サービスセンター TEL.0120-868254)

記事内写真・ブラウス ¥297,000 パンツ ¥327,800(共にNINARICCI/IZA) ピアス ¥3,960,000 リング参考商品 ペンダント ¥1,320,000 ネックレス ¥715,000 ブレスレット ¥2,530,000(以上MIKIMOTO/ミキモトカスタマーズ・サービスセンター)

写真・森山将人(TRIVAL) スタイリスト・KISHIMOTO ヘア&メイク・RYO 取材、文・河野友紀

anan 2501号(2026年6月24日発売)より
Check!

No.2501掲載

魅せるカラダ 2026

2026年06月24日発売

いま鍛えるべき、絞るべきは上半身!? 美人度を底上げする「直角肩」「美シルエット」をつくるための最新メソッドのほか、骨格別のファッションでの魅せ方など、いまの時代ならではのボディメイク法を紹介。

Share

  • twitter
  • threads
  • facebook
  • line
ピープル

Recommend

こちらの記事もおすすめ

一ノ瀬ワタル「役者の仕事はチームプレー。協力し合えるところが好きなんです」
一ノ瀬ワタル「役者の仕事はチームプレー。協力し合えるところが好きなんです」
People
映画監督・濱口竜介「聞いたり話したり触れたり味わったり、感じることすべてに開かれていたい」
映画監督・濱口竜介「聞いたり話したり触れたり味わったり、感じることすべてに開かれていたい」
People
スペシャルユニット「JI BLUE」から、JO1・與那城 奨×INI・池﨑理人がインタビューに登場!
スペシャルユニット「JI BLUE」から、JO1・與那城 奨×INI・池﨑理人がインタビューに登場!
People
穂志もえか「世界進出とかキャリアアップとか、そもそも興味がなかったんです」
穂志もえか「世界進出とかキャリアアップとか、そもそも興味がなかったんです」
People

Movie

ムービー

Regulars

連載

工藤静香、新アルバムへ込めた思いとデビュー40周年目前の今を語る | anan