
(左から)清水昇選手、星知弥選手
プロ野球・東京ヤクルトスワローズの本拠地であり、学生野球の聖地でもある神宮球場は、今年で竣功100年。明治大学の黄金期も支えた力強いストレートで、打者と真っ向勝負するピッチングが魅力の星知弥選手と、球速と制球力を兼ね備え、チームのピンチを何度も救った頼れるセットアッパー、清水昇選手のおふたりに神宮球場への想いを聞いた。
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学生時代の一番の思い出は明治神宮野球大会で優勝投手になれたこと(星)

学生時代から神宮球場のマウンドに立ち、現在は東京ヤクルトスワローズで活躍する2人の投手による対談が実現! 共に10年以上も投げ続けてきた本拠地・神宮球場について、本音で語り合った。
星知弥(以下、星) 初めて神宮球場で投げたときって覚えてる?
清水昇(以下、清水) 覚えてますよ。帝京高校に入って、初めてマウンドに立って、わぁ、ここが神宮球場なんだっていう高揚感と緊張感がありました。
星 高校生の頃から神宮球場で投げていたんだね。僕は、大学1年の春の開幕戦が最初。勝ったけれど、自分のピッチング内容はあまりよくなかったような。やっぱり緊張していたのかな。
清水 星さんがいた頃、明治大は一強といえるくらい強かったですよね。1戦目に(中日ドラゴンズの)柳裕也さんが投げて、2戦目は星さんが投げて、(横浜DeNAベイスターズの)佐野恵太さんとか、元ヤクルトの選手で今はゲームアナリストを務めている吉田大成さんもいて本当に強いチームでした。
星 4年間で5回リーグ優勝させてもらったけど、一番思い出に残ってるのは4年生の秋。六大学リーグ戦を春秋連覇して、そのあとの明治神宮野球大会(学生野球のトーナメント大会)の決勝で投げて、優勝投手になれた。
清水 そのときって胴上げされたんですか?
星 自分はされていないけど、監督と柳を胴上げしたんじゃなかったかな…。大学生の頃は、よく國學院のグラウンドにも行かせてもらったよね。六大学と東都でリーグが違うから、同リーグの大学よりもむしろオープン戦や練習試合で顔を合わせることが多かった。清水は2年生のときから先発していたでしょ? 下級生だけど、すごい人がいるなと思ってた。
清水 いやいや、星さんは実力も人気もありましたよ。六大学だと出待ちするファンもいるけど、東都はそういうのはなかったです。それに東都の試合って、六大学のほうの影響でしょっちゅう延期になるんですよ。週末に六大学のカードが入っていて、2戦で決着がつかないと平日に3戦目以降をやることも。それで、もともと火曜に予定されていた東都の試合が流れてしまうんです。
星 それは申し訳ないなと当時から思ってた。特に、僕ら明治大の試合って3戦目、4戦目までいくことが多かったから。
清水 あの頃は、東大に宮台康平さん(元日本ハムファイターズ、ヤクルトの投手)がいて活躍していたので、東大戦が4戦目までもつれたこともありましたね。いつも月曜の授業中に六大学の速報を見てドキドキしていました(笑)。
星 六大学でもプロ野球との併用日は試合時間の制約があって延長戦ができないことがあったよ。僕が投げているとき、スタンドに(広島東洋)カープの赤いユニフォームを着た人たちがどんどん入ってきたことがあって。レフトスタンドが真っ赤で、なんだか面白かった。
清水 反対に、プロの選手から見れば、学生が試合していると球場での練習ができないですしね。神宮球場特有の事情だと思います。
16歳のときから投げている神宮球場は、僕にとっての青春みたいなものです(清水)

星 プロになって、神宮球場のイメージは変わった?
清水 学生時代はそんなにポンポンホームランが出るというイメージがなかったんですけど、プロだと打ち損じだと思った打球がホームランになったりするので、学生との差をすごく感じました。
星 まったく同感。試合のときの雰囲気もぜんぜん違うよね。僕は、マウンドに上がったときの景色と球場の雰囲気が好き。他球場と違ってブルペンがグラウンド内にあって、試合の流れを見ながら準備できるのもありがたいし、1イニング抑えて帰ってくるときの大きな拍手や声援がすごく力になる。
清水 僕も、試合の流れがイケイケのときはブルペンから乗っていける感じがあります。外のブルペンは雨のときとか大変だけど、ずっとここで投げているから違和感はないかな。なんといっても都会にあるのがいいですよね。Googleマップとか見て、すごい場所にあるな、といつも思います。
星 野球に詳しくないビギナーの人も楽しめる球場だよね。好きな選手を見に来たり、美味しいグルメを食べたり、まずは球場に足を運んでもらえたらうれしい。
清水 あらためて、星さんにとって神宮球場とは?
星 自分を育ててくれる場所。すごく濃い時間を過ごして、選手としても人としても成長させてもらっていると思う。清水は?
清水 青春に近いのかな。16歳から30歳まで、人生の半分はここで投げているので。悔しい思いも喜びもたくさん味わって、今も毎日来るのが楽しみな場所です。
Profile
星知弥(東京ヤクルトスワローズ)
ほし・ともや 1994年生まれ、栃木県出身。宇都宮工業高校、東京六大学リーグの明治大学を経て2017年にドラフト2位でスワローズに入団。右投げ右打ち。背番号24。登場曲はGReeeeN「愛唄」。
清水昇(東京ヤクルトスワローズ)
しみず・のぼる 1996年生まれ、東京都出身。帝京高校、東都大学リーグの國學院大學を経て2019年にドラフト1位でスワローズに入団。右投げ左打ち。背番号17。登場曲はDarude「Sandstorm」。
Information
100年を記念する試合を開催
東京六大学選抜と東京ヤクルトスワローズによる明治神宮外苑創建百年記念奉納試合が11/14(土)に開催される。六大学の応援団も応援に参加予定。チケット等詳細はHP(www.jingu-stadium.com/lp/100th-game/)で。
記念企画展も要チェック
神宮球場における東京六大学野球、東都大学野球、プロ野球の試合や出来事に関わる貴重な資料124点を展示。いつもは神宮球場の球場事務所にいるつば九郎のぬいぐるみも出“鳥”中!
● 野球殿堂博物館/東京都文京区後楽1-3-61 東京ドーム21ゲート右 開催中~11/24(火) 10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで) 月曜休(祝日、東京ドームでの試合開催日は開館〈試合開催時~18:00〉) 大人 ¥800ほか TEL. 03-3811-3600

anan 2513号(2026年9月30日発売)より
































