
スクールカラーの淡青旗は、東大が六大学野球で準優勝した際に作られ、応援部発足のきっかけに。
プロ野球・東京ヤクルトスワローズの本拠地であり、学生野球の聖地でもある神宮球場は、今年で竣功100年。東京六大学硬式野球を応援し続ける「東京大学運動会応援部」(以下、応援部)の4年生3人に、神宮球場への特別な想いを聞きました。
Profile

リーダー・永井遥夏
リーダーの幹部として、合宿運営や部内の規律を管理。

チアリーダーズ・寺岡春菜
責任者。引退までチアリーディングを全うするのが目標。

吹奏楽団・國近壮生
吹奏楽ではフルートを、応援ではトランペットを担当。
── 応援部の構成と活動内容について教えてください。
永井遥夏(以下、永井) リーダー、吹奏楽団、チアリーダーズの3パート合同で構成され、男子47名、女子86名の合計133名です。各部単独での応援やステージなどの活動をしながら、六大学野球に出場する野球部の試合だけは、全員でリーグ戦全ての試合の応援に行きます。
── 六大学野球は、応援部にとってどのような意味を持ちますか?
永井 東大が1946年に準優勝したときにスクールカラーを用いた“淡青旗”が作られ、その翌年、正式にリーダーで応援部が発足。六大学野球は、応援部の起源となる特別なものです。その後、吹奏楽団とチアが加わり、今のような形になってからは50年経ちます。
── 六大学野球が開催される神宮球場は今年で100年を迎えます。
永井 神宮球場もまた応援部にとって神聖な場所。入場時は全部員が一礼をしてから入ります。
── 球場の好きな景色は?
國近壮生(以下、國近) まだお客さんが入っていないスタンド。グラウンドで選手が練習している光景を見ながら応援団が準備をする時間は特別感があって好きです。それから、試合中にお客さんと一体化して盛り上がり、ファインプレーが出たときに歓声で溢れる瞬間にも感動します。寺岡 試合前に、応援部の待機所で味わうピリピリした緊張感も好き。そして観客席が淡青カラーで真っ青になる光景も最高です。
永井 神宮球場のスタンドはもともと淡青色。晴れた日は空も球場全体も青く染まりワクワクします。
── 応援は誰でもできますか? 観戦のアドバイスや、応援の見どころも教えてください。
永井 誰でも大歓迎です。席によって景色が変わるので、常連さんでも好みがバラけます。何度も来ていただいて、自分の好きな席を見つけてみてください。
國近 グラウンドに近い吹奏楽団の横は、演奏も聴けて楽しめます。
寺岡春菜(以下、寺岡) あと、応援部が通路を動いて応援のレクチャーをするので、部員と積極的に話したい場合は通路側もおすすめです。
── 今年、東大は9年ぶりの歴史的な勝ち点を得ました。印象的だった光景はありますか?
寺岡 その瞬間は地割れのような歓声が起きてびっくり。グラウンドであんなに喜ぶ選手たちを見たのも初めてで印象的でした。リーグ戦の全試合を通して各選手のドラマが見えると胸が熱くなります。
國近 勝ち点を挙げたこともそうですが、圧倒的な点差で負けることが多かった早稲田大学に引き分けた試合も印象的でした。強豪相手に粘り強い試合を見せ、我が校の底力や執念を感じました。
── 六大学野球において、東大は長年最下位が続いていますが、それでも応援を続ける原動力は?
永井 仲間を信じて最後まで全力で頑張っている姿を見ていたら、こちらも諦めるわけにはいきません。また試合後に選手たちと話したり、選手のブログからその想いを知ることも原動力になります。
寺岡 応援は双方向のコミュニケーション。最後まで諦めない選手の姿から、私たちが元気づけられることもあるんですよね。
國近 利他的に見られがちな応援部ですが、勝ち点を挙げたとき、選手と同様の喜びや達成感を得られる。僕たちも一緒に戦っているんだという想いが強くなります。
永井 応援が力になったと思っていただけるよう、今後も選手に寄り添い全力で応援を続けたいです。
Information
100年を記念する試合を開催
東京六大学選抜と東京ヤクルトスワローズによる明治神宮外苑創建百年記念奉納試合が11/14(土)に開催される。六大学の応援団も応援に参加予定。チケット等詳細はHP(www.jingu-stadium.com/lp/100th-game/)で。
記念企画展も要チェック
神宮球場における東京六大学野球、東都大学野球、プロ野球の試合や出来事に関わる貴重な資料124点を展示。いつもは神宮球場の球場事務所にいるつば九郎のぬいぐるみも出“鳥”中!
● 野球殿堂博物館/東京都文京区後楽1-3-61 東京ドーム21ゲート右 開催中~11/24(火) 10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで) 月曜休(祝日、東京ドームでの試合開催日は開館〈試合開催時~18:00〉) 大人 ¥800ほか TEL. 03-3811-3600

anan 2513号(2026年9月30日発売)より































