自分自身について振り返ってみると、マナーについてたしかに「それってどうなの?」と思うことが多かったことを思い出します。例えば、今年に入ってからワイドショーや新聞のコラム欄でも話題に上がっていた「マルハラ」。「マルハラ」とは「マルハラスメント」の略で、簡単にいえば、「若者は上司からメッセージアプリなどで“。”(句点)で終わる文章を受け取ると、威圧的に感じる人が多い」という言説のこと。わたし自身「ハラスメント」なんて強い言葉で名称化しなくてもいいのに…と思う半面、威圧的に感じるという声に対して「うんうん、わかる〜!」という気持ちがちょっぴり生まれるのもわかるのです。なぜなら、わたしはいわゆる“若者”ドストライクゾーンの世代だから。実際のところ、社内のチャットツールで上司から「いいですよ。」「問題ありません。」と返事が来るたび、その胸の内をひそかに推し量ったり、実は怒っているのではないか、今日はもしかしたら機嫌が良くないのではないか、と少しの焦りを覚えていたものです。
そんなこともあり、コミュニケーションやマナーにおける世代間ギャップについて、世代の違う方にざっくばらんに話してもらう対談を画策。じゃあ誰に話してもらう? となったタイミングで、人気バラエティ『上田と女が吠える夜』から、社会で話題になっている題材をより深掘りする新シリーズ『上田と女がDEEPに吠える夜』という番組がスタートする情報をキャッチ! 歯に衣着せぬ物言いが魅力的な大久保佳代子さんとバランス感覚の優れたファーストサマーウイカさんに話してもらえたら、このモヤモヤは解決できるかも…! そう思い、おふたりに会いに行くことにしました。
収録の合間に取材を受けてくださったおふたり。短い時間ながら、テンポよくトークが展開し、世代間ギャップを軽やかに飛び越える、考え方のコツがさまざま飛び出しました。
ウイカさんの「絵文字を多用している“おばさん構文”は、やり取りにすごく時間をかけてくれていて、それは愛情だと思う」という考え方は、まさに目から鱗。「おばさん/おじさん構文」という名称には、どこか嘲ける雰囲気がつきまとっているように感じていましたが、見方や受け取り方次第でプラスに捉えられるというのは新たな発見でした。
また、大久保さんの「相手が自分のことをどう思っているかなんて、必要以上に考えてもムダ」という言葉は、わたしを含め、つい人の心を必要以上に読み取ろうとしてしまう若者全員に胸に刻んでほしいメッセージ。「そういうマインドでいられたら苦労しないよ…」と思うこともあるかもしれませんが、気にしすぎて卑屈になったりモヤモヤするよりも、きっと前向き思考でいられるはず。そうした新たな気づきを得て、いつの間にか世代間のギャップについてポジティブに考えられるようになっていました。
ちなみに、息ぴったりのトークを繰り広げたおふたり(大久保さんはananパンダを終始優しく撫でながら取材に臨んでくださいました!)は撮影での呼吸もバッチリ。スタッフからは「ふたり、ユニットみたい」という声も上がりました。そんな大久保さんとウイカさんの対談全文は、ぜひ誌面でチェックを。読者のみなさんが世代の垣根を越えて、有意義なコミュニケーションをとることができる一助になればうれしいです。(HM)
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