写真・大内カオリ イラスト・王 悠夏 文・三谷真美 PR・神社本庁
「総研神社部」メンバーを紹介!
左から、深沢あゆこさん(anan総研No.193)、関口百合子さん(anan総研No.31)、齊藤彩さん(anan総研No.76)、武市彩花さん(anan総研No.147)。
今回座談会に参加したのは、昨年から「総研神社部」として活動している関口百合子さんと齊藤彩さん、そして今年から参加した深沢あゆこさんと武市彩花さんの4名です。
関口 私は小さい頃に祖父母と暮らしていたこともあって、公園に行くような感覚で神社へお参りに行っていたから、昔から身近な存在。
齊藤 父がお神輿とかお祭りとか、神社関係のお手伝いをしているから、神社は子どもの頃からなじみのある場所。実家にも神棚(かみだな)があって、お神札(ふだ)をおまつりしているの。
深沢 私も子どもの頃からよく参拝に行っていたよ。昔から家族みんな神社に親しみがあって、旅行先で訪れる神社の歴史を学んだり、資料館へ行く習慣があるんだ。
武市 私は神社について詳しいわけではないけど、会社員を辞めてフリーランスになってからは、仕事のお願い事をしに神社へ行くことが多くなったの。だから、神社のことやお守り、お神札のことなど、いろいろ知りたい!
anan総研メンバーと神社の関係をリサーチ!
Q 神社へ参拝に行きますか?
anan総研メンバーにアンケートをしたところ、「頻度高く行く」、「たまに行く」を合わせると、90%の人が神社を訪れる習慣があることがわかりました。日本に暮らす人たちにとって、神社がとても身近なことが伺えます。
深沢 頻繁に神社に行く人も結構いるんだね。という私も、国内旅行の予定にはいつも神社参拝を組み込むから、訪れる頻度は高め。時間が空いたら外出先で立ち寄ることもあり、なんだかんだ月1回くらいは参拝していると思う。あと、引越しをしたときは近所をお散歩して、家の近くの神社へご挨拶にも行く。
齊藤 毎月参拝するのは素敵な習慣だね。私は年始の初詣と、仕事で地方を訪れた時に、その土地の方々が参拝される神社へ行くから、年に6回くらいかな。
武市 私は定期的に参拝している神社はないんだけど、テレビで特集された神社に行ってみたり、旅行先で有名な神社を検索するなぁ。
関口 お正月や節目の時に自宅や職場の近くの神社に参拝へ行くのはもちろん、出先で時間ができたらフラリと神社へ立ち寄ることも多いよ。齊藤さんと同じく、地方を訪れた時にその土地の神社に寄ったり、行きたい神社のために旅行することもあるんだ。
みんなにとって、神社はどういう存在?
さらに、「総研神社部」メンバーにとって、神社とは一体どんな存在なのかを聞いてみました。
武市 私にとって神社は、運気を上げてくれるパワースポットのような存在。
齊藤 わかる! 神社を訪れるだけで、心身ともに浄化されるよね。嫌なことをリセットして、気持ちを切り替えられる神聖な場所。
深沢 そうそう。神社へ行くと、それだけで気持ちが強くなれるような。日頃は楽な方に流れちゃったり、怠惰な生活になりがちだけど、神社を訪れた後は、気を引き締めて頑張ろう! ってパワーをもらえる。それに、その神社におまつりされている神さまのことや由来について学ぶのも楽しいんだよね。
関口 30代の女性は厄年が2回あるから、お参りやお祓いをして安心したいっていうのもない? それに、境内の木々が季節ごとに楽しめるのも、神社の好きなところのひとつかな。
武市 そういえば、神社にはお守りとお神札(ふだ)が並んでいるけど、何が違うんだろう?
齊藤 お守りもお神札も、どちらも神さまのおちからを宿していて、御利益は同じだよ。携帯するのがお守りで、自宅でまつるのがお神札なの。そしてお守りやお神札は「もらう」や「買う」って言うんじゃなくて、「うける」「いただく」って言うんだよ。
武市 お守りとお神札が同じご利益があるとは思っていなかった!
関口 お神札にはいくつか種類があるんだけど、伊勢の神宮で奉製され、全国の神社でうけられるお神札を「神宮大麻(じんぐうたいま)」と呼び、すごくありがたいお神札なんだよ。
深沢 「神宮大麻」っていう名前は聞いたことがあるけど…一体、どんな存在なの?
全国の神社でうけられる「神宮大麻」とは?
伊勢の神宮で奉製され、全国の神社でうけることのできるお神札のこと
関口 伊勢神宮の神さまである天照大御神(あまてらすおおみかみ)のおちからを宿し、「自宅でもまつることができるように」と奉製されたお神札のこと。それが「神宮大麻」。伊勢神宮の神さまは格別だから、私たちにより大きな恵みを与えてくださると思うんだよね。
武市 伊勢の神宮からなんだ! それが全国各地の神社でうけられるって本当にありがたいお神札なんだね。
伊勢の神宮が別格であるからこその「神宮大麻」!
関口 三重県にある伊勢神宮は、正式名称は「神宮」で、「お伊勢さま」や「大神宮さま」と称され、日本人の心のふるさととして親しまれているんだよね。国民から総氏神のように崇められる天照大御神(あまてらすおおみかみ)をおまつりする皇大神宮(こうたいじんぐう)・内宮(ないくう)と、天照大御神のお食事をつかさどる、豊受大御神(とようけのおおみかみ)をおまつりする豊受大神宮(とようけだいじんぐう)・外宮(げくう)と、その別宮(べつぐう)、摂社(せっしゃ)・末社(まっしゃ)および所管社(しょかんしゃ)、計125社の総称だよ。
深沢 詳しい! そんなにたくさん神さまがおまつりされているとは知らなかった。
齊藤 つまり、全国の神さまの中心であり、日本人の総氏神として仰がれる天照大御神をおまつりしているのが伊勢の神宮。その伊勢神宮の神さまである天照大御神のおちからを宿し、全国の神社でうけることのできるお神札を「神宮大麻」というんだよ。
前回伊勢神宮で教えてもらったんだけど、大きく分けて、大麻は「授与大麻」と「頒布大麻」があって、この頒布大麻が神宮大麻と呼ばれているの。「授与大麻」は神宮の御社頭で授与されている大麻のことで、神宮に参拝された方々個人の祈りや願いが込められたお神札。一方、「頒布大麻」(「神宮大麻」)は、明治天皇の思召しにより、国の平安と全国のご家庭の無事、国民ひとりひとりの幸福を祈るという、いわば「公の祈り」が込められていて、国の隅々にまで天照大御神の御神徳が行き渡るように祈念されたお神札、という違いがあるの。
「神宮大麻」を実際にうけるべく、東京大神宮へ行ってみよう!
関口 「神宮大麻」のことを深く知るには、実際にうけるのが一番。本当は、住んでいる地域の氏神さま(うじがみさま)をおまつりしている氏神神社(うじがみじんじゃ)でうけるのがいいと思うんだけど、氏神神社はみんなそれぞれ違うから、昨年も参拝した、「東京のお伊勢さま」と言われている東京大神宮へ行こう!
神社の話から、伊勢の神宮から届けられる「神宮大麻」をうけるため、東京の飯田橋にある「東京大神宮」へ参拝することにした4人。次回は、実際に東京大神宮に行き、「総研神社部」の先輩2人が後輩2人に、「神宮大麻」についてさらに詳しくレクチャーすることに。知っているようで知らないことがたくさんある、神社やお神札について、神社部のメンバーと一緒に探っていきましょう!