2022年は「亀裂」の年に!? 江原啓之が助言“やっておくべき2つのこと”

ライフスタイル
2021.12.31
今の時代、どうしたら私たちは幸せになれるのでしょうか。この困難多き時代を切り抜けるにはどうしたらよいのでしょう。「どんなに暗くとも、明けない夜はありません」。スピリチュアリスト・江原啓之さんがanan読者に贈る、とっておきのメッセージ。

2022年「亀裂」から光が差してくる。

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2022年を表すワード、それは「亀裂」です。私はその年のワードについて「急に切り替わるのではなく、グラデーションのように変化していきますよ」と言っています。しかしここ最近は、あまりにも時間の進み方が早いと感じています。霊界から届くメッセージが、1年のスパンではなく、半年、いや3か月単位ぐらいでの変化を告げているのです。そのことを心構えとして持ちつつ、「亀裂」がどのように表れるのか、具体的に見ていきましょう。

亀裂と聞いて、誰もが思い浮かべるのは人間関係でしょう。恋人同士、夫婦、家族、友人など、人間関係に亀裂が生じやすいと考えられます。例えば、夫婦なら亀裂が大きくなって別れることもあるかもしれません。

また、会社などにも亀裂は起こり得ます。組織再編によって分社化するなどはその典型例。土地の亀裂を考えれば、地震や噴火といった災害も気をつけねばなりませんね。

でも亀裂は突然、起こるわけじゃありません。友人との間に亀裂が生まれて、距離を置くことになっても、突然の出来事ではなく、それ以前からの原因があっての結果なのです。

混乱、破滅、亀裂…と、怖い言葉ばかりが続くと思うかもしれません。でも言葉のイメージだけで受け止めないで。重要なのは視点です。破滅を浄化ととらえて前向きなリスタートができるように、亀裂を良ききっかけにする視点を持ってほしいのです。

亀裂を別の視点で見るならば、「一掃」「立て直し」「原点回帰」という側面があります。亀裂が生じた結果、別れることになっても、それが人生を立て直すきっかけになるならば、亀裂は良きことではないでしょうか。

そぎ落として見えてくる本当に大切なもの。

2021年を振り返ったとき、自分のなかにいろいろな気づきや優先順位の見直しがあったはずです。「外出しないなら新しい服を買うのは、あとにしよう」などと買い物の優先順位だって変わったように。2022年は、そこから一歩進んで、亀裂をいい意味で利用した「そぎ落とし」を意識してみてください。足し算と引き算で言えば、引き算です。

例えば「この人とは考え方が違うな」と思うのは、ちょっとした亀裂の始まり。そこで自分の考えを相手にわかってもらおうと思うのは押しつけ。足し算です。逆にそぎ落として考えれば、本当に大事なのは自分の考えを守ること。引き算の結果として出てくるのは、お互いの意志を尊重することです。「その考え方、おかしいよ」と亀裂を広げる方向ではなく、自分の考えを大切に温めるというベクトルに変える。すると「あなたを尊重しますね」という言葉が出てくるはずで、相手との関係性も新しいものになるでしょう。

そぎ落とすことによって見えてくるのは、本当の幸せ。「こうやって生きることが幸せだ」と気づくことです。人間関係、仕事、ライフスタイル、いろいろなところでしていた今までの“ムリ”や“無駄”をそぎ落としたときの爽快感を、ぜひ味わってみて。ムリのない本当の自分への「原点回帰」を果たし、そこから新たな自分を「立て直す」のです。

さらに視点を変えれば、亀裂はメッキがはがれること。いい意味で、自分も、相手も、本当の姿が見えてくるかもしれません。だからこそムリに今までと同じ人間関係を保とうとしたり、人に迎合したりしなくていいのです。

本当の自分に気づくことは、自分自身の歩み方がわかるということ。人生はがぜん、楽しくなります。逆に、気持ちを切り替えられず、整理できない人は、不幸なまま悶々としてしまうでしょう。ただ群れて騒ぐハロウィンパーティをあまり楽しめず、個人主義のソロキャンプのほうが楽しめるのは、ある意味当然です。

「亀裂」はインパクトの強い言葉ですから、強いなりのエナジーがあります。まるで壁に入った亀裂とともに、ビルが解体されるようなインパクトの強いことが、2022年に起きるかもしれません。

でも亀裂からは光が差してくることも忘れないで。「明けない夜はない」という言葉のように、明るい兆しという希望があります。だからこそ、光が差すそのときまでにやっておくべき2つのことがあるのです。

ひとつは、今に感謝すること。自分の幸せは、自分で作るものだというのが、コロナ禍でわかったはずです。もっと踏み込んで言えば、コロナ禍ほどの有事だからわかった、と言ってもいい。そういう意味では、今の時代に生まれたことは不満ではなく、感謝でしかありません。

そして、今しかできないことを探して、すぐにトライしましょう。それがもうひとつのやっておくべきことです。

私はよくこう言います。「転んでもただでは起きるな。まんじゅうひとつでも探して、握りしめて起き上がれ」と。人生で転ぶことがあっても、ただ起き上がるのではなく、何かしらの学びを得ることが重要だということ。

ステイホームひとつとっても、「こういうときだからできることはないだろうか」と前向きにとらえた人は、自分を見つめ直したり、将来について考えたりしたでしょう。きっと明るい兆しとともに、良きスタートダッシュが切れるはずです。

でも、コロナ禍をただただ「ストレスだ」と、ネガティブに思って過ごしてしまった人は、残念ながらまだ準備不足かもしれません。気持ちを切り替えて、あなたの“まんじゅう”を探しましょう。

部屋を片付けるのでもいい、心機一転して引っ越すのもいい。とにかく今だからできることを始めてください。

そういう意味では亀裂による一掃は利点です。リスタートのための準備期間として、物であれ、人間関係であれ、いったん更地化したり、整理したりする絶好のタイミングだからです。せっかく本当の自分になるチャンスが来たのですから、逃さないで。

最初に言ったように、時間の進み方が早いので、もたもたしてはいられません。何が一番、自分にとっての幸せか、その優先順位を明確にすれば、今、すべきことが見えてきますよ。

亀裂から光が差すといっても、すぐに状況が好転するとは限りませんし、何より油断は禁物です。喉元過ぎれば熱さを忘れるという言葉があるように、気が緩んだり、有頂天になったりすると、あっという間に足をすくわれますから、その点は注意が必要です!

江原啓之 スピリチュアリスト、オペラ歌手。例年、時代を見据えた振り返りと来年への提言は驚くほど的中すると話題に。迷いを抱えた読者へのアドバイスも温かく、著書多数。『お祓い箱 雅』(小社刊)が好評発売中。

※『anan』2021年12月29日‐2022年1月5日合併号より。写真・小川朋央 文・やしまみき

(by anan編集部)

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