写真・伊藤彰紀(aosora) スタイリスト・内田考昭(A-T/中村さん) 藤本大輔(tas/YOASOBI) 酒井 翼(プロップス) ヘア&メイク・川竹 靖(中村さん) YOUCA(YOASOBI) 取材、文・上野三樹 PR・Amazon Prime Video
オンラインLIVEやヴァーチャルな取り組み、アニメーション表現など、新たな音楽表現に挑み続けるDREAMS COME TRUEとYOASOBI。進化する音楽表現のあり方や、愛される音楽に宿る“最高の関係性”とは?
DREAMS COME TRUE
YOASOBI
Session 1相方への思い
From Masato Nakamura →
To Miwa Yoshida音楽への愛と執念で、
相性を超えた関係性になれた。
吉田と僕は人としては全然違うタイプだし、もしかしたら相性はそんなに良くないのかもしれない。だけど音楽に対する愛や執念が同じだからこそ、紆余曲折があってもこうして一緒に活動を続けられているんだよね。“どんな音楽を作りたいか”というビジョンが明確だからこそ、相性を超えた関係性になれたのかも。長く一緒に音楽をやってきて、今ではすごく吉田のことを頼りにしています。
From ikura → To Ayase猛スピードで駆け上がってこられたのは、
Ayaseさんが相方だったから。
Ayaseさんの曲作りや音楽に注ぐ熱量、ストイックなところはいつもリスペクトしていますし、すごいパワーを感じます。YOASOBIの活動において、ずっと100%で剛速球を投げてくださるAyaseさんに、私も応えなきゃ! という気持ちになれます。
私から見たAyaseさんは、初めは自分自身とずっと対話をしてきた方なんだろうなと思っていました。でもここ最近は色んなことがある中で、この場ではどういう立場で振る舞おうとか、周りのことも常に真剣に考えている人でもあるんだなと、新たな一面を知りました。
YOASOBIは猛スピードで上り坂を駆け上がっているような状況ですが、どちらかが置いていかれることもなく一緒に走ってこられたのは、Ayaseさんが相方だったからだと思います。
From Ayase → To ikuraこの子の声で歌ったらどうなるだろう?
まさに奇跡的な出会いでした。
音楽的な相性としては、僕もずっとボーカリストをしてきたのでデモ音源には自分の歌い回しのクセも入っていて、だけどこういう歌い回しになったらいいなという理想があるんですが、それを言わなくても彼女からナチュラルに出てくる。日常でどんなことを感じ、どうアウトプットしていくかという基本的な部分が似ているので、そういう意味で理想的な関係性なのかな。
どんなに忙しい日々でもikuraちゃんは現場でずっと笑顔で喋っているので尊敬しますし、彼女がいてくれると現場が明るくなります。曲作り期間は家にこもりがちになりますが、LINEで「今日はすごく夕日が綺麗だよ!」って教えてくれたり。YOASOBIとしても日常においても、いつも外の世界に連れ出してくれる存在なんです。
Session 2楽曲制作のケミストリー
音楽のパートナーとしか味わえない喜びってあるから。(中村)
Ayase 僕は「LOVE LOVE LOVE」です。いまだにお風呂でポロッとワンフレーズ歌ったり、さっきも楽屋で無意識に歌っちゃってました(笑)。昔からカラオケでも歌う曲です。
ikura 私は「やさしいキスをして」ですね。中学生の時に初めて聴いて、大人っぽい世界観に憧れて歌っていました。
中村 ikuraちゃんが生まれるくらいに作った曲だね(笑)。
―中村さんがYOASOBIの楽曲を聴いた印象は?
中村 僕がYOASOBIを知ったのは娘から教えてもらったのがきっかけで、それからよく聴くようになりました。今はベテランのミュージシャンは特にYOASOBIの楽曲を研究していると思うよ。マーケットは違えど、ヒットの法則は今も昔も変わってないなって思う。二人の出会いは奇跡的なものだったとしても、YOASOBIの前にそれぞれが音楽家としてのキャリアを持ってこのプロジェクトを始めているからこそ、時代を変えるような大きな結果が出るんだよ。ikuraちゃんはシンガーソングライターとして何でも一人でやってきた、いわゆる共同作業に慣れてない人で。一方Ayaseくんはバンドをやってきて共同作業にうんざりしてた人でしょう?(笑) そんな二人が一緒に音楽を始めるっていうのはね、結構難しかったんじゃないかなと思うよ。
Ayase 本当にそうですね(笑)。
ikura それぞれが歌を歌ってきた中でYOASOBIでは新たな役割分担でやっていくわけなので、お互い葛藤もあったと思いますし、それは今もあると思います。でも二人だからこそ辛い部分も分かち合って前を向けることも多々ありました。
―それぞれの楽曲制作についてもお聞きしたいです。
中村 ドリカムの場合、最初は吉田もそれまでシンガーソングライターだったから、僕の曲に歌詩が書けなくて。だからファースト・アルバムはほとんど僕の曲が入ってないの。YOASOBIは最初から小説ありきの世界観なんでしょう?
Ayase はい、なので曲作りというより謎解きを作ってるような感じです(笑)。既に小説という活字で完成しているものを、音楽に変換していくような作業なので難しいんですけど、そのぶんできた時の達成感がすごいので面白いんです。
―YOASOBIのお二人から中村さんに聞いてみたいことはありますか。
Ayase お酒って飲まれますか?
中村 僕は飲みますよ。お酒を飲んでいる時にスッとメロディが湧いてくるようなこともある。
Ayase 僕も制作が立て込んでくるとお酒を飲んで息抜きすることがあるんです。ただ、僕は飲み始めると制作は全くできなくなるんですよね(笑)。
中村 大丈夫、お酒を飲んで寝る。忙しいんだから今のうちにちゃんと寝ることも習慣づけた方がいいよ。
Ayase そうします(笑)。
ikura 私たちは一緒に音楽を始めて2年目ですけど。これから互いにぶつかったりした時の乗り越え方はありますか?
中村 うちは365日が解散の危機で(笑)、でも30年以上やってきた。だから二人にも本当に活動を続けてほしい。今のクリエイターには「つまんなくなったら辞めますから」って言う人も多いけれど、つまんない時でも続けていたら、いつか必ずとんでもない喜びが訪れる。二人がそれぞれにいつか家庭を持っても、音楽のパートナーとしか味わえない喜びってあるから。そういうものを楽しみに目指すところが一緒であれるようにそれぞれが努力することは大事かもしれないね。
Ayase ありがとうございます。
ikura 私たちがソロ活動をしていてもYOASOBIが互いの集合場所であり続けることが目標のひとつになりそうです。
二人だからこそ前を向けることも多々あります。(ikura)
Session 3音楽表現のこだわり
音楽に地位は関係ない。
どれだけ多くの人に聴いてもらえるかが大切。(中村)
中村 長く活動をしていると「ドリカム」という名前に重みが出てしまったりするので、生身の自分たちとは引き離したところでドリカムの楽曲を届けなきゃいけないなと思い、アバターにパフォーマンスしてもらっています。YOASOBIの曲を再生している横スクロールに、「あっちのドリカム」が入ってほしくて(笑)。今はそうじゃないと誰も出会ってくれないと思うから。音楽に地位は関係ない。どれだけ多くの人に聴いてもらえるかが大切だよね。
Ayase それってすごいクリエイターとしての情熱ですよね。考えたこともなかったですけど、仮にYOASOBIが20年、30年と続いて誰もが知っているアーティストになれて、令和から次の時代に入っていたとして。YOASOBIとして音楽のフォーマットを変えずに、でもフレッシュに聴いてもらうにはどうしたらいいだろう? って僕も何歳になっても突き詰めるような気がします。
中村 誰かにリスペクトされることなんて何の価値もないよ、YOASOBIみたいに運動会で流れてカラオケで歌われて楽曲が愛されないとね。
―YOASOBIは初のワンマンLIVEが無観客配信で行われたことも話題になりました。
Ayase やるからには、オンラインでよかったなと思ってもらえるものをひとつの作品として出さなきゃと思っていました。だから建設中の工事現場をステージにしたり、近い距離感で撮影したり、MCでコメントを拾ったり、なるべくポジティブな発想でやるように努めました。もちろんこの先、生のLIVEを観たいと思ってもらえることも大事なことだと思うので、そこも意識はしているんですけど。
ikura 私もAyaseさんもそれぞれの活動では有観客LIVEも経験しているので、YOASOBIならではのオンラインLIVEのあり方を楽しく突き詰めていけたらなと思いました。
―MVにおけるアニメーション表現の可能性や面白さはどんな点にあると思いますか。
Ayase YOASOBIは小説をもとに曲を作っているので、アニメーションとの相性が良いですし、生身の人間としての情報を消してあげた方が世界に入ってもらいやすいという部分もあります。その都度、アニメーション作家の方に相談して作ってもらっています。
―ドリカムは新曲「次のせ〜の!で - ON THE GREEN HILL - DCT VERSION」をリリースしましたが、どんな挑戦がありましたか。
中村 今回の曲は「お〜いお茶」のタイアップソングで、30年前に僕が『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』というゲームの「Green Hill Zone」という楽曲を作っていて、それに歌詩をつけるのはどうだろう? というアイデアから楽曲作りが始まりました。これは本当に嬉しく、面白い作業でしたね。「あっちのドリカム」バージョンも作ったし、これからドリカムは新曲が出るたびに2つのバージョンを楽しんでもらえると思います。そうやって表現の幅が広がることで、またたくさんの人に聴いてもらえたら嬉しいし。ドリカムとしては新しいけれど……Ayaseくんみたいに僕もボカロPになりたい!(笑)
Ayase 中村さんとお話しさせていただいて、クリエイターとしての情熱を持ち続けてるからずっと最前線にいらっしゃるんだと感じられて。リスペクトが増しました。
ikura 本当ですね、ありがとうございました!
それってすごいクリエイターとしての情熱ですよね。(Ayase)
似てる? 似てない!? あっちのドリカム。
初めてのLIVEは新宿ミラノ座跡地で開催!
今こそ体感したい! ドリカムの新たな挑戦。
Amazon Prime Videoにて、ドリカムの最新プレミアムLIVEを独占配信! 貴重なトーク番組も観られる『DREAMS COME TRUE Prime Video Show』で、最新のドリカムの魅力にどっぷり浸かって。
「今回の新たな試みは、まず収録を第一に考えたLIVE演出だということ。コロナ禍で大人数のバンド編成が組めない今、DREAMS COME TRUEが発明したAcoustic-Mi(=アコースティック風味)という新しいスタイルをプライム会員の皆さんに観ていただきたい。セットリストは、ドリカムを初めて観る方にも楽しんでもらえるベストな選曲で、ドリカムをご存じの方にもこの選曲ならアコースティック風味アレンジなので新鮮な気持ちで楽しんでもらえると思います」
セットデザイナーの荒井千枝さんが手がけた草木が生い茂るような幻想的なステージと、アコースティックギターの音色が映える特別なアレンジで届けられる、まさにプレミアムなLIVE。そして美和さんが放つ歌声は、観る者の心を晴れやかにしてくれる。
「新しいLIVE形式における吉田美和の歌やパフォーマンスのさらなる輝きは見どころです。このLIVEのために積んできたリハーサルで改めて自分たちの楽曲と向き合うことができたし、今回の試みによって、音楽を奏でる喜びをピュアに感じることができました。『それにしてもドリカムっていい曲ばっかりだなぁ』というのも、また新たな発見でした(笑)」
LIVE&トーク番組『Unveil』や『Sound Venue』など、ファンはもちろん海外の方や若い世代もドリカムに親しみを持って楽しめるコンテンツが盛りだくさん。中村さん自身、この新しい挑戦を楽しんでいるようだ。
「『Unveil』はドリカムのベールを剥ぐということで、自らの音楽の秘密を語り尽くします。中村が知らなかった事実も含め、吉田美和自身による貴重な話も満載です。『Sound Venue』は中村がサウンドマイスターとなって、いま注目のアーティストをフィーチャーし、そのアーティストたちの“音の料理法”に迫ります。第1話のゲストは和楽器バンド。今後もあっと驚くような様々なジャンルのゲストが登場予定ですので、お楽しみに」
『DREAMS COME TRUE Prime Video Show』をAmazon Prime Videoで体感しよう!
プレミアムLIVEの他にも、レアなコンテンツが盛りだくさん! おうちでドリカムを楽しもう。
『DREAMS COME TRUE Premium Acoustic-Mi Live Show』
アコースティック風味の最新プレミアムLIVE!
『DREAMS COME TRUE「Unveil」』(全4話)
ドリカムが自らの音楽の秘密を語り尽くす。
『DREAMS COME TRUE 中村正人「Sound Venue」』(全6話)
中村正人さんが、いま気になるアーティストの魅力に迫る。
8作品のアーカイブLIVE映像配信
『ドリカムワンダーランド』も『ウラワン』も観られます!
プレミアムトークの一部を収めたスペシャルムービー公開中!
https://youtu.be/FWtZ-uoZkHU
DREAMS COME TRUE
Prime Video Show 視聴ページAmazon Prime Videoは、映画からドラマ、バラエティ、アニメなどのテレビ番組まで、豊富な作品を提供。また、全ての作品を、数百もの対応デバイスで視聴可能。
問い合わせ先/Amazon Prime Video
www.amazon.co.jp/primevideo/