【禁断感】タブーを犯す快楽が蜜のように広がって。
「悪いことをしている、という状況にエクスタシーを感じるのはどんな人間の心理にもあるもの」と塚越さんが分析するように、セックス中の禁断的な行為に燃えるという人も少なくないよう。タブーな感覚を気軽かつ上手に取り入れる方法として、塚越さんと芳賀さんが提案してくれたのが、カップルでのアダルトビデオ観賞だ。
「ふたりで映像を見ながら同じ流れでプレイをしてみると疑似4Pの感覚を味わえます。今日はエッチなビデオを見てみようと男性から提案すれば女性は受け入れやすいと思いますが、どんな場面においても相手に無理強いするのは絶対にNG」(芳賀さん)
「特殊な性癖を持っている人のプレイを真似るのは禁断感を高めるためのひとつの方法。背徳感と少しかぶる部分がありますが、視界が遮断される目隠しも禁断感を掻き立てられるプレイですね。視覚以外のほかの感覚が敏感になり、結果、身体的快楽に繋がることも」(塚越さん)
【幸福感】相手にやさしく触れながら尊重する心を伝えて。
セックスにおいて幸福感を重視しているという峰さんは、「セックスフレンドで終わらないためにも、もっとも大事な要素」と断言。
「ふたりでする行為な以上、一緒に幸福な気分に浸れるのが理想。正常位のときでも騎乗位のときでも、つねに相手の体に触れるように意識し、後戯で良かったポイントを伝えるなど、相手に対してねぎらいの精神を持つことが次回のセックスの充足にも繋がります」
芳賀さんも「セックスの根底にある、相手を信頼し、尊重し合うという気持ちから幸福感が生まれる」と同調。その上で、テクニックの面で芳賀さんがよく実践しているというのは、「座位のとき、相手を包み込むように抱きしめること。とくに仙骨のあたりをゆっくりさすると女性はリラックスした気持ちになれるようです。どんな体位でもお互いの体にやさしく触れる。女性の気持ちよさそうな表情を見ていると男性も幸福感を感じるものです」
【共鳴感】同じリズムを感じることで快楽の波長が合っていく。
リラックスして相手に身を委ねることも、心身の快楽が得やすくなるポイントのひとつ。
「女性の緊張をときほぐし、より気持ちよくなってもらうためには共鳴感が欠かせない。セックスの前のデートから前戯は始まっている」と言う芳賀さんとあって、行為にいたるまでの過程を重視。
「ひとつの体験を通して感動を共有することはとても大事。僕は女性と感動体験を共にしたいときはクラシックのコンサートに行きますが、その余韻に浸りながらのセックスは確実に快楽指数が上がります。コンサートに行かなくてもいまどき高音質の音楽を聴く方法はいくらでもある。音楽のジャンルは問わないけれど、僕のおすすめはラヴェルのボレロ。人間の脈拍に近いので、自然に互いのリズムを調和させていくことができるんです。音に導かれるように体のリズムを合わせていくことでセックスの波長も自然と合わさっていく気がしています」
つかこし・ともこ 心理カウンセラー、『東京中央カウンセリング』代表。銀座でのホステスを経て現職に転身。ペンネーム“水希”で『心をつかむ話し方』など実用書多数。
はが・ひでのり 『芳賀書店』店主。神保町で3代続く、アダルト誌の専門書店を経営。テレビ出演やアダルトグッズの開発など、幅広く活動。ツイッター:@hidenori0828
みね・なゆか 漫画家。代表作の『アラサーちゃん』では女性のリアルな心情を描き、話題に。現在、作画を担当する『痴女レッスン』が連載中。ツイッター:@minenayuka
※『anan』2019年8月14-21日合併号より。取材、文・小寺慶子 (C)Laetizia Haessig / EyeEm
(by anan編集部)
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