スープを毎日飲むと、お腹まわりがすっきり。
鍼灸師の田代健斗さんが栄養価にこだわり抜いて開発したレシピ「基本のホールスープ」。
「野菜のなかでも一番栄養があり、カロリーの質が高いのは皮の部分。それを丸ごと体に取り入れられるのが、このスープの特徴です。例えば、玉ねぎの皮は、中の白い部分と比べて抗酸化や、抗炎症作用のあるケルセチンが約20倍。ごぼうの皮も、内部に比べてポリフェノールが約2倍です。それにケンブリッジ大学のある研究によると、スープを飲む人は飲まない人よりビタミンやミネラルを多く摂取していて、BMIが低く、腹囲が小さいと報告されています」
野菜の栄養を皮から丸ごといただく。ビギナー向け「基本のホールスープ」
オリジナルのレシピよりも材料の品数を最小限に絞ったビギナー向けの特別バージョン。卵を足してタンパク質をプラス。
素材の旨味を引き出すシンプルレシピ。
【材料/5~6食分】
舞茸…1パック、ごぼう…60g、カリフラワー…小1個、玉ねぎ…1個、トマト…1個、セロリ…1/2本、だしパック…1袋、天日塩…小さじ1
【作り方】
(1)野菜はすべて皮付きのまま、舞茸とともに重曹水に12分浸け置き、表面についた重曹水を流水で流す。
(2)ごぼうの皮、カリフラワーの葉と芯、玉ねぎの皮、セロリの葉をすべて鍋に入れ、水1Lとともに中火にかけ、10分程度煮出す。
(3)カリフラワーとトマトは食べやすい大きさに切る。玉ねぎは薄切りに、セロリはみじん切り、ごぼうはささがきにする。舞茸はほぐす。
(4)(2)の皮や葉などを取り出す。
(5)(4)に、ごぼう、セロリ、カリフラワー、玉ねぎ、舞茸、トマトを順番に入れ、中火にかける。
(6)だしパックの中身を出して加え、蓋をして10~15分、弱火で煮る。
(7)途中で水分が足りなくなったら適宜水を足し、塩を入れる。
(8)完成したスープを皿によそい、ポーチドエッグをのせる。
基本のホールスープにのせるポーチドエッグの作り方
【材料】
卵…1個、水…600ml、酢…大さじ1
【作り方】
(1)小鍋に水と酢を入れ、沸騰したらお湯をかき混ぜる。
(2)中央に卵を入れ、中火にしてひと煮立ちしたら火を止め、蓋をして2~3分蒸らす。
【ARRANGE RECIPE 1】豆乳と豆をプラス!
ダブルの大豆イソフラボンで、美肌効果にアプローチ。
基本のホールスープの美ボディ効果はそのままに、大豆の栄養素を足して美肌へ近づく一杯に。作り方は、基本のホールスープ300mlに豆乳100mlをプラス。ひと煮立ちさせたら天日塩を少々ふって、ミックスビーンズを飾る。
【ARRANGE RECIPE 2】ビーツの水煮をプラス!
ビーツの強力な抗酸化作用でエネルギー代謝を改善。
基本のホールスープに、ビーツの水煮をちょい足し。比率は8:2くらいがベストバランス。鍋に入れてひと煮立ちさせたら、天日塩を加えて味を調える。ビーツからは、ベタインやポリフェノールより強力な抗酸化物質が摂取可能。
PROFILE プロフィール
田代健斗
たしろ・けんと 田代鍼灸マッサージ整骨院院長。鍼灸師として治療を続けるなかで食事の大切さに気づき、栄養食サラダ「はじまりのサラダ」を考案。著書に『はじまりのサラダと栄養学』(KADOKAWA)が。