夏の訪れとともに、今年もきました「フランス パティスリーウィーク」! パティシエたちがワンテーマのお菓子に個性を炸裂させるこのイベント、3年目の今回のお題はエクレア。全国225店にかつてないエクレアが出現中。「パレスホテル東京」の2つのラウンジで出合ったエクレアは、どちらも樹木を思わせるルックス。ラウンジバー『プリヴェ』の「エッサンス」はチョコに覆われたシューの凸凹が樹皮みたいだ。齧ると赤紫蘇のクリームとジュレに、赤すぐりのジャムがとろり。澄んだ香りと酸味&塩気がクセになる赤紫蘇は、その旬の短さから、わずかな期間だけ色づく樹木の季節の喜びも表現したとか。
ロビーラウンジ『ザ パレス ラウンジ』の「エクレール カカウェット」は割れた古木のようなフォルム。「稲妻(フランス語でエクレア!)に打たれ、朽ちた木から新しい命が生まれる、“再生する自然”の姿です。コロナ後、復活していく世界のイメージでもありますね」とペストリーシェフ、窪田修己さん。生命の根源=種ということで豆やナッツを使って。ピーナッツクリームから芽吹く大豆スプラウトが、なんだかパワフルで愛おしい。頬張れば口いっぱいに、まったりと香ばしさが溢れ出してくる。こんなストーリーも楽しい至福の一本を見つけに、さて次はどのエクレアを巡ろうか。
左・『ザ パレス ラウンジ』の「エクレール カカウェット」。右・『プリヴェ』で楽しめる「エッサンス」はホテルのフランス料理『エステール』のノルマン・ジュビンシェフが手がける。イートインはそれぞれ1個¥2,300。いずれもペストリーショップ『スイーツ&デリ』でテイクアウトできる(1個¥1,500)。期間限定販売なので、食べたい人は急いで。
※「ダイナースクラブ フランス パティスリーウィーク 2023」は6/30~7/30開催。参加店舗ほか詳細はhttps://francepatisserieweek.com
パレスホテル東京 ペストリーショップ『スイーツ&デリ』 東京都千代田区丸の内1‐1‐1‐B1 TEL:03・3211・5315 10:30~19:00 無休
チコ スイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。
※『anan』2023年7月5日号より。写真・清水奈緒 スタイリスト・野崎未菜美 取材、文・chico
(by anan編集部)