味覚には、食欲をコントロールする働きもあるそう。「味覚が鈍ると食べても食べても満足できなくなり、食べすぎを招くことに。味覚が正常に戻れば、食欲の暴走が抑制され、無理せずとも自然に体がやせていきます」と松田さん。そのため、まずは調味料を見直し、味覚をリセットすることが大事。素材の味をしっかり感じられる〈やせ調味料〉で、1日1杯を目安に、2週間使って“やせやすい体”のベースを作りましょう!
スパイス塩
エスニックな香りを楽しみながらダイエット。混ぜるだけで完成、炒めものなどに便利。
含有成分の植物ステロールがコレステロールを抑制し、血中コレステロール値を下げ、さらにリモネンが脂肪燃焼を後押しするといわれるクミン。塩と合わせることで使いやすく。
【材料(作りやすい分量)】
塩…小さじ2、クミンパウダー…小さじ3
【作り方】
保存容器に塩とクミンパウダーを入れ、よく混ぜる。
【保存の目安】
常温で1~2か月
スパイス塩を使ったレシピ
味付けに加え、素材の臭み消しにも使える便利な調味料。香りが強いことで満足度も増すので、ダイエットに最適?!
にんじんポタージュ【78kcal】
立ち上るクミンの香りに思わずうっとり。
なめらかな口当たりに、アーモンドの歯ごたえがいいアクセント。とろみがありお腹にしっかり溜まるので、少量でも満足度高し。とにかく香りの良さに感動。
【材料(4人分)】
にんじん…100g、たまねぎ…50g、さつまいも…50g、オリーブオイル…小さじ1、水…200ml、砕いたアーモンド…15g、豆乳…150g、スパイス塩…大さじ1/2、アーモンド、イタリアンパセリ…各適宜
【作り方】
(1)にんじんは5mm幅の半月切りにする。たまねぎは皮をむき薄切りにする。さつまいもは皮をむいて7~8mm幅に切る。
(2)(1)鍋にオリーブオイルと(1)を入れて中火で炒め、たまねぎが少ししんなりとしてきたら水とアーモンドを入れて蓋をし、中弱火で約10分煮込み火を止めて粗熱を除く。
(3)(2)をミキサーで滑らかになるまで撹拌し、鍋に戻し入れ豆乳を入れて弱火で温める。スパイス塩を入れて味を調える。器に盛り、あればアーモンドを砕いたものとイタリアンパセリを粗く刻んだものを散らす。
蒸し鶏【206kcal】
食感はふわふわ。鶏肉の旨味もたっぷり。
下ごしらえにスパイス塩を使うことで、鶏肉の旨味を引き出し、さらに柔らかく仕上げます。白髪葱とパクチーとともに食べると、より旨味が引き立つ!
【材料(3人分)】
鶏もも肉…大1枚(300g)、A[スパイス塩、醤油…各小さじ1、おろししょうが…10g、酒…大さじ1]、ねぎの青い部分…1本分、ねぎ…20g、パクチー…3本、トマト…1/4個
【作り方】
(1)鶏もも肉の余分な脂を除き、あらかじめ混ぜ合わせておいたAを全体に揉み込む。ねぎの青い部分を切り開いて内側(ぬるっとした部分)を鶏もも肉に貼り付けてそのまま30分以上置く。
(2)ねぎは白髪葱に、パクチーは約1cm幅、トマトを薄切りにしておく。
(3)フライパンに水大さじ5を入れて一煮立ちさせ、ねぎを取った(1)を皮目を上にして入れ、蓋をして中弱火で10分蒸し焼きにする。
(4)(3)を食べやすい大きさにスライスし、器に盛り、(2)を添えて一緒にいただく。
タコとセロリのリゾット【286kcal】
具材をたっぷり、お米を減らしてヘルシーに。
タコのごろっとした存在感とたっぷりセロリのシャクシャクした食感。さらにクミンのエスニックな香りが加わると、お米が少なくても満足度の高いリゾットに。
【材料(2人分)】
タコ…150g、セロリ…1本、オリーブオイル…小さじ1、米…100g、湯…500ml、白ワイン…大さじ2、スパイス塩…小さじ1,1/3、胡椒…少々、パルメザンチーズ、イタリアンパセリ…各適量
【作り方】
(1)タコは一口大に切る。セロリは粗みじんに切る。
(2)フライパンにオリーブオイルとセロリを入れて中火で炒め、少ししんなりとしたら米を入れてさっと炒め合わせて白ワインとタコを加えて全体を合わせる。
(3)(2)に湯を1/3量入れて一煮立ちさせ、中火で煮る。水分が少なくなってきたら再び1/3量を入れ、残りの1/3も同様に繰り返し、米が好みの硬さになったらスパイス塩と胡椒で味を調える。
(4)器に盛り付けて、パルメザンチーズと粗く刻んだイタリアンパセリを振る。
松田リエさん 1986年生まれ。看護師、保健師、ダイエット講師。自身の経験を活かし、“食べやせダイエット”専門講師として起業。著書に『1日1杯でデブ味覚をリセット! やせ調味料ダイエット』(小社刊)など。
※『anan』2023年2月1日号より。写真・中島慶子 料理作製、スタイリング・田村つぼみ
(by anan編集部)