スイーツライターのchicoさんがおすすめスイーツを紹介する「お菓子な宝物」。今回は『オー・メルベイユ・ドゥ・フレッド』のメルベイユです。
FOOD

モノトーンにシャンデリアが浮かびあがる美しい空間。飛び交う外国人スタッフたちのフランス語に、ふと久しぶりの旅先にいる気分になった。『オー・メルベイユ・ドゥ・フレッド』は、現在のフランス北部とベルギーにまたがるエリア、フランドル地方のお菓子の専門店。フランスの北の玄関、リールで始まり、今やパリに7店、さらにNYやロンドンなど世界各地に30店ほどを構える人気店が初めてアジアへ。東京のリトルパリ、神楽坂にやってきた。

シックと煌びやかが心地よく混じり合う店内では、フランドルのお菓子の温もりがより際立っている。店名にもなっている「メルベイユ」は、ホイップクリームでメレンゲをコーティングした昔ながらの名物菓子で、プラリネやコーヒーなどのフレーバーをまとった6種が賑やかに並ぶ。レシピはもちろん、材料もできる限り本店と同じにするべく、使う小麦粉やチョコレートはフランスから取り寄せたもののみ。違うのは日本の気候に合わせて、湿気りやすいメレンゲの焼きや仕上げをこまめに行うのと、サイズを小さめにしたことくらい。口にすれば体温でたちまちほわっとクリームが溶けて、メレンゲがさくりとほどける。儚すぎる口溶けが愛おしくて、もう1つと止まらなくなってしまう。

手前・メルベイユ全6種。持ち歩きは30分まで、冷蔵庫から出したら即食べるのが食感を楽しむ秘訣。手前から時計回りに、マニフィック(ヘーゼルナッツとプラリネ)、メルベイユ(チョコレート)、サン・キュロット(キャラメル)、アンパンサブル(コーヒー)、アンクロワイヤブル(スペキュロス)、中央・エキセントリック(チェリー)各¥300。左・むちっとした生地にブラウンシュガーのシャリ感がクセになるラムクリームをサンド。フラマンドル風ワッフル ヴェルジョワーズ 1枚¥250。右・帽子みたいに大きなブリオッシュ、クラミック チョコチップ¥650(すべて税込み、テイクアウト価格)

オー・メルベイユ・ドゥ・フレッド 東京都新宿区矢来町107 TEL:03・5579・8353 9:00~20:00(tea roomは11:00~) 月曜休

チコ スイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。

※『anan』2020年9月23日号より。写真・清水奈緒 スタイリスト・中根美和子 取材、文・chico

(by anan編集部)

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