麻ひもを解いてフタを開けると、自然と顔がほころんでしまった。ネコも魚も共存する、愛くるしいクッキーがぎっしりの光景に、わき立つ甘い香り。この上ない幸せをとじ込めたクッキー缶は、ウェスティンホテル東京の新作。ラグジュアリーホテルとほっこりしたクラフト感は、遠いようでいてそうでもない。クッキー作りはもちろん、缶に詰めるのもひもを結ぶのも全てパティシエが手がける、そんな心尽くしのもてなしこそホテルの真骨頂だから。クリスピーなバターサブレに繊細に崩れるココナッツサブレと、9種のクッキーは食感も全部違って食べ飽きない。「バターは北海道産の一度も冷凍していないフレッシュバターだけ。焼きすぎないで粉の香りを生かします」とエグゼクティブペストリーシェフ鈴木一夫さん。シンプルな王道だからこそ細やかに。ミルキーなバター香や粉の旨味がしみじみと味わい深く、もう一枚と止まらなくなってしまう。
ところでなぜネコ? 「パズルのように隙間なく詰めるのにちょうどよい形で(笑)。スタッフ15人で何度か、あえてリュックにポンと入れたりして持ち帰ってみましたが、ぎっしり詰めると崩れず、まず割れません」。ここまでするのがホテルホスピタリティ。手みやげにも優秀!
[gunosy]
→心のザワザワが穏やかに…食べるだけで精神が安定する「お助けフード」もチェック!![/gunosy]
カカオニブ入りのサブレショコラ、ピスタチオサブレなど9種42枚以上を詰め合わせた「ホテルメイドクッキーアソート」¥3,600。
ウェスティンホテル東京『ウェスティン デリ』 東京都目黒区三田1-4-1 ウェスティンホテル東京1F TEL:03・5423・7778 8:30~21:00 無休
チコ スイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。
※『anan』2020年4月22日号より。写真・清水奈緒 スタイリスト・中根美和子 取材、文・chico
(by anan編集部)