「Bean to Bar(以下B to B)はコーヒーショップに置かれたことから広がりました。コーヒー消費量が日本一といわれ、専門店が多い京都で盛んなのもうなずけます」(ショコラコーディネーター・市川歩美さん)。古都を代表する『Dari K』も、2011年にいち早く創業した。そこから昨秋誕生したブランド『The Obroma 990』は、「カカオ豆をその場で挽いて作るチョコレートドリンクやタルトがあって、画期的な試みだと思います」。東山にできた『ダンデライオン・チョコレート』も、ここだけのデザートと最新カクテルのペアリングを提案するなど、東京に勝るとも劣らない新たな動きが目を引く。「豆から作るチョコレートは、クラフト的な側面がありますから、伝統工芸が息づくこの地に合っているのかもしれません」
DANDELION CHOCOLATE(ダンデライオン・チョコレート 京都東山一念坂店)
SF発の最新デザートを、坪庭のあるカカオバーで。
北米サンフランシスコ発のブランドが、築100年を超す古民家を改装して京都に構えた店は、ブランド初となるカカオバーが話題だ。B to Bチョコを使ったデザートを、それに合わせた最新のカクテルとともに、坪庭を眺めながら楽しめる。SF本店のシェフパティシエが考案する皿は、ドミニカ産のチョコレートを、京都の冬の風物詩の白味噌や、バナナと合わせるなどユニーク。京の老舗和菓子舗・亀屋良長とコラボした干菓子も、職人の街らしい。京都府京都市東山区桝屋町363‐6 TEL:075・531・5292 10:00~19:00(18:30LO) 不定休
京都限定メニューから、カカオニブの粒をバタークリームに、パウダーを生地に混ぜ込んだ、ニブブッセ¥450と、舞妓をイメージしたという、マイコホットチョコレート¥550。ハチミツの甘さと生姜の風味が同居する、インド産チョコレートを使ったドリンク。
2階のカフェ。カウンター席の眼下は坪庭。
マヤ・マウンテン、ベリーズ70%¥1,200。
和三盆糖にタンザニア産カカオで風味をつけた亀屋良長製の干菓子、SO‐SU‐U CACAO 和三盆¥850は予想以上のおいしさ。
The Obroma 990(ジ・オブローマ990 京都店)
豆から作ったドリンクが楽しめるカカオスタンド。
安価で取引されていたインドネシアのカカオ豆の価値を高めたいと立ち上げた専門店の新ブランド。焙煎して砕いた豆を1~2分でペースト状のカカオマスにする機械を開発。なんと、豆から作ったホットチョコやタルトが楽しめる、世界でも珍しいカカオスタンドだ。豆はもちろん、インドネシア産。コンビニのコーヒーのように気軽に飲んでもらい、広めたいと開発したそうだが、香りの高さは衝撃的。京都府京都市下京区東塩小路釜殿町 JR 京都駅西口2階「京銘菓・名菜処 亰」内 TEL:075・494・0525(代) 8:30~21:00 無休
豆から作った濃厚な、カカオプレッソ¥300。
インドネシア産チョコで作った、焼きたてガトーショコラ¥250は持ち帰りも。
スプーンで食べる、出来立て生チョコタルト¥350。(各税込み)
市川歩美さん ショコラコーディネーター。2003年にブログを開設。現在は、国内外の名店、新店から、カカオ農家の実情まで、365日、さまざまなメディアで、チョコレートにまつわる情報を発信している。
※『anan』2019年1月23日号より。写真・清水奈緒 吉村規子 スタイリスト・大谷優依 取材、文・齋藤優子
(by anan編集部)
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