ジャックフルーツにバナナの花。見慣れない食材がネームプレートに躍っている。店内の大テーブルには総勢10数種類のカレーやお惣菜がカラフルに並び、スパイシーな香りをふんわりと漂わせている。この幸せな光景に出合えるのは、スリランカ料理店の『バンダラ ランカ』。信濃町にほど近い現代アートギャラリー・アートコンプレックスセンターの1階に昨年10月にオープンし、現在はランチビュッフェとカフェのみの営業をしている。
お皿の中心にタイ米とスリランカ米をよそい、その周囲を埋め尽くすように様々なカレーを盛り合わせていく。肉料理はだいたい1種類で食材は野菜がメイン。「スリランカの家庭では野菜のカレーをよく食べるんです。肉がなくても十分においしいですから」と、オーナーのバンダラさん。毎日食べても体に優しいカレーがバンダラ ランカの基本だ。とはいえきっちり辛味は効かせたり、モルディヴフィッシュやココナッツミルクを多用し、現地ならではの味わいを舌に広げていくお料理は見事。シェフはキャンディの名門ホテルで腕をふるってきた経験を持ち、「ホテルならではの技術と家庭的な優しさが溶けあった、珍しいけれど安心する味」を目指しているのだそう。食後のセイロンティーとデザートを食べ終わる頃には、じんわりと胃が温まっている。
ひらの・さきこ 1991年生まれ。フードライター。著書にエッセイ集『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)。
ランチビュッフェ(90分¥1,800、土・日・祝日は¥2,000)は紅茶とデザートつき。「全種類を盛り、すべてをよく混ぜながら食べると香りが複雑になり、一層おいしくなります」と、バンダラさん。
BANDARA LANKA 東京都新宿区大京町12‐9 アートコンプレックスセンター1F TEL:03・6883・9607 ランチ11:00~15:00、ティータイム15:00~17:00、ディナー17:00~21:30(予定) 月曜休
※『anan』2019年1月16日号より。写真・清水奈緒 取材、文・平野紗季子
(by anan編集部)
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