
特別な日ではないけれど、いつもよりちょっとだけ素敵なケーキが食べたい。 そんなときに選びたいのが、見目麗しく、上品なスワンの形のシュークリーム。今回は、都内近郊で購入できるスワンシューを4つご紹介。フォルム、顔立ち、クリームの絞り方、そして味など、並べてみるとそれぞれ個性たっぷり。お気に入りのスワンを見つけて、自分のためにおうちに連れて帰ろう。
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① POPPY COFFEE and BAKERY「Cygne blanc スワンシュー」
昭和元年製のデッキオーブンで焼かれる、
ときめきと愛らしさを詰め込んだ、町のスワン

Cygne blanc スワンシュー ¥710
世田谷区・弦巻の住宅街に店を構える「POPPY COFFEE and BAKERY」。2022年にオープンし、翌年の3月にチョコレート味の〈ブラックスワン〉を販売したのが、このお店にとってのスワン型シュークリームの始まり。その後4月に白の〈Cygne blanc スワンシュー〉を販売し、最初は期間限定だったのが人気が高まり、現在は通年で販売中。
シュー生地は、上にクッキー生地をのせて焼いたクッキーシュー。中には、下にバニラビーンズを使ったクレーム・パティシェールが入っていて、その中にはルバーブのコンポートが。上層には生クリームとホワイトチョコを使用したガナッシュモンテ。ルバーブの酸味とちょっとコクのあるクリームとの相性が抜群に良く、一口ごとに幸せになれる、そんなシュークリームです。
ボディ部分のシューは先端が少し細くなっているので、水面をスイスイと進んでいるような、進水力を感じさせるフォルムが印象的。そして極めつけは、細く繊細なくちばしと首! 白鳥の美しさ、個々に極まれリ、というルックスです。ちなみにルバーブの季節が終わり次第、フランボワーズのコンポートに変わるそう。そしてレシピの監修をしているのは、お菓子教室「ツルミ製菓」を主宰するパティシエの鶴見昂さんです。
当初、特に白鳥をモチーフのお菓子を作る意図はなかったそうですが、以前この場所にあったお菓子屋さん「アンスリール」から昭和元年製のデッキオーブンを受け継ぐことになり、そのオーブンでシュークリームを焼いてみたいと思ったこと、さらに、せっかくシュークリームを焼くならレトロな洋菓子屋さんで見かけるスワンシューを…などの思いが重なり、このケーキが誕生したのだとか。もともとシュークリーム自体が幅広い層に愛されるお菓子であることに加え、スワン型という見目の愛らしさもあり、今やお店の花形のケーキになりました。
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② LES PATISSERIES LA MAREE DE CHAYA「スワンシュー」
約50年前から愛されるロングセラー。
こだわりの“4種類の生クリーム”で夢見心地

スワンシュー ¥480
「LES PATISSERIES LA MAREE DE CHAYA」は、1972年に神奈川県葉山にオープンしたフランス洋菓子店。プラタナスの木の横に佇むかわいいこのお店のショーケースには、クラシカルなケーキや焼き菓子がズラリ。その中でオープン以来のロングセラーとして愛されているケーキが、こちらの〈スワンシュー〉。こちらのお店は、江戸時代創業の老舗の料理屋「日影茶屋」の系列。十代目の当主が洋菓子店をオープンした際、「見た目にも華やかで、夢のあるお菓子を作りたい」と思い、優雅さや美しさの象徴である白鳥をモチーフに採用したのだそう。
軽く香ばしく焼き上げられたシュー生地の上部をカットし、中にたっぷりの生クリームを。カットしたシュー生地を羽に見立て、同じくシュー生地で作った首をつけたら出来上がり。一つひとつ手作業で絞られたクリームから羽のふわふわさが感じられ、立体感のあるフォルムがとても美しい。使っているクリームは生クリームのみですが、実は乳脂肪分が異なる生クリームを4種類ブレンドしているというこだわりが。「生クリームそのものの美味しさを味わってほしい」というお店の思いからこのシンプルな構成になったそうで、食べてみると、口溶けの良さ、コク軽やかな後味の3つのバランスが絶妙で、本当に美味! 50年愛されているのも納得の味わいです。
スワンは、洋菓子の世界では昔から親しまれてきたクラシカルなモチーフのひとつであり、シュー生地だけで優美な姿を表現できることから、職人の技術や遊び心を感じられるデザインとしても愛されてきた形。華やかで、懐かしくてかわいい。たっぷりの生クリームだけでなく、ときめく要素もたっぷり詰まった一羽です。
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LES PATISSERIES LA MAREE DE CHAYA
本店 神奈川県三浦郡葉山町堀内20-1 TEL.046-875-5346 営業時間 11:00〜18:00(日・祝日10:00〜)
その他、そごう横浜店やルミネ荻窪店など、東京都・神奈川県内の16店舗で生菓子を取り扱い中。。
③ パーク ハイアット 東京 ペストリー ブティック「ザ スワン」
ホワイトチョコレートで白鳥を表現。
食べるのを忘れて眺めてしまう、優美なスワンシュー

ザ スワン ¥1,080
東京を代表するホテルとして知られる「パーク ハイアット 東京」の2階にある「ペストリー ブティック」に、今年の3月に登場した白鳥をモチーフにしたケーキ〈ザ スワン〉。スワンを象ったシュークリームといえば、シュー生地を使い羽や首に見立てる店が多い中、こちらは薄いホワイトチョコレートを何枚か組み合わせてスワンを表現。斬新なアイデアと繊細で優美な造形に、スワンシューファンのハートは一瞬で掴まれました。
誕生のきっかけは、バレエをテーマにしたウエディングフェアを開催した際、会場のデザートブッフェの一品として、「白鳥の湖」に着想を得たスワンモチーフのケーキを提供したこと。ビジュアルもテイストも大好評だったことから、「ペストリー ブティック」で販売することに。
美しいスワンが鎮座するほんのりピンク色の生地部分は、ラズベリーパウダーを練り込んだクランブル生地でカバーしたシュー・オ・クラクラン(クッキーシュー)。中にはカスタードクリームにバターを混ぜ合わせたムースリーヌクリームが詰まっており、その中心にキャラメルバニラクリームが。クッキーシューの上にバニラクリームが絞られ、上にのっているのがホワイトチョコレートのスワン。
「白鳥をチョコレートで表現することで、優美さとスペシャル感をプラスし、ワンランク上のスワンにしたいと思いました。意識しているのは、バニラクリームを個々の差がなくどれも同じ様に絞ることと、スワンとシューのバランスを美しく仕上げることです」と教えてくれたのは、エグゼクティブ ペストリーシェフを務めるフランス出身のジュリアン・ペリネさん。オレンジと黒2色で描かれる白鳥の顔に関しては、「特にモデルはありませんが、優雅でかわいい趣きになるよう、心がけています」とのこと。
食べるのを躊躇するほどの美しさですが、意を決してフォークを入れ、パクリ。口当たりの良いリッチなクリームの甘さと、キャラメルの香りがふうぇあっと広がり、なんとも幸せな気分に…。ホワイトチョコの美味しさも、ぜひご堪能を。
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④ Patisserie AKANE「Cream puff “swan” 洗足池 スワンシュークリーム」
洗足池の町に愛される自慢の手土産、
モデルはみんなが大好きなスワンボート

Cream puff “swan” 洗足池 スワンシュークリーム ¥453
お店からほど近い場所に、白いスワンボートに乗れることで有名なスポット・洗足池がある「Patisserie AKANE」。パティシエールの田中茜さんによると、2012年にお店をオープンする際、町の洋菓子店としてこのエリアらしい一品をなにか置きたいと考え、地域の方の憩いの場所である洗足池に浮かぶスワンボートをモデルにこのケーキを作ったのだとか。
ボディはクッキーシュー。中にたっぷり詰まっているのは、時間をかけて水分を飛ばしながら鍋で炊き、発酵バターを加えてコクを出した、奥久慈の卵を使用したカスタードクリームと、純正生クリームをバター化する手前ギリギリまで泡立てたディプロマットクリーム。ちなみにこのカスタードは田中さんが25年間作り続けているレシピで、「一番美味しいレシピだと思うし、その思いはこの先もきっと変わりません」と言い切るほどの自信作。その上に、生クリームをぽん、ぽん、ぽんと3回絞り、シュー生地の羽を装着。この“生クリーム3つ絞り”は、白鳥の胸・背中・お尻をイメージしているそうで、キュッと上に上げるように絞るお尻部分のかわいさも、注目ポイントです。
サクッと口当たりの良いクッキーシューと、濃厚な味わいのクリームたっぷりの組み合わせ。シュークリームの愉悦を存分に味わえる上に、見目も麗しい。うつむき加減の顔は、スッキリとした雰囲気もありつつ、でもどこか優しさや甘さが漂う表情。「ツンデレなお顔に仕上げています」と田中さん。
実は過去には、製造のしやすさやお客様の持ち運びやすさのために、形を変えようと考えたこともあったそう。でも、作るたびに可愛さが増し、愛情が湧き続けていることもあり、形を変更せずに気がつけば15年。地元にとっては“地元の自慢の手土産”であり、すっかり街の仲間のような存在に。「白鳥には、上品で優しく、平和なイメージがあります。ですから、スワンのお菓子を食べる時間が、心安らぐ優しいひとときになることを願っています」(田中さん)。
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