下ごしらえをしたら、後は焼くだけ。火のそばにずっといなくても出来上がるオーブン料理は、実は夏にこそ役立つ調理法です。「高温で水分を飛ばすことで、食材のうまみが凝縮されるのも利点。水分の多い夏の野菜や果物が、ぐっとおいしくなります」と料理家・小堀紀代美さん。教わったのは、オーブンやトースターで簡単にできるごちそう。
「器具ごとにクセがあるので、焼く時間は様子をみながら調整を」
ここでは、「おもてなしの大皿と作りおきグリル」2品をご紹介します!
オーブン料理はおうち飲みにも大活躍。冷やしておいしい野菜のグリルを作っておき、みんなが集まったらメインの大皿を。料理はオーブンに任せて、おしゃべりを楽しんで。
かぼちゃとパプリカのグリル
【材料/3~4人分】
パプリカ2個、かぼちゃ小1/4 個(約350g)、にんにく1かけ、オリーブオイル大さじ1と1/2、塩小さじ1/2
(A)赤ワインビネガー大さじ1、玉ねぎのみじん切り大さじ3、パセリのみじん切り大さじ2、タイム2~3枝
【作り方】
- パプリカは種とワタを除き、縦に6等分してから長さを半分に切る。かぼちゃは種とワタを除き、皮をところどころ削いで、大きめのひと口大に切る。にんにくは皮ごと半分に切る。
- 耐熱皿に1を入れてオリーブオイルと塩、にんにくを加えて混ぜる。タイムをのせ、180度に温めたオーブンに入れて30分焼く。途中、15分たったら一度取り出し、大きく混ぜる。
- 焼き上がったら、熱いうちにAを加えて混ぜる。
ミニロールキャベツ焼き
【材料/4人分】
合挽き肉400g、キャベツの葉 大小各8枚、玉ねぎ(小)1個、にんにく1かけ、バター 20g、塩(肉の重量の1~1.1%)4~5g、黒こしょう3g、パルメザンチーズ適量、バター(仕上げ用)適量
(A※混ぜ合わせておく)卵1個、パン粉大さじ2、牛乳大さじ2
(B)セージ(みじん切り)8~10枚分、ローズマリー(葉、みじん切り)4枝分、ナツメグ小さじ1/2、オレガノ(乾燥)小さじ1/2
【作り方】
- 鍋に湯を沸かし、キャベツをさっとゆでる。ざるにあげて水気を切る。
- 玉ねぎとにんにくはみじん切りにする。フライパンにバター20gとにんにくを入れて弱火にかける。にんにくが色づいたら玉ねぎを加え、しっかり色づくまで炒めてから、よく冷ます。
- ボウルに挽き肉と2を加えてゴムべらで混ぜ、AとBを順に加えてその都度よく混ぜる。最後に塩、黒こしょうを加えてよく混ぜる。
- 3を8等分にし、そのうちのひとつを1のキャベツで包む。まず小さい葉1枚で芯を中心にして包み、さらにそれを大きめの葉1枚で、丸く整えながら包む。同じようにして8個作る。
- 耐熱皿に薄くオイル(分量外)を塗り、ロールキャベツを並べる。上にパルメザンチーズを小さじ1~2杯ずつのせ、220度のオーブンで20~25分焼く。香ばしい香りがして焼き色が付いてきたら、仕上げ用のバターを1cm角ほどにちぎってひとつずつのせ、バターが溶けるまでさらに2~3分焼く。
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