
料理家である長谷川さんと、料理はほとんどしないという岩田さん。anan世代の二人が考える自炊とのちょうどいい距離感とは? さらに、長谷川さんのレシピを一緒に作ってみると…。
やる、やらないという二択でなくその中間で
岩田絵里奈(以下、岩田) 私は食べることが大好きなのですが、自炊は数か月に1回くらい。なかなか“自分のため”だけに作る気にならなくて…。
長谷川あかり(以下、長谷川) 普段の食事は?
岩田 仕事の日は家に帰るまでにお腹がすいちゃうので、途中でテイクアウトしたりしています。
長谷川 例えばお子さんがいるなど、作る必然性がないと、やるかやらないかを自分の裁量で決められますよね。そうなると自炊は、外食とかテイクアウトとかいろんな食事の選択肢の一つにすぎないので、絶対にやらなければいけないことではないと思うんです。そもそも働く30代は忙しい。そんななか自分のために料理をするなら、見た目がおしゃれとか、作っている自分がかっこいいとか、おいしい以外の感情が原動力にならないと、外食のような手軽な食事には勝てないんじゃないかなって。
岩田 わかります。長谷川さんもそう思っていたとは!
長谷川 私は料理家をしていますが、料理をすることがものすごく好きかというと、実はそうでもないんです。最初に料理が楽しいと思えたのも、「あの料理家の先生のレシピを作っている自分がイケてる!」みたいなミーハーな気持ちがきっかけだったので(笑)。
岩田 今の私にとっては長谷川さんのレシピがそういう存在かも。以前から長谷川さんのレシピをチェックしていて。料理の素敵なビジュアルに惹かれて作ったこともありますが、まさにそんな自分に“悦”でした(笑)。
長谷川 それは嬉しいです、ありがとうございます! 健康な体づくりには心を整えることも不可欠なので、料理がストレスになるのは本末転倒。自炊をやる、やらないという二択で考えると、やりたくなければずっとそのままになってしまう可能性も。極端に捉えず、その中間を行き来するくらいが気楽でいいのではと思います。
岩田 今回、教えていただきながら一緒に作った「野菜たっぷり目玉焼き丼」は、野菜を切って目玉焼きを作るだけという料理初心者の私にもやさしいレシピ。それでいてビジュアルが華やかで、なによりおいしい! いろんな野菜の味が楽しめるし、ナンプラーがアクセントに効いている。食が進んで、気づけば完食していました。家でも作ってみたいです。
長谷川 よかった〜。私は、料理をあまりしない人にも楽しんで作ってもらえたらと思っているので、岩田さんが嬉々として作っている姿を隣で見ていて、こちらもテンションが上がりました。
岩田 卵を割ったり、野菜をみじん切りにしたりと不慣れなところもありましたが(汗)、目玉焼きを焼くコツなど目から鱗のスキルを伝授していただき、次は一人でも上手に作れそうです。
長谷川 夏のチャージ&デトックスにもぴったりの栄養素が詰まった一皿です。“悦”を感じつつ、作ってもらえたら嬉しいです。

長谷川あかりさん直伝!
野菜たっぷり目玉焼き丼
recipe

材料(1人分)
卵…1個 ご飯…茶碗1杯分 ピーマン…1個 赤玉ねぎ…1/4個 トマト…1/2個 ツナ…1/2缶 酢、ナンプラー、オリーブオイル、胡椒、タバスコ…各適量
作り方
① ピーマン、赤玉ねぎをみじん切り、トマトを1.5cm角に切り、ツナは軽く油を切る。
② オリーブオイルで卵を目玉焼きにする。
③ 器によそったご飯の上に①を盛り付け、最後に目玉焼きをのせる。
④ 酢、ナンプラー、胡椒、タバスコをお好みの量でかければ完成。
ポイント
卵は割り入れた時にできるフチのサラサラした部分をフライ返しで内側に寄せながら焼くと、きれいな形に。蓋をせずに強火で焼いて、周りをカリッとさせて。タンパク質、炭水化物、ビタミンが摂れる栄養満点の一皿が完成!
Profile
長谷川あかり
はせがわ・あかり 料理家、管理栄養士。SNSのレシピ投稿が話題に。弊誌などメディアでの連載も多数。著書に『つくりたくなる日々レシピ』(扶桑社)などがある。
岩田絵里奈
いわた・えりな 2018年、日本テレビに入社し、『世界まる見え!テレビ特捜部』などを担当。今年3月に退社してフリーアナウンサーに。趣味はサウナ通い。
岩田さん・ニット ¥5,940(ビームス ハート/ビームス ハート ららぽーとTOKYO-BAY TEL. 047-436-6500) ピアス ¥17,600(hideka kanamaru/ロードス) その他はスタイリスト私物
写真・川原崎宣喜 スタイリスト・石川美久 池田沙織(料理) ヘア&メイク・遊佐こころ(長谷川さん) 坂本志穂(岩田さん) レシピ作成・長谷川あかり 取材、文・保手濱奈美 撮影協力・UTUWA
anan 2506号(2026年7月29日発売)より































