休止期間を経てBTSの7人が今、思うこと。そして、これから

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    RM

    悩み抜いた先に見つけたのは、自分自身の内なる声

    「何を守り、何を変えるべきか決めなきゃいけない。“BTSらしさ”を見つけ出そうとしてる」。長編ドキュメンタリー『BTS: THE RETURN』で不安も戸惑いもありのままに語ったRM。その問いは、「答えは外ではなく僕たちの中にあった。自分の内なる声を聞き、悩みや不安を隠すことなく正直に表現する」という答えに辿り着いた。悩みや迷いのプロセス自体を表現に昇華することで『ARIRANG』という作品を生み出し、世界のARMYに届けた。

    Profile

    RM

    アールエム 1994年9月12日生まれ。リーダーを務めるとともにその頭脳と感性でBTSの楽曲制作も主導する。アルバム『Indigo』('22年)、『Right Place,Wrong Person』('24年)でそのソロアーティストとしての音楽性の高さも証明。

    Jin

    メンバーの幸せを心から願う、その思いが結実した夜

    アルバム制作期間に「結果も大事だけど、みんなの幸せも望んでいる。ファンと一緒にこの過程を楽しめればいいんじゃないか」と、自分を差し置いてでも、メンバーの幸せを願ったJin。その思いは、「(東京ドーム公演)1日目が終わってメンバーとごはんを食べた時、みんなすごく幸せで嬉しかったと言っていました。皆さんのおかげでメンバー全員、自信を持って楽しんでこれからのツアーに臨めます」と東京ドーム公演でひとつ実を結んだ。

    Profile

    Jin

    ジン 1992年12月4日生まれ。芯のある歌声で楽曲のボーカルパートに安定感をもたらす。ソロアルバム『Happy』('24年)、『Echo』('25年)では楽曲制作にも積極的に参加し、Bilboard 200で初登場上位ランクインを果たす。

    SUGA

    変化に身を委ねる自然体の中に光った、未来への意思

    「久しぶりに東京ドームに戻ってきて、皆さんと楽しみながら公演をしていたら、昔に戻ったような気分になりました」。時折、言葉の端に過去への回顧が滲むSUGAは、久しぶりの東京ドームで男性ファンの歓声が増えた変化に満面の笑みを浮かべた。昔の記憶を携えながら今を受け止める彼は、「自然に、前へ。僕らはその過程を楽しもうとしている」「体が弱れば終わると思っていました。でも今は、僕たちが望めば続くでしょう」と前を向いた。

    例)今回の先生

    Profile

    SUGA

    シュガ 1993年3月9日生まれ。多彩なトーンを駆使するラップでBTSのヒップホップを牽引する。2023年にはAgust D名義のアルバム『D-DAY』を引っ提げ、世界10都市でソロワールドツアーを開催。プロデュース業も数多くこなす。

    j-hope

    どんな感情も、ARMYとならば笑顔に変えられる

    来日してすぐに祖母が亡くなったという報せを受け、悲しみを押して東京ドームの舞台に立ったj-hope。「苦しい時もあるし、いろんな感情がある。でも最後には笑顔で終われるはず」とドキュメンタリーで語っていた彼は、ドーム公演で「祖母が今日の公演を空から観てくれていたらすごく喜んでくれていると思います」「いま素直に伝えたいのは、海外公演のスタートを東京で迎えられて本当によかったということです、マジで」と語り、持ち前の笑顔を届けた。

    Profile

    j-hope

    ジェイホープ 1994年2月18日生まれ。スキルフルなダンスでパフォーマンスをリードするほか、ラップ、歌とオールラウンドに活躍。昨年は、シングル3作連続リリースとワールドツアーでソロアーティストとしての独自性を確立した。

    Jimin

    特別じゃないことを自覚して、特別を生み出す

    ドキュメンタリーで「“もうダメだ”と思われたくない」「僕はBTSの一員として戻ってきました。ここで一緒に音楽を作って、ステージに立ちます。それが僕たちの役目です」と、BTSとしてのプライドと責任を滲ませる一方、「僕らは英雄じゃなくてただの韓国の少年」で、「僕たちは特別ではありません」とARMYに伝えたJimin。その平凡の自覚が非凡への原動力であることは、彼が東京ドームで飾らず真摯なARMYへの手紙を日本語でしたためた姿にも通じる。

    Profile

    Jimin

    ジミン 1995年10月13日生まれ。しなやかなダンスとハイトーンボーカルでパフォーマンスに華やかさをもたらす。ソロアルバム『FACE』('23年)はBilboardArtist100で韓国ソロアーティスト初の1位を獲得する快挙を達成。

    V

    変わることへの不安を乗り越えた先の、安堵と前進

    活動休止中、「変わったのは僕だけ? ファンも何か変わっているかも」と変化に不安を感じていたV。それもARMYを前にすると「この瞬間を何度も夢見てきたので本当に感動的。今夜、夢に出てきてくださいね」と安堵に変わった。「僕たちにできるのは、一歩ずつ進み続けることだけ」と前を向く彼は、東京ドームで「覚えているかわからないけど、紫するよー」とARMYとの合言葉を唱え、変化と変わらずにあること、その両方を無邪気な笑顔で包み込んだ。

    Profile

    V

    ヴィ 1995年12月30日生まれ。唯一無二の響きを持つ歌声で楽曲に奥行きを与えるとともに、フレンドリーなキャラクターで愛される。独自の音楽性を提示したソロアルバム『Layover』('23年)は初動ダブルミリオンを記録。

    Jung Kook

    「7人でひとつ」を真っすぐに信じる、BTSのピュアネス

    ドキュメンタリーで、「BTSとして重圧を背負うのは当然。だけど僕自身はすごい人間じゃない」と語ったJung Kook。「皆さんの変わらない歓声と笑顔に報われたような気がして、思わず笑顔がこぼれてしまった」と語ったその言葉どおり、東京ドームの客席を愛おしそうに見つめ続けていたその純粋な笑顔は、彼の真心。7人並んだ時に「また集まれたなんて信じられない。夢みたいな感じ」とこぼした彼は、再始動を一番に願うARMYの一人にも見えた。

    Profile

    Jung Kook

    ジョングク 1997年9月1日生まれ。抜群な安定感と表現力豊かな歌とダンスが魅力。ソロアルバム『GOLDEN』('23年)発売時には、米・タイムズスクエアでゲリラライブを行い、グローバル・ポップスターとしての存在感を示した。

    Profile

    BTS

    2013年に韓国でデビュー。RM、Jin、SUGA、j-hope、Jimin、V、Jung Kookからなる7人組。3月にThe 5th Album『ARIRANG』をリリース。現在、ワールドツアー「BTS WORLD TOUR‘ ARIRANG’」を開催中。『BTS THE COMEBACK LIVE|ARIRANG』がNetflixにて世界独占配信中。

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    取材、文・只野亜良紗

    anan 2500号(2026年6月17日発売)より

    Ⓟ&ⒸBIG HIT MUSIC Ⓟ&ⒸBIG HIT MUSIC / Netflix
    Check!

    No.2500掲載

    王道エンタメの矜持

    2026年06月17日発売

    55年間ときめきを追いかけ続けてきたananがこのメモリアルな号で特集するのは“王道エンタメ”。市川團十郎さん、反町隆史さん、辻村深月さんなど、それぞれの世界で王道を歩んで来られた方々のインタビューを通して、各ジャンルにとっての王道とは何かを探ります。

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