寄席に行くのは今回が初めてというイラストレーターの山中玲奈さんが、友人のライターSと共に、上野・鈴本演芸場へ。
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落語に漫才、曲芸…。多様な演芸に大満足!
イラストレーターの山中玲奈さんとライターSが寄席を観るために訪れたのは、1857年に上野の地に開かれた、東京に残る最古の寄席定じょうせき席である「鈴本演芸場」。今回は、『笑点』でもおなじみの春しゅんぷうてい風亭一いちのすけ之輔がトリを務める特別企画公演『誰がなんと言おうともう夏なんです』の夜の部へ。提灯や太鼓が目を引く入り口でチケットを購入。今日の出演者が書かれたパンフレットをもらい、3階に上がって趣のある客席へと進むと、想像よりものんきな空気が流れていた。観客がテーブルを出しておやつを食べたり、お酒を飲んだり、ウトウトしたり…と思い思いに過ごす姿に肩の力が抜ける。
落語は、春風亭貫いちに始まり、三遊亭わん丈、桂藤兵衛、春風亭一朝、春風亭百栄、春風亭一花、古今亭文菊が登場。その間には、色物と呼ばれる演芸を披露するバラエティ豊かな面々が観客を盛り上げる。鏡味仙志郎・仙成のアクロバティックでおめでたい太神楽曲芸に、ロケット団のブラックなエッセンスあふれる漫才、共感必至の林家あずみの三味線漫談、林家楽一の紙切りと、これまであまり見たことのない芸に釘付け&爆笑! 最後に登場した一之輔の「馬の田楽」は絵がありありと思い浮かぶほど、噺の世界にグッと引き込まれた。たくさん笑い、多彩な芸を堪能して、お腹はいっぱいに。今度は昼の部も含めて寄席で一日過ごしたい! と思う二人なのでした。
Profile
山中玲奈
やまなか・れな イラストレーター。軽妙なタッチのイラストやチャーミングなキャラクター、鮮やかな色彩の絵画まで幅広い表現が魅力。本誌をはじめとする雑誌や書籍、広告などさまざまなフィールドで活躍
今回体験したのはこちら!

鈴本演芸場
昼夜入れ替え制。夜の部ではトリが事前にネタ出しする企画公演も。売店で『井泉本店』のかつサンドも販売している。東京都台東区上野2-7-12 TEL. 03-3834-5906 昼の部12:00開場、夜の部16:30開場 一般 ¥3,500ほか
今、ここで楽しめる、東西寄席プチ図鑑
東

新宿末廣亭
東京の寄席で唯一の木造建築寄席。米津玄師「死神」PVのロケ地としても使用。1階と2階にある桟敷席も魅力の一つ。東京都新宿区新宿3-6-12 TEL. 03-3351-2974 一般 ¥3,500(夜割あり。特別興行は変更の可能性あり)

浅草演芸ホール
浅草の中心地にあり、観光地に行くついでにふらっと立ち寄るもおすすめ。都内の寄席で一番自由な空気感。東京都台東区浅草1-43-12 TEL. 03-3841-6545 一般 ¥3,500ほか(夜割あり。特別興行は変更の可能性あり)

池袋演芸場
100席未満の小空間でマイクを通さない生声の迫力ある落語が聴ける。テーブルも便利。東京都豊島区西池袋1-23-1 エルクルーセ TEL. 03-3971-4545 一般 ¥3,000(21~30日 ¥2,800、特別興行は変更の可能性あり)
西

天満天神繁昌亭
戦後60年、2006年に復活を遂げた。上方落語をたっぷりと楽しめる。寄席小屋として毎日公演。大阪府大阪市北区天神橋2-1-34 TEL. 06-6352-4874 昼席一般 ¥2,800、前売り ¥2,500。朝席や夜席の料金は日替わり。
イラスト・山中玲奈 取材、文・重信 綾
anan 2500号(2026年6月17日発売)より





























