
Ⓒ2024 - Rectangle Productions - 2.4.7. Films - Hero Squared - France 3 Cinéma - Tabor Ltd
5月22日から全国公開がスタートする、映画『OXANA/裸の革命家・オクサナ』。本作の見どころをご紹介。
少女から革命家へ、オクサナ・シャチコの半生を描く
2008年にウクライナで誕生した女性権利団体「フェメン」の創設メンバーであり、アーティストとしても知られるオクサナ・シャチコの半生に焦点を当てた物語だ。
物語はオクサナがパリで初個展を開催した2018年7月23日の早朝から始まる。アトリエで一心不乱に描き続けた彼女はやがて、ウクライナに残る母親との電話でクズな父親との離婚を知らされ、歓喜。そこから「フェメン」設立時代がフラッシュバックとして描かれ、現在と過去が交錯する構成となっている。
2000年代初期、ウクライナでは女性蔑視が蔓延し、人々は旧弊な家父長制や宗教観に縛られていた。そんな現状を打破したいと願ったオクサナたちは、「フェメン」を創設して独創的な抗議活動を始める。やがて彼女たちは、裸体にスローガンを書いたトップレス活動家として世界の注目を浴びるようになる。抗議対象も独裁政権や極右政党へと拡大し、身に危険が及ぶリスクも上昇。ベラルーシの秘密警察に拉致され、ひどい暴行を受けたオクサナと仲間はフランスへ逃亡。それは彼女の孤独との戦いの始まりでもあった。

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団体の分裂や暴力行為のトラウマ、身に迫る恐怖を理解してもらえない苛立ちにより心が摩耗するオクサナの姿が切ない。彼女がある決断に至った理由をシャルレーヌ・ファヴィエ監督は明確には描いておらず、そこは観客が自由に解釈する余地を残している。「自分の未来は自由に選びたい」と願った少女オクサナが「闘争なくして人生はない」と主張する革命家へと変貌した動機も含めて、観客は多角的に考えるべきだろう。
オクサナを演じたのは、ロシア侵攻下のウクライナからZoomオーディションで抜擢されたアルビーナ・コルジ。複雑に揺れ動くオクサナの感情を見事に表現した。難しい役どころだが、オクサナの思いをしっかりと観客に伝える好演だ。
information
『OXANA/裸の革命家・オクサナ』
監督・脚本/シャルレーヌ・ファヴィエ 出演/アルビーナ・コルジ、マリア・コシュキナ、ラダ・コロヴァイ、オクサナ・ジュダノワ、ヨアン・ジメル、ノエ・アビタほか
5月22日よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開。
anan 2496号(2026年5月20日発売)より























