
1990年代、数々の連続ドラマが大ヒットを飛ばした時代にあって、斬新な教師像が話題となり、学園ドラマ史にその名を刻んだ『GTO』。大反響を巻き起こした鬼塚英吉が、この夏カムバック!自身にとって転機となった名作への想いを反町隆史さんが語ります。
型破りな教師ドラマ『GTO』が28年ぶりに復活!
毎週同じ時間に家族みんなでテレビを囲み、翌日の職場や学校は、その話題で持ちきりだった連続ドラマ全盛期。数々のトレンディドラマでヒットを連発していた反町隆史さんが、当時は異端ともいえる型破りな教師・鬼塚英吉を演じることで話題を呼んだ『GTO』。平均視聴率・28.5%という驚異的な数字を叩き出し、新たな学園ドラマの金字塔として伝説に。そんな『GTO』が28年ぶりに連続ドラマとして復活。個人の趣味嗜好が多様化している令和の時代においても、生徒と真正面からぶつかる鬼塚の言動は、世代や性別を超えて刺さること間違いなし!
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1998年のドラマ『GTO』

2026年のドラマ『GTO』
『GTO』
その破天荒な行いにより、行く先々でクビになっていた鬼塚(反町)は、私立誠進学園の採用面接を受け、1年B組の担任を受け持つことになるが…。出演/反町隆史、生見愛瑠ほか。カンテレ・フジテレビ系にて7月20日より、毎週月曜22:00~放送。Ⓒ藤沢とおる/講談社/関西テレビ/アベクカンパニー
久しぶりに、鬼塚英吉を演じることになった反町隆史さん。オファーを受けた時は、 “はたして令和のこの時代に、鬼塚英吉は受け入れられるのだろうか?”という不安や戸惑いがあったという。
「 “50歳になった鬼塚”というのは、僕はもちろん、原作者の藤沢とおるさんでさえもわからないと言っていた未知の領域。でも、やってみないことには何もわからないし、一回チャレンジしてみようということで制作したのが、『GTOリバイバル』だったんです」
一昨年4月、 “26年ぶり一夜限りの復活”と称して放送された『GTOリバイバル』は高視聴率を記録。配信再生数も歴代単発ドラマで1位の430万回を突破し、今なお衰えない人気を証明した。
「演じてみて感じたのは、鬼塚は50歳になっても変わらないんだなということ。自分の立場や損得を顧みず、愛を持って体当たりで生徒と向き合う鬼塚という教師は、令和の時代になかなかいないだろうし、だったらそこを突いてみようというところから、この連続ドラマの制作がスタートしました。僕も2人の娘を育てていますから、今の学校の教育や環境は、僕らの時代とは何もかもが違うなと肌で感じています。でもだからこそ、この時代に鬼塚が出てきたら、いい化学反応が起こるんじゃないかという期待もあるんです」
それに加え、こんな想いも反町さんを突き動かしたという。
「過去の作品を引っ張り出して演じるというのは、正直怖いことでもあるんです。人としても俳優としても常に先を見ていないとダメだし、過去の作品にこだわりたくはない。だから、もしこのお話を30代の時に打診されていたら、返事はきっと『NO』だったと思うんです。でも、その想いが2周、3周した今、自分にとって必要な気がしたんですよね。というのも、これまでいろんな役を演じてきた俳優人生において、 “『GTO』を見て教師になったんです”と言う人が多かったから。そんなこと言われるのって、武田鉄矢さんか僕くらいなもんですよ(笑)。それは、俳優としてもすごく嬉しいことですし、そう言ってくれる方々に対して、当時の記憶を蘇らせたいという思いもありました」
まさに『GTO』は、反町さんの俳優人生においてターニングポイントと言うべき作品でもある。「『GTOリバイバル』で再集結した時、当時の生徒役だった小栗(旬)が、 “僕、ここまで頑張ってきてよかったです”って言ったんです。それは僕はもちろん、窪塚(洋介)も池内(博之)も(山崎)裕太も、そして(教師役だった)僕の妻も、みんなが同じ気持ちでした。あれから30年近く経って引退している人も多い中、俳優として同じ現場に戻れるなんて、誰もこんな未来を想像していなかっただろうし、本当に奇跡的なこと。実は、今でこそ窪塚や小栗は一緒にゴルフに行く仲ですけど、当時24歳の僕は人としても俳優としても未熟だったので、生徒役の子たちとごはんに行くなんてできなかったんですよね。でも今は、そんな奇跡のような未来のためにも、改めて人とのつながりを大切にしなきゃという想いもあって、昨日は本読みの後、生徒役の子たちみんなとごはんに行ったんです。自分と同じように、この子たちにとっても20年後、 “あの時、頑張ってよかったな”と思える作品にしてほしいなと思いましたね」
連ドラの黄金期を牽引してきた反町さん。制作現場の環境も視聴習慣も大きく変わった今、連ドラの未来に期待することとは…?
「いつの時代も人を幸せにするものであってほしいと思います。誰も幸せにならなかったら、エンターテインメントを作る意味がない。だから『GTO』も、この新シリーズを見て、また教師になりたいと言ってくれる人が出てきてくれたら嬉しいですし、生徒役の子たちの転機にもなってほしい。見ている人、作品に関わる人みんなに幸せになってもらいたいです」
Profile
反町隆史
そりまち・たかし 1973年12月19日生まれ、埼玉県出身。出演ドラマ『北方謙三水滸伝』がWOWOWオンデマンド、Leminoにて配信中のほか、『GTOリバイバル』のBlu-ray&DVDも好評発売中。
写真・内田紘倫(TheVOICE) スタイリスト・二村毅(hannah) ヘア&メイク・酒井啓介(MARVEE) 取材、文・菅野綾子
anan 2500号(2026年6月17日発売)より

































