配信時代でもテレビの影響力は健在。ドラマ枠が拡大し邦画も盛り上がった2025年を振り返り、ドラマウォッチャーの2人が次代のスターを予想します。
テレビの影響力は根強く健在。様々なフィールドで実力をつけ、王道へ進出!
ドラマ枠は増え続け、邦画が元気だった2025年。ドラマウォッチャーの西森路代さん、小林久乃さんがドラマの潮流を読み解き、次なるスターを予想!
「ここ数年、子役の活躍ぶりが顕著です。芸能活動と学生生活をバランスよく両立させていて、そのリアルな経験が仕事にも生きるのか、演技がとてもナチュラルです」(小林さん)
子役の躍進の裏には、制作サイドの変化もありそう。
「今は子役を大人の俳優と同じように扱い、特別扱いをしないと聞きます。それで、早くからプロ意識が芽生えるのでしょう」(西森さん)
小林さんが推薦する子役出身の注目は、『最後から二番目の恋』シリーズで知られる白本彩奈さんと、3歳から活動している高村佳偉人さん。
「白本さんは第1作ではツンツンした小学生役だったのが、11年ぶりのシリーズ最新作『続・続・最後から二番目の恋』ではすっかり素敵な女性に。高村さんは、若手の売れっ子がずらり揃った『ちはやふる‐めぐり‐』でも個性が光り、存在感を出していました」(小林さん)
また、やはり今でもネクストブレイク発掘の場として影響力を誇るのは地上波。
「配信ドラマがすっかり定着しましたが、ビッグプロジェクトの作品は話題性の高い大物俳優のキャスティングが多く、これからの若手が目立つ場にはなりにくい側面があります。一方、テレビ局が力を入れるプライム帯の地上波ドラマは、同世代と切磋琢磨しながら演技力を磨ける貴重な場所であり、ネクストブレイクの宝庫! 私が2025年の地上波ドラマで注目したひとりは、『あなたを奪ったその日から』の一色香澄さん。誘拐された事実を知らないまま、11年間育てられる複雑な役を見事に演じ切っており、選ばれる理由がわかります」(西森さん)
小林さんも「テレビの影響力は健在」と同調する。
「テレビの影響力は、主要な動画サービスの約20倍ともいわれており、芸能事務所所属の若手俳優が、地上波のドラマを目指す王道の流れは今もなお崩れていません。『僕達はまだその星の校則を知らない』の生徒会長役でインパクトを残した日高由起刀さんは、実力と人気を兼ね備えた俳優が多数所属する事務所が推す新人。『あんぱん』『ばけばけ』と朝ドラに連続出演しています」(小林さん)
深夜ドラマにも、逸材が!
「NHK総合で月~木曜22時45分から15分枠で放送される“夜ドラ”も、挑戦的なキャスティングで話題の枠。2025年秋の『いつか、無重力の宙(そら)で』では、主人公の高校時代を演じた田牧そらさんのお芝居が光っていました。一方、民放深夜枠のトレンドは、かつての東海テレビ制作の昼ドラを思わせる泥沼系。ベテラン俳優の円熟したお芝居にも支えられ、若手にとっては演技を磨くチャンス」(小林さん)
「ヒコロヒーさん脚本の『トーキョーカモフラージュアワー』や『シンデレラ クロゼット』など2025年3本の深夜ドラマに出演した松本怜生さんは、2026年、大河ドラマに初出演。深夜から朝ドラ、大河へと進み、今後にますます期待です」(西森さん)
お話を伺った方々
Profile
西森路代さん
ライター。2016年から4年間、ギャラクシー賞テレビ部門の選奨委員を務めた。近著に『あらがうドラマ「わたし」とつながる物語』(303BOOKS)。韓国や中国ドラマにも精通。
小林久乃さん
ライター、編集者。ドラマのコラムやレビューを数多く執筆。10代からの“生粋のドラマオタク”として培った知識を著作『ベスト・オブ・平成ドラマ!』(青春出版社)で発表。
anan 2477号(2025年12月26日発売)より




























