K-POPバーチャルアイドル・PLAVE、最新ミニアルバムは「新たなチャプターの始まりとなる一枚です」

エンタメ
2025.02.27

写真左から、HAMIN(ハミン)さん、BAMBY(バンビ)さん、EUNHO(ウノ)さん、YEJUN(イェジュン)さん、NOAH(ノア)さん

K-POPバーチャルアイドル、PLAVE。楽曲やステージ、ライブ配信などを通じて、物理的な距離を乗り越え、世界とつながるPLAVEに最新作や制作のこだわりについて聞きました。

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WHAT’S PLAVE?
PLAVE(プレイブ)は、2023年3月に韓国でデビューした、バーチャルアイドル。作詞・作曲・プロデュースを行うイェジュン、ノア、ウノ(通称・作曲ズ)と振付を担当するバンビ、ハミン(通称・デンラズ)で構成。優れた音楽性やハイレベルなモーションキャプチャー技術を活用したステージが注目されており、韓国の地上波音楽番組でバーチャルアイドルとして初の1位を獲得するなど、各チャートで記録を更新。“テラ”(地球)のファンと交流しながら彼らが暮らす“アステルム”、キャラクターが暮らす“カエルム”など、考察したくなる世界観も話題に。2月3日に韓国で3rdミニアルバム『Caligo Pt.1』をリリースし、初動売り上げが103万枚を記録した。

――2月初めに発表した3rdミニアルバム『Caligo Pt.1』がアジア中でヒットしています。どんな作品になっていますか?

イェジュン:1stシングルアルバム『ASTERUM』から1stミニアルバム『ASTERUM:The Shape of Things to Come』、2ndミニアルバム『ASTERUM:134‐1』の「アステルム三部作」が、「新人アイドルPLAVEの登場」を知らせる序章だったとすれば、今作は僕たちの持つ物語と世界観が露わになる、新たなチャプターの始まりとなる一枚です。

ウノ:この一年、多くの方が僕たちに関心を寄せてくださいました。そんな皆さんにグレードアップした姿をお見せしたいと思い、責任感を持って曲作りに臨みました。

――タイトル曲「Dash」は、これまでの爽やかなイメージをがらりと変える、疾走感が気持ちいいロックナンバーですね。

イェジュン:「Dash」は、“カリゴ”という侵略者の攻撃により、僕たちが住む平和な星アステルムが破壊されてしまうというMVのストーリーを元に書きました。

ノア:今回のアルバムは最初から強めのコンセプトにしたいという話を事務所としていたので、MVのシナリオをいくつか見ながらさらにイメージを膨らませて、ロックをベースに、イージーリスニング、ヒップホップなどの要素を加えた曲にしました。新しい挑戦なので、これまでの何倍もの力を注ぎ込んで一生懸命作りました。

ウノ:僕たちは、結成当初からバンドサウンドをアイデンティティにしたいという気持ちがあったので、ロックをすることに、特に躊躇はありませんでしたね。

イェジュン:もっといい曲が作りたい、PLLI(ファンネーム)の皆さんに新しい姿を見ていただきたいという気持ちが強かったので、書いては捨て、書いては捨て、何曲もボツにしました。その結果、最初に作った曲と完成曲では、まるで違うものになりました。

ハミン:僕は完成した曲を初めて聴いた時、あまりのかっこよさに鳥肌が立ちました。この曲にはどんな振付が合うかなと考えていたら、ワクワクしましたね。

イェジュン:こだわったのは音です。エレキギターとドラムの音をガンガン鳴らして、メタル要素も感じられるようにしました。ウノさんやハミンさんのラップパートは、最大レベルの威力を持たせようと努めました。

ノア:一方で、サビ部分はベース音のみ使用しています。初めは様々な楽器音を重ねることで力強さを表現しようとしていましたが、ベース音だけにしたら、よりダイナミックに感じられるようになって。これが“神の一手”になりました。

――振付はいかがでしたか?

ハミン:本っ当~に苦労しました。今までの曲の中で一番難しかったです!

バンビ:僕もそう思う。曲のコンセプトもフローも、ちゃんと理解していましたが、突然音がなくなったり、リズムが変わったり、転換点がいくつもあるので、そこにどんな振付を入れるのが正解なのかわからなくて。完成までに相当時間がかかりました。

ウノ:振付も、PLAVE史上最高にハードです(笑)。

ハミン:あはは。僕たちが振付の試案を見せたら、作曲ズの3人とも「かっこいい! でもすっごく大変そう…。僕たちにできるかな」と言っていたもんね。

イェジュン:バンビさんは「限界突破するぞ」と息巻いていましたが、僕たちはついていくだけで必死でした。

バンビ:ノンストップで曲をかけて練習し続けたおかげで限界突破できたじゃないですか。かっこいいパフォーマンスになって、僕はとても満足しています。

――アルバムの中で、お気に入りの一曲を教えてください。

バンビ:僕は「Chroma Drift」。日本のシティ・ポップ風のステキな曲です。

ウノ:僕たちはみんなJ-POPが好きでよく聴いているので、作る曲にもJ-POPと通じるものがあるようです。

イェジュン:僕は「Island」。僕たちのボーカリストとしての魅力を存分に感じられる曲で、息の合った歌のかけあいも聴きどころだと思います。

――今号の特集は「つながる世界」です。メンバー同士、心が通じ合っていると思った瞬間は?

ノア:僕は初めて「Wait for you」の振付を合わせた時ですね。初めは振りが揃わなかったけど、練習しながら少しずつ心が通じ合っているのを肌で感じました。

ハミン:その日の練習があまりにも楽しすぎて、終わった後「バイバイしたくないよぉ」とお兄さんたちに言いました。

イェジュン:かわいかったです。

ハミン:今は“かっこいい”だけど(笑)。

バンビ:僕は「Dash」で、一斉に床に倒れ込む動きがぴったりと合った時、通じ合っているなあと思います。

――様々なプラットフォームを通じて、ファンとつながっている皆さん。日本進出にも期待が寄せられています。ファンにメッセージをお願いします。

ノア:いつか日本デビューできる日のために、いま日本語の勉強も頑張っているので、たくさん応援していただけたら嬉しいです。

ウノ:日本でもPLLIの皆さんに早く会いたいです。

バンビ:僕も早く会いたいです!

PROFILE プロフィール

YEJUN

イェジュン 2001年9月12日生まれ。メインボーカル兼プロデューサー、リーダー。

NOAH

ノア 2001年2月10日生まれ。メインボーカル兼プロデューサー。

BAMBY

バンビ 2002年7月15日生まれ。メインダンサー、ボーカル、振付担当。

EUNHO

ウノ 2003年5月24日生まれ。メインラッパー、ボーカル、プロデューサー。

HAMIN

ハミン ????年11月1日生まれ。メインダンサー、ラップ、振付担当。

取材、文・酒井美絵子 尹 秀姫

anan2436号(2025年2月26日発売)より

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No.2436掲載2025年02月26日発売

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“好き“でつながるママタルトの大鶴肥満さん×真空ジェシカのガクさん、井上咲楽さん×甲斐みのりさん、林遣都さん×段田安則さん×浅野和之さんが共通の“好き“を通じてそれぞれの独自のつながりを語るほか、いまや世界で人気の西野亮廣さん、中島美嘉さんが海外で成功するためのヒントを披露。身近なつながりから、スケール感あるつながりまで、幅広く紹介します。

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