「“巡り合えたな”という感覚がありました。原作を読んで、昭和っぽい眉毛の濃さやハマると周りが見えなくなる感じとか、自分に重なるところがあって、健太くんになるイメージがわいたんです。特撮のことで頭がいっぱいなことが伝わるように“おはよう”と言う時もそれっぽいポーズを取ったり、名前を呼ぶ時も“そこの君ッ!”と声を張ってみたり、アドリブを入れながら役を作っていきました」
幼少期からさまざまな武術を習ってきたことが、今作で活きた。
「体だけでなく心も鍛えるために武道を習うのが家庭の方針で習っていたんですが、動きが体に染みついていたおかげで、アクションシーンにも自信を持って臨めました。ちょっとしたアクションでも、見る人が見るとわかるんですよね。今回は特撮が大好きで、誇りを持っているスタッフの方々が集まり、僕らをサポートしてくださったんですが、そんなプロのアクション監督にフォームを褒めていただけて嬉しかったです」
ウイングマンは、アオイが持っていた“描いたことが実現する”ドリムノートに健太が描いたヒーロー。
「姿かたちは健太くんのイメージ通りカッコよくて、いかにも強そうなんですけど、実力は健太くんなのでパンチを繰り出しても全然効かないし、弱っちい(笑)。そこが、ウイングマンならではの魅力で、強くないからこそ親近感を覚えて応援したくなります。健太くんがヒーローとして、人間としてどんな成長を遂げていくのか見守っていただきたいです。さらに相棒だと思っていた女性への想いが変化していったり、恋愛的な要素もたくさん詰まっています。濃厚な人間ドラマとしての展開にも注目してほしいですね」
では、藤岡さんがドリムノートを持っていたら何と書く?
「高校生の時にチャンスをいただいたCM撮影で、初めてカメラの前で演技して、内から込み上げてくるエネルギーを感じ、表現する楽しさを知りました。いつかは映画館の大きなスクリーンで、主演として自由に表現する自分を見てみたいです」
PROFILE プロフィール
藤岡真威人
ふじおか・まいと 2003年12月28日生まれ、東京都出身。’20年CMでデビュー。’23年、ドラマ『クールドジ男子』で主演の一人に選ばれる。11月14日に始まるミュージカル『OZ』に出演。映画『八犬伝』が公開中。
INFORMATION インフォメーション
ドラマチューズ!『ウイングマン』
5分間だけヒーローに変身できる健太は、次々に刺客に襲われるアオイ(加藤小夏)を救えるのか。原作は『電影少女』などで知られる桂正和の同名漫画で、今なお愛される伝説的作品。毎週火曜24:30~テレビ東京ほかで放送中。Ⓒ桂正和/集英社・「ウイングマン」製作委員会