テレビ東京系で放送された『川島明の辞書で呑む』に出演させていただきました。タイトルにある通り、三省堂国語辞典と新明解国語辞典を引きながら、見慣れないワードを探して言葉をつまみに語り合うトークバラエティです。今回のシリーズでは「あ」行を1回1音ずつ取り上げていますが、僕は「い」以降の「あ」行すべての音で出演させていただき、気になる言葉の即興ソングを披露するなど出どころも作ってもらい、メインの川島さんをのぞくと番組出演回数は最多。これは、僕はこの番組の“員数(いんずう)”だなと感じています。決まった定員数を指す“員数”という言葉も、この番組で初めて知った言葉です。知らない言葉についておしゃべりしながら、お酒も本当にいただいています。なので台本通りにいかないライブ感も満載。川島さんの巧みな仕切りの中、カンペも見ているようで見ていないことも多々。突然エピソードトークを振られたり、ラップバトルが始まったりと予測不能な面白さがあるので、みなさんにもお酒片手に楽しく見てもらいたいです。別テーブルには辞書の専門家の先生方もおられて、言葉の意味を教えていただいたり、足りない部分を補足いただいたり、学ぶ部分も多いアカデミックな番組でもあります。
共演者も面白い方たちばかりです。(マキシマム ザ)ホルモンの亮君やヤバイTシャツ屋さんのこやまなど旧知のミュージシャン仲間が一緒のこともあるし、エルフの荒川さんなんかはギャル視点で辞書を斬っていて、とても面白かった。そもそも川島さんは地元の大先輩! 川島さんがめっちゃ楽しんでやっている番組に呼んでいただいているだけでとてもうれしいです。
7月19日にはスタジオを飛び出し、観客を入れてのライブも開催。生配信と8月にはTVでもオンエアがあるそうなので、ぜひ見てください。今、言葉を調べる場合、インターネットや電子辞書でパパッと調べてしまうと思います。紙の辞書を引くというのはなかなかないことでは…。この機会にぜひ辞書に改めて触れてみてほしいです。子どもの頃はランドセルに入れて持っていくのが重くて重くて嫌だなと思っていた辞書が、こんな大人の嗜み感ある遊びのきっかけになるなんて。辞書に対する“お手の筋”も、みなさんきっと変わると思いますよ。
おかざき・たいいく 7/24(水)「宇治フェス ~DREAM & FUTURE~」(宇治市文化センター)に出演。秋には、ホールワンマンTOUR「盆テク博覧会」を全国5か所で開催。
※『anan』2024年7月24日号より。写真・小笠原真紀 ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND) 文・梅原加奈
(by anan編集部)