“振り回され”の刃が研がれてきています(笑)。
――初の長期公演、いかがですか?
平井:1か月あるとどこかで体調崩しそうなので完走できるようにまずは健康でいたいです(笑)。
――タイトル「駐車場」にはどういう意味が込められているのですか?
平井:皆がイメージする駐車場ではあるんですけど、メインビジュアルをごらんいただくと分かるように、まるでこの世のものじゃないような一風変わった駐車場というか…。“駐車場”って一単語ですけど、よくある駐車場ではないような広がりを表現できたらと思っています。
――ネタを手掛ける平井さんから浦井さんに期待することは?
平井:振り回された時に出るツッコミワードとか慌てた感じとか、“受け”の芝居が多めになると思うので、たくさん振り回されてほしいです。
浦井:軽くひどい目に遭っている役のほうが、ごらんになる方々も楽しそうなので、どんどんそういう目に遭っていこうかなと思います(笑)。
平井:外部の舞台でも、そういう役、多いですから。
浦井:“振り回され”の刃が研がれてきています(笑)。
――男性ブランコならではの独特の世界が展開しそうで楽しみです。
浦井:去年、赤レンガ倉庫で公演をした時に、終わって外に出たら、横浜の街が素敵な空間に見えて。今回も単独を観終わって街に出た時、皆さんの目に周りの景色がより楽しげに映るといいなと思っています。
平井:初めていらっしゃる方も多いでしょうけど、テレビの僕らとは違う姿が見られると思います。
浦井:ネタを見たことがない方からしたら、僕ら『ラヴィット!』とかであわあわしているような印象しかないでしょうからね(笑)。
平井:単独ライブでは、僕らのしっかりしたところが見られると思うので(笑)、ぜひいらしてください。
「駐車場」 男性ブランコ単独公演。5月28日の東京・あうるすぽっと公演からスタートしており、以降、京都、福岡を回る。東京の飛行船シアターにて最終公演予定。トークやコーナーはなし、完全コントだけという濃密な内容。面白いだけではない、驚きもある彼らのコントの世界を思う存分楽しめる。
だんせいぶらんこ 大学の演劇サークルで出会い、コンビ結成。2021年にキングオブコント準優勝。ライブ、演劇、テレビと幅広く活躍中。左・平井まさあき 1987年8月1日生まれ、兵庫県出身。右・浦井のりひろ 1987年12月3日生まれ、京都府出身。
※『anan』2024年6月5日号より。写真・KAZUYUKI EBISAWA(makiura office) インタビュー、文・野村 文
(by anan編集部)