相手を理解することと少しの意外性がポイント。
実は私、アナウンサーの福澤朗さんが主宰されている「純福会」という卓球チームのメンバーなのですが、先日、福澤さんの還暦パーティに呼んでいただきました。会場は、福澤さんが結婚式を挙げられたという豪華なホテル。そこの受付で、「こちら、ハチマキです」と、受付にいたマネージャーさんから、「ジャストミート」とプリントされた赤いハチマキを手渡されました。みんなで同じものを一緒につけて福澤さんを出迎えるというサプライズだったのですが、これまでお揃いのTシャツとかを着たことはあったけど、ハチマキは初めての経験なのでびっくり! でも、気合を入れたり、応援するためのアイテムは福澤さんのイメージにもぴったりで、すごく素敵だなと。実際、つけると気合が入るし、“お祝いをする気、満々ですよ!”という気持ちが相手にも伝わるように感じました。それに、日本に昔から伝わるアイテムという点もいいし、全員揃って巻いている光景も、元気のいい集団のように見えて面白い。全体的におめでたいムードに包まれるところも素晴らしいなと思いました。しかも、つけると顔がしっかりと見えるので、サプライズされた福澤さんも、きっと嬉しいはず。それに、かさばらず、持って帰りやすいところもハチマキの魅力だなと。こんなふうに、祝う相手や参加者のことを考えて、みんなが楽しめるサプライズができる人は本当に素敵だし、真似したいなと思いました。
大事なのは、相手のキャラクターを理解した上で、ちょっと意外性のあるサプライズをすることだと思います。たとえばオリジナルのエプロンや扇子は、あまりもらうことがないし、かさばらないのでいいのでは。持って帰る人のことも考えられたら満点です!
よこさわ・なつこ 芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。バラエティ番組やCMで活躍中。今年6月に第三子を出産。
※『anan』2023年11月1日号より。写真・中島慶子 文・重信 綾
(by anan編集部)