WOLF HOWL HARMONY
上から時計回りに、RYOJI、HIROTO、SUZUKI、GHEE。
――WOLF HOWL HARMONYならではの魅力、自信のある部分を教えてください。
RYOJI:僕たちは人数が4人と少数精鋭なんですけど、それはひとりひとりにフォーカスできるということなのかなって思っています。DJ DARUMA(PKCZ〈R〉)さんをはじめ、強力な方々にサポートしてもらった音楽は、今までLDHを好きでいてくれた人にも、まだLDHの音楽にあまり触れていなかった人にもハマってもらえると思います。
SUZUKI:4人のマイクパフォーマンスにすごく自信を持っています。オーディション期間中に「LOVE RED」というオリジナル曲を初めて出させていただいたんですけど、その曲がSpotifyのバイラルチャートで3週連続1位を獲ったという経験もあるので、それも自分たちの自信になっています。
GHEE:それと仲が良いことも僕たちの魅力ですね。
――6月から「夢者修行」として、全国でパフォーマンスをされていますが、その時は皆さんどんなふうに過ごしていますか?
GHEE:みんながいつもちょっかい出し合ってますね。僕が一番、ちょっかい出しがちかな?
RYOJI:くっく(HIROTOのニックネーム)が最年少なので、可愛くてちょっかい出したくなるんです。
HIROTO:中高生の頃も先輩といることが多くて、そういう関係に慣れているし好きなんですよね。みんなといると、だいたいワイワイガヤガヤしてるのに、ときどき静かになる時があって、そういうタイミングも一緒なんです。
RYOJI:みんなが静かになるタイミングって、お昼ごはんを食べた後が多いですね。糖質で眠くなってるのかも。落ち着いて冷静になれる時間でもあるね。ヴァイブスが高くてムードメーカーなのはGHEEちゃんだね。
SUZUKI:言葉を選ばずに言うと、うるさい時もあります(笑)。
GHEE:静かにしてると逆に心配されちゃう。実は本番前に円陣を組むまでは一人で静かにして集中したいタイプでもあるんです。
SUZUKI:それぞれのモードはあるよね。僕は本番前は体を動かしたいタイプ。
RYOJI:僕も本番前は、「シャー!」って感じ。
HIROTO:僕は緊張しやすいので、楽しいことを考えたいタイプです。
――皆さんが、これから目標にしたい方はいますか?
SUZUKI:EXILEさんはもちろんですけど、僕たちと同じ4人編成のBLACKPINKさんは、それぞれの個性が光っていて参考にしたいです。デビュー前は、BIGBANGさんに憧れていました。特にG-DRAGONさんって一人でドームに立つ方ですよね。そんなふうに、ひとりひとりが主人公になれるグループを目指したいです。
RYOJI:僕もBIGBANG世代ですね。初めてかっこいいなと意識したのは、クリス・ブラウンさんでした。ダンスをしながら歌ってラップもしていることに刺激を受けて、そこからR&BやHIPHOPが好きになったんです。ほかにも、韓国のJAY PARKさんのパフォーマンスもかっこよくて、僕もダンス、歌、ラップといろんな表現のできるアーティストになりたいです。
GHEE:事務所の先輩だと、GENERATIONSさんの「Love You More」という曲のMVを見た時から、白濱亜嵐さんに憧れています。人間としても魅力的だし、DJやって作曲もやって俳優もやって、いろんなことをマルチに活躍されていて尊敬しています。
HIROTO:僕はJ‐POPを聴いて育ちました。特にAAAさんを聴いていました。AAAさんも、ひとりひとりが輝けるグループを最初から目指していたそうで、僕らもひとりひとりが輝けるようになりたいと思っています。事務所の先輩でいうと、GENERATIONSさんのような、普段は和気あいあいとしていてもアーティストとしてやる時はバチバチに見せる感じが、ウルフの目指す形と近いんです。
――グループを高めるためにやっていることはありますか? オーディションの時はリーダーのRYOJIさんがみんなに電話をしたというエピソードもありましたね。
RYOJI:オーディションの時に電話したのは、リーダーとして、それぞれの覚悟や、やる気を確認したいという気持ちもあったんです。でも今はひとりひとり、プロとしての自覚も出てきたので、お互いに、「こういう時はどうしたらいいと思う?」って相談し合える仲になりました。生活の面でも、ここは直したほうがいいねと向き合ったり。
GHEE:例えば、朝のテンションがわかんなくて、最初の頃、くっくが僕らをちょっと怖いと思ったことがあったみたいなんですね。
SUZUKI:特に僕とRYOJIは声が低かったりするから……。
HIROTO:そういうことも率直に言えたのはよかったです。
RYOJI:それをきっかけに、「ありがとう」とか「ごめんね」とか、当たり前のことを、「親しき中にも礼儀あり」じゃないけど、ちゃんと言い合える関係性を目指すようになりました。
SUZUKI:それ以外でもボイストレーニングをしたり、ダンスの練習をしたり。
RYOJI:英会話もやってます。
――最後に、デビュー曲「Sweet Rain」についても教えてください。
GHEE:ミュージックビデオも撮らせていただいたんですけど、モノトーンで始まって、だんだんとカラフルに変化していくんです。そういう映像を衣装やヘアメイクの変化や歌詞、疾走感で伝えていっているので、注目してみてもらえたらうれしいです。
HIROTO:歌詞もリアルで、キャッチーなワードがたくさんあります。たぶん、歌詞を文字で見ないで、楽曲を聴いただけで、世界観がすっと入ってくるんじゃないかな。あと、歌っているパートもそれぞれの声に合ってるんですよね。GHEEくんにしか出せないニュアンスとか、RYOJIくんのロマンティックさ、すーくん(SUZUKI)のエモーショナルさなんかもチェックしてみてください。
RYOJI:友達以上恋人未満の世界観の曲なんですけど、ビートに疾走感もあって、デモ音源を聴いた瞬間から僕も体が自然とリズムに乗ってくるような曲で、デビュー曲にぴったりな一曲になったんじゃないかと思います。
SUZUKI:デビュー曲は、デモ音源を2曲アップし、ファンの皆さんに「あなたならどっち?」という企画で選んでもらって決まったので、僕らにとってもファンの皆さんにとっても大事な曲になったと思います。最初はしっとり始まったかと思ったら、やがて思いが溢れ出して、ビートが早まっていくという感じの曲で、音楽的に通の方が聴いたら、クリエイティブな部分に気づいてくれるんじゃないかなと思います。僕らって普段は生配信とかでワチャワチャした楽しいところを見せているんですけど、この曲で僕らのアーティスティックな面も知ってもらいたいです。
ウルフ ハウル ハーモニー iCON Z 第二章で選ばれたGHEEとHIROTOに、DEEP SQUADとしても活動するRYOJI、SUZUKIを加えた、パワフルな歌唱力が武器の4人グループ。デビューシングル『Sweet Rain』が発売中。
上から時計回りに、
りょうじ 1996年5月15日生まれ、埼玉県出身。リーダー。R&BやHIPHOPのカルチャーやファッションが好き。音楽を聴いているうちに身についた“倍音”で人をひきつける。
ひろと 2002年1月30日生まれ、愛知県出身。特技は高校まで続けてきたサッカー。のびやかなボーカルに自信あり。ニックネームは、名字の沓野から、ひらがなで「くっく」。
すずき 1995年8月14日生まれ、沖縄県出身。沖縄の「なんくるないさー」精神やヴァイブスを持つ。どんな楽曲や音域にもフィットする変幻自在のボーカルがアピールポイント。
ぎー 1997年12月31日生まれ、静岡県出身。ポケモン愛は誰にも負けない。ヨーロッパ系ブラジル人の母と日系ブラジル人の父から生まれたクォーター。存在感あるラップが特徴。
※『anan』2023年9月6日号より。写真・内田紘倫(The VOICE) スタイリスト・渡辺康裕(7B) ヘア&メイク・TAKAGI SAE TAKEMURA MIKU KUSAKA SAKURA TAKESHIMA KENJI 取材、文・西森路代 保手濱奈美 重信 綾
(by anan編集部)