「懐玉・玉折(かいぎょく・ぎょくせつ)」を振り返るために押さえておきたい要点をチェック! 主なキャラクターと物語の時系列、基本のキーワードを紹介。
CHARACTER
五条や夏油をはじめとするメインキャラクターたちをそれぞれの個性が伝わるセリフとともに紹介します。
【呪術高専】対呪い専門機関。呪術師を育てるための学校でもある。
五条 悟「おれ 正論嫌いなんだよね」
呪術界の御三家・五条家の血筋で、無下限呪術の使い手。正論嫌いで不遜、マイペース。後に、最強の呪術師となる。
夏油 傑「そうか 死ね」
呪霊を取り込んで操る、呪霊操術の使い手。礼節を重んじ、非術師の救済が信条だが、後に最悪の呪詛師と呼ばれる。
家入硝子「なりませんよ あんなクズ共」
負の呪力同士を掛け合わせて正の呪力を生む、数少ない反転術式の使い手。五条と夏油のことを「クズ共」と呼ぶ。
七海建人「一年に務まる任務じゃない」
無愛想で冷静ながら責任感の強い人物で、人好きな同級生の灰原 雄とは対照的な性格。髪を下ろした状態の七三分け。
【星漿体】呪術界存続のために不可欠な重い宿命を背負う。
天内理子「天元様は妾(わらわ)で妾は天元様なのだ!!」
天元と同化することを運命づけられた星漿体と呼ばれる存在。五条と夏油は彼女を護衛、抹消する任務を受ける。
黒井美里「お嬢様から 何も奪うな」
天内理子が幼い頃に両親を亡くしてからずっと、面倒を見てきた世話係で、理子にとっては家族のような存在。
【天与呪縛】呪術師に対抗できる強い力とフィジカルを持った存在。
伏黒甚爾「勝負はこれからだろ」
盤星教を信仰する宗教団体から、星漿体の暗殺を依頼される。天与呪縛による驚異的な身体能力を持つ。
STORY
『呪術廻戦』のTVアニメと劇場版で描かれた物語の、時系列をおさらい。
「懐玉・玉折」(2023)
五条 悟と夏油 傑の高専時代を描く。呪術師として活躍する二人の元に、不死の術式を持つ呪術界の要・天元から星漿体である天内理子の「護衛」と「抹消」依頼が届く。そこに伏黒を名乗る“術師殺し”が介入し…。劇場版で示唆された、親友の二人が決別した過去がついに明らかにされる。
『劇場版 呪術廻戦 0』(2021)
『呪術廻戦』の前日譚であり、作品の原点ともいえる物語。子供の頃、幼馴染みの祈本里香を交通事故により、目の前で失った乙骨憂太。里香の呪いに苦しみ、死を望む乙骨だが、五条の計らいで呪術高専に編入。しかし、非術師の殲滅を目論む夏油が現れ、彼を止めるべく戦いに挑むことに。
TVアニメ『呪術廻戦』(2020)
驚異的な身体能力を持つ高校生・虎杖悠仁が主人公。友人を呪いから救うため、特級呪物である“両面宿儺の指”を喰らい、自らの体に呪いを宿すことに。その後、死の窮地に立たされるが、五条によって導かれ呪術高専に編入。呪術師としての人生をスタートさせる。TVアニメ第1期。
『渋谷事変』(2023)
夏油などの呪詛師や呪霊の手により、ハロウィンで賑わう渋谷駅周辺に降ろされた“帳”。閉じ込められた大勢の人を救うため、五条や呪術師メンバーが集結。大規模な戦闘が始まることに。
KEYWORD
「懐玉・玉折」を読み解くキーワード。今作に登場する、重要な用語を解説。
盤星教
日本の呪術界の要である天元を神として讃え、崇拝している宗教のこと。作品に登場する非術師の宗教団体である「時の器の会」は、一神教的考えを持っており、絶対的な神である天元に人間が交ざることを快く思っていない。そこで、星漿体との同化を阻止すべく、天内理子の暗殺を企てる。
天元
呪術界の要であり、不死の術式を持ち古来生き続けている術師。呪術高専東京校地下最深部にある薨星宮(こうせいぐう)本殿にて隠遁生活を送っており、多くの術師から「天元様」と呼ばれ、崇められ、畏れられている。不老ではないため、500年に一度、星漿体と同化することが必要。
星漿体
500年に一度、呪術界の要といわれる“不死”の術式を持つ天元が存続するために必要不可欠な、天元と同化する素質を持った人間のこと。
『呪術廻戦』 TVアニメ第2期は毎週木曜23時56分~MBS/TBS系列全国28局にて放送中。各動画配信サービスで配信中。対立することも多いが、互いに認め合っている、同級生の五条と夏油。五条、夏油、家入らの担任の夜蛾正道や、高専の卒業生であるフリーの呪術師・冥冥、五条や夏油の先輩の庵歌姫なども登場。楽しくエモいやりとりも楽しみたいポイント。さらに彼らがTVアニメ第1期と続く時間軸の「渋谷事変」でどのような展開を見せるのか要注目だ。
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会 ©2021「劇場版 呪術廻戦 0」製作委員会 ©芥見下々/集英社
※『anan』2023年9月6日号より。原画:清水貴子 着彩・撮影:MAPPA 取材、文・重信 綾
(by anan編集部)