「アニメを見て感じたふんわりとした印象を崩さないよう、歌詞の世界観をこだわって作っていきました。『自分のダメなところも含めて好きでいてほしい』という願いを込めて書きましたね。かわいいイメージのある“ハニカミ”っていうワードを使いたくて、タイトルも含めて言葉遊びを結構やりました」
「君の存在のせいで余計ダメになってしまう」という“ドジ男子”ならではの描写もこだわったポイント。
「ありきたりに書くと、『君がそばにいるから成長できる』っていうアプローチになると思うんですが、余計ダメになる方が作品の世界観に合っていると思いました」
ダンサーからキャリアをスタートさせ、歌と楽曲制作に加え、コレオグラフィーも担うAyumuさん。マルチな活躍ぶりについて聞くと、「僕にとってはすべてがリンクしているので、別々のことをやっている感覚はないんです」という答えが返ってきた。
「音楽の表現をする上で歌がいちばん多くの人に伝わりやすい。歌が入った音楽を作るのが単純に好きですし、それに歌詞を乗せるのもダンスを乗せるのも僕にとってはごく自然なこと。でも、一人で全部をやりたいという頑ななこだわりがあるわけではなくて、ダンサーともサポートし合いながら作ることが多いです。一人でステージに立つよりも、何人ものダンサーと一緒に立っている方がシナジーの高まりを感じます」
圧倒的なダンスパフォーマンスと日本語と英語が混在したハイクオリティな楽曲で支持を広げるなか、日本とニューヨークを行き来しながら精力的に活動する。
「デビューしてからの一年間は自分のアーティスト像をすごく考えたんですが、最近は深く考えずに作ってもちゃんとAyumu Imazuの作品になっている感覚があります。アルバムを出して、ライブをして直接オーディエンスの反応を見られたことが大きかった。自分のやりたいことも求められていることも理解できている手応えがあります」
デジタルシングル「HONEYCOMB」。NCT 127の中本悠太やJO1の川西拓実などが出演するテレビ東京ドラマ25枠『クールドジ男子』のオープニングテーマ(第1話~6話)として書き下ろし。(Warner Music Japan)
アユム・イマヅ 2000年5月12日、大阪府生まれ。6歳よりダンスを始め、14歳でアメリカに単身留学。’20年リリースの2ndEP「Waves」はiTunesチャート11位にランクイン。’21年8月、「Juice」でメジャーデビュー。
ピアス¥24,200 イヤーカフ¥16,500(共にJUSTIN DAVIS/JACK of ALL TRADES PRESS ROOM TEL:03・3401・5001) その他はスタイリスト私物
※『anan』2023年5月3日‐10日合併号より。写真・岩澤高雄(The VOICE) スタイリスト・荒木大輔 ヘア&メイク・いたつ 取材、文・小松香里
(by anan編集部)