聴いた人を連れていける世界を作り上げたい。
「もともと歌うことは好きだったんですけど、YouTubeに動画投稿をしてみたらどのくらいの反応があるのかなっていう単純な興味から始めたんです。そしたらたくさんの方が見てコメントをくださって。歌い続けていきたいなと思うようになりました」
今年の4月に、数多くの人気アニメ作品の劇中音楽を手がける作曲家・澤野弘之さんが全曲プロデュースした1stEP『Dignified』でメジャーデビュー。オリジナルな世界観を発信する。
「私自身、YouTubeで活動を始める前から、音楽を聴いて一曲一曲の世界に連れていってもらって現実逃避することで救われてきました。だからこそSennaRinとして歌を届ける時にも一曲一曲に対するしっかりとしたコンセプトやサウンド、メッセージを発信して、聴いてくださる方を連れていける世界を作り上げることを大事にしています」
今回リリースされる1st Single表題曲「最果て」はTVアニメ『BLEACH 千年血戦篇』のエンディングテーマとして制作された。シリアスでエモーショナルな歌声が聴く者の胸を打つ。
「精神世界と斬魄刀が作品のすごく重要なポイントだと思い、歌詞を書いていきました。サビで歌い上げると、私自身も曲に引き込まれます。この曲を初めてのワンマンライブで歌った時には、聴いている皆さんも真剣な表情になっているのを見て私もより気持ちが高まりましたし、忘れられない経験になりました」
タイアップ作品や楽曲世界にのめり込むようにして歌詞を書くことが好きだと語る彼女。作詞をする時には環境づくりが大事なのだとか。
「まずは決まったカフェの同じ席で、いつも同じセットメニューを頼みます。それを食べ終えてから作詞を始めるのが私のルーティン(笑)。今年リリースした楽曲のほとんどを、そのカフェで書きました。普段の生活とは切り替えて集中することで、逸脱した世界観のある楽曲が作れるんだと思います」
1st Single『最果て』。表題曲含む、全5曲。【初回生産限定盤(CD+BD)】¥2,200 【通常盤(CD)】¥1,430 【期間生産限定盤(CD)】¥1,650 TVアニメ『BLEACH 千年血戦篇』TVサイズ音源収録。(SACRA MUSIC)
センナリン 福岡県出身、21世紀生まれのシンガー。2022年4月に1st EP『Dignified』でメジャーデビュー。以降、サウジアラビアやカナダなど海外公演も経験。作詞やイラストも手がけるマルチな才能を持つ。
※『anan』2022年12月7日号より。写真・小笠原真紀 ヘア&メイク・サカノマリエ 取材、文・上野三樹
(by anan編集部)