ドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』の主題歌「Presence」を手がけたことで、改めてその音楽的センスと才能に多方面から注目が集まったトラックメイカーでMPCプレイヤーのSTUTS。自身の制作はもとより、他アーティストへの楽曲提供なども精力的に行ってきた彼が、4年ぶりとなるフルアルバム『Orbit』をリリースする。

「自分は自分でしかいられない」。その思いを18人の豪華客演陣と表現。

Entame

「前作を作り終えた頃から、次のフルアルバムをどうしようかとずっと考えていたんです。そのテーマが、『Contrast』(’20年発売のミニアルバム)を作っている最中に、ふわっと思い浮かんで。そこから『Orbit』というタイトルを思いついて、あとは一気にアルバムの組み立てができたという感じです」

今作を貫くテーマとなっているのが、“結局、自分は自分でしかいられない”ということ。

「『Orbit』というタイトルは、なんとなく同じところをぐるぐる回っていて、その間、光が当たっている時もあれば、闇に呑まれる時もある。その繰り返しで、変わっているようで自分の芯は変わらない、というより変わりようがないんだっていう考えから思いつきました。フルアルバムは、その時どきに感じたことがパッキングされたようなもの。スパンの長い日記みたいな感じです」

そのテーマのもとに18人の豪華客演陣がリリックを手がけ、ビートに乗せる。今作には、5lackやJJJ、BIMなど、STUTS作品おなじみの顔ぶれから、初コラボのアーティストもいる。

「お声がけするのは、自分がすごく好きなアーティストさんです。あとはトラックを作った時に『これにはあの人の声が合うな』みたいなところも考えます。例えば今回初めてコラボしたAwichさんの『タイミングでしょ』は、2年くらい前にAwichさんが自分のスタジオに来てくれた時に原型ができた曲です。それが今回のアルバムにぴったりだと思ったので、ギターやトランペットを足したり、トラックをブラッシュアップしたりして収録しました」

また、注目はDaichi Yamamoto、Campanella、Ryugo Ishida、北里彰久、SANTAWORLDVIEW、NENE、仙人掌、鎮座DOPENESSの総勢8人による「Expressions」。

「このトラックができた時に、マイクリレーができたら絶対に楽しいだろうなと思ったんです。それで誰にお願いしようかと考えた時に、曲のタイトルが『Expressions』なので、表現することとか、表現せずにいられない、というテーマに合致する方がいいなと。全員ラッパーさんでいくのもありだったんですけど、途中でメロディが入ったら面白いかも、みたいなことを考えて、北里彰久さんにもお声がけさせてもらいました」

実は、プレイヤーとしての初期衝動はトラックメイカーではなくラッパーだったというSTUTSだが、『Contrast』からラップとボーカルに取り組み、今作でも2曲でその歌声を聴くことができる。

「『Driftin’』は、遊びで作ったトラックにこういうボーカルが乗るといいかも、と自分でふにゃふにゃ歌っているうちにできた曲です。歌詞は、16曲目でもご一緒したKMCさんと一緒に作りました。17曲目のアウトロまでいろいろやりきった感があるので、最後の『Driftin’』はボーナストラック的に聴いてもらえたらと思っています」

今作では、初めて全曲のミックスを自身で行ったという。

「アルバムのテーマ的にも、自分で完結したいという思いがあったんです。自分としては、曲間や流れも含めていろいろ考えて作ったので、最初から最後の曲まで通して楽しんでもらえたら嬉しいです」

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3rdフルアルバム『Orbit』は10月12日発売。初回限定盤のBlu‐rayには、昨年、新木場「STUDIOCOAST」で行われたワンマンライブの模様が収録されている。【初回限定盤(CD+Blu‐ray)】¥5,170 【通常盤(CD)】¥2,970(Newhere Music)

スタッツ 1989年生まれ、愛知県出身。2016年に1stアルバム『Pushin’』、’18年に2nd『Eutopia』をリリース。近年はバンドセットでのライブも盛況で、昨年はフジロック、今年はサマソニへの出演を果たす。

※『anan』2022年10月12日号より。写真・Nae.Jay 取材、文・保手濱奈美

(by anan編集部)

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