お笑い芸人・ほしのディスコさんが本名でアーティストデビュー!
リードトラックの「いとしの悪魔ちゃん」は、星野一成さん自身の辛い経験をもとにした切ないラブソング。
「好きな女性に尽くしすぎて悲しい結末を迎えた実体験がちりばめられていて、聴いてすぐ『これは自分の曲だ』って思えました。男性の恋愛ソングだけど、歌声は女性っぽくて新鮮に聴いてもらえると思います」
女性と間違われてもおかしくない美しい高音こそ、星野さんの武器!
「声変わりするのを忘れちゃいました(笑)。思春期はバカにされたこの声がコンプレックスだったけど、歌は小さい頃から大好きで、アーティストか芸人になりたかったんです。アーティストは美男美女がなるものだと思って、僕には無理だなって。でも、芸人になってからも、歌が上手くなってCDを出したいという気持ちはずっとあって、自己流で研究してました」
その歌声を「神様からのギフト」と高く評価してくれたのが、今回プロデュースを手掛ける寺岡呼人さん。
「芸人の歌うまランキングを作る番組で審査員だった寺岡さんは、ずっと100点満点をつけてくれたので、その場のノリで『曲作ってもらえますか』ってお願いしたら、本当にご連絡をいただけて、これはデカめのドッキリがきたなと(笑)。僕はゆずさんが好きで、そのプロデュースをしていた方とご縁が生まれるなんて夢にも思いませんから! レコーディング中も、隠しカメラに気づいちゃいけないみたいな(笑)。デビューの確信が持てたのは、最終段階のマスタリングの時でした」
アーティストになるという大きな夢を叶えた今、新しい夢は?
「アーティストになれた以上、紅白歌合戦を目指したいです。『決まった』と言われたら、またドッキリを心配しなきゃ(笑)。僕らパーパーは、最近までコンビ仲が悪くて単独ライブを1回しかしたことがないので、全国ツアーで地方を巡ってみたいですね。でも、今のコンビ仲は過去最高に良好なんですよ。あいなぷぅに紹介してもらった占い師さんには『音楽の仕事は順調』と言われて不安が消えました。僕のデビューについて、彼女の反応は…『私、何とも思ってません』みたいな(笑)。自由にさせてくれてありがたいです」
『ほしのディスコEP』。「いとしの悪魔ちゃん」を含む、4曲とインストゥルメンタル4曲の計8曲。特典DVDにはメイキング映像や2曲分のMVが収録。【初回限定盤(CD+DVD)】¥2,200 【通常盤(CD)】¥1,100(ドリーミュージック)
ほしの・かずなり 1989年10月23日生まれ、群馬県出身。2014年、あいなぷぅとお笑いコンビ「パーパー」を結成。’20年、『R‐1ぐらんぷり』決勝に進出。人気バラエティ番組『有吉の壁』(日テレ系)に準レギュラー出演。
※『anan』2022年6月15日号より。写真・小笠原真紀 取材、文・小泉咲子
(by anan編集部)