2019年に芸能活動を始めて約3年。立て続けに話題作への出演を果たし、注目の若手俳優として躍進を続けている藤原大祐さん。フレッシュな可愛らしさの奥に芯の強さを感じさせる彼が語る、これまでとこれからへの想いとは。
「この3年間はとにかくその時どきを必死で頑張って駆け抜けたので、本当にあっという間でした。改めて振り返ってみても“もったいない時間を過ごした”という気持ちは一切ないし、有意義な日々を送れていたように思います。この間イベントでファンの方々にお会いしたのですが、みなさん本当にいろんな作品で僕を知ってくれていて。1日だけの仕事も、長い時間をかけて撮影した作品も、すべてが僕を形成しているんだなと改めて実感しました。経験や知識がゼロの状態からこの世界へ飛び込んで、“何でもどんどん吸収できるスポンジのような存在でありたい”と思って活動していたので、そういう意味ではしっかり成長できたのではないかと思います。これからもそのスタンスは変えずに、いろんな先輩方とお仕事する中でどんどん吸収し続けたいですね」
撮影を担当した柘植美咲さんとは3歳差。同世代での撮影は、他の現場とはちょっぴり違う、新鮮なひと時となったよう。
「柘植さんから“今この瞬間を撮りたいんだ!”という想いがビシビシと伝わってきて、それに身を委ねるのがすごく楽しかったです。僕は常々、“カメラに撮られているのではなく人に見られている”という意識を持つことを大切にしているんです。だから今日も、柘植さんが持つカメラの奥にいる人々に自分を表現しようと思って臨みました」
この日撮影を行った下北沢は、藤原さんがプライベートでもたびたび訪れる街。大好きな古着を求めて、ヴィンテージショップを巡ることが多いそう。
「コーディネートに何か1つは自分だけの一点ものを取り入れるというのが僕のファッションのこだわり。ちょっといいなって思うものを10個買うより、珍しいものを1個手に入れたいタイプなんです。古着はそういう奇跡の出合いを楽しめるところが好きですね。撮影した『明天好好』は、近くを通るたびに気になっていました。僕、実は甘いものが大好物なんですよ! 豆花は初めて食べましたが、優しい味わいでなんだかクセになりそう。普段から黒酢ドリンクをよく飲むので、このブラックビネガーソーダも気に入りました。今度来た時は大好きな餃子を頼んでみたいな」
10代らしいチャーミングな一面と落ち着いた表情をあわせ持ち、なんとも不思議な魅力を醸し出す藤原さん。今後の目標について尋ねると、真剣な眼差しで熱い想いを語ってくれた。
「やはり、先輩方の過去の話を聞くと刺激を受けますよ。例えば“この人は20歳の時にこんな仕事をしてたよ”って言われたら、絶対にそれを超えたいと思っちゃうし。でも、誰かの後ろをただ追いかけるだけでは他の人の二番煎じにしかなれないから、何かオリジナルの面白いことをやらなくちゃいけないとは常に考えています。あとは、年齢を重ねてもずっと変わらない自分でありたいという想いも強いです。周りの方々から“視点がたくさんある”とか“客観的にいろんな物事を見てる”と言ってもらうことが多いので、そういう僕ならではの観察力を活かして、いろんな人の人生に寄り添える役者でありたいですね。具体的な目標としては、20代で『anan』の表紙を飾りたい! それまでにしっかり体を鍛えておかないと(笑)」
ふじわら・たいゆ 2003年、東京都生まれ。’19年に芸能界デビューを果たし、『おじさんはカワイイものがお好き。』や『恋する母たち』など話題のドラマに出演。初主演を務める映画『追想ジャーニー』の公開も控える、今後の活躍が期待される若手俳優の一人。
テーラードジャケット¥88,000(クードス/エムエイティティ INFO@THE‐MATT.COM) Tシャツ¥17,600 パンツ¥34,100(共にストックホルムサーフボード クラブ) ネックレス¥115,500 ブレスレット¥57,200 リング¥51,700(以上オール ブルース) すべてエドストローム オフィス TEL:03・6427・5901 ニットキャップ¥14,300 ショルダーバッグ¥26,400(共にyushokobayashi/シープ TEL:03・6434・0333) シューズ¥9,900(コンバース/コンバースインフォメーションセンター TEL:0120・819・217)
つげ・みさき 2000年、三重県生まれ。高校1年生から写真を撮り始め、18歳で「ポカリスエット」の広告に高校生カメラマンとして起用され一躍注目の的に。’20年には、写真コンテスト「IMA next」の“LOVE”をテーマにした回でグランプリを受賞した。
※『anan』2022年5月25日号より。写真・柘植美咲 スタイリスト・井田信之 ヘア&メイク・外山友香(mod's hair) 取材、文・大場桃果 撮影協力・明天好好
(by anan編集部)