いつだって直球しか言えない。でも、そこに伝えたいことがある。
「“親子3世代も続く100年にわたるストーリー”で内容と言葉を聞いて、『これは私にぴったり!』と思いました。直太朗くんの曲は最初に聴いた時から本当に素晴らしくて。レコーディング当初、直太朗くんのメロディを崩さないように歌うのがけっこう難しいなと感じていたんです。でも、“自由に歌っていいんだよ”って言ってもらえてから自分らしさを盛り込めました。直太朗くんのデモの感じをなんとか出したいという気持ちで頑張りましたが、いまだにコツを掴めてない気もします(笑)。だから歌う時に特別な緊張感がある。そんな揺らぎを感じるのも、今までありそうでなかったこと」
他にもアルバムには、三浦大知とのコラボ曲や世界的トップダンサーRIEHATAをボーカリストに起用したデュエット曲、AIらしいゴスペル曲など聴き応え十分。
「大知くんもRIEちゃんも歌がうまいっ! ずっと一緒にやりたいと思っていたお二人と曲を作れたのはうれしかったですね。国内外のアーティストやクリエイターとコラボするのはすごくいい経験で、アイデアをいっぱいもらえる。めっちゃ勉強になるんです」
タイトルは『DREAM』。アルバムには、今を生きる私たちの背中を押す力強い言葉が溢れている。それが浮つかず、ずんと胸に響くのはAIが持つ歌声の強さゆえだろう。
「私、直球しか言えないから(笑)。いつも、めっちゃシンプル。ラブとかピースとかハピネスとか! でも、そこで言っている気持ちは本当だし、伝えたいことをちゃんと言っているだけ。今回の“夢”もいい言葉だなって思います。夢って動きだすための原動力。みんながいい方向に向かえるきっかけになってもらえたら」
では、今の夢は?
「私の子どもたちを優しい強い子に育てあげること! あと、世界を平和に近づける!!」
やっぱりAIの直球はでっかく、どこまでも温かい。
アルバム『DREAM 』。「アルデバラン」を含む全9曲を収録。2月23日発売。限定盤にはライブ映像+ MV集を収録。【限定盤(CD+BD、CD+DVD)】各¥5,500 【通常盤(CD)】¥3,300(ユニバーサルミュージック)
アイ 1981年生まれ。LAで生まれ、鹿児島で育つ。2000年11月にデビュー。圧倒的な歌唱力に定評があり、「Story」「ハピネス」「みんながみんな英雄」など代表曲多数。5月より全国ツアー「AI“DREAM TOUR”」がスタート。
※『anan』2022年3月2日号より。取材、文・梅原加奈
(by anan編集部)