「登場する料理を真似して作りながら楽しんでください」
「レシピ本をドラマ化するというお話を聞いた時は、“僕、まったく料理できないですよ!?”という思いでした。料理を作るのが好きな人の役なのに、自分がその楽しさに気づいてもいない状態。練習すれば変わるかなと思って、クランクインの1か月前から料理を習い始めたんです」
それから3日に一回は料理教室に通い、包丁の持ち方や野菜の切り方などの基礎を習得。実際に家でも自主的に練習をしていたそう。
「今、人生で一番料理してます。包丁で野菜を切るのも楽しくなってきたし、原案のレシピ本にある豚汁、生姜焼き、パスタも作ってみたんですけど、どれも本当に美味しい。初心者の僕でも30分以内で作れるし、びっくりしました」
高杉さんが演じる理生は、平日は電機メーカーの子会社で働くサラリーマン、週末はバンドのベーシストという役どころ。真面目でこだわりが強いぶん、女性にモテず、彼女いない歴はなんと3000日…!!
「監督と話し合って、すごく冴えない男にしようということになりました。顔合わせの日、僕なりにイメージをして、寝起きのボッサボサの髪にぐっしゃぐしゃの格好で行ったら、“そう、そんな感じ!”って言ってもらえて嬉しかったです(笑)」
物語は、そんな非モテの理生が誰かにホメられるべく、妄想の世界に登場する理想の彼女に、美味しいごはんを振る舞う姿を描いていく。
「僕は仕事のために料理を頑張ってますけど、これが自分のためとなると続けられるかはわからない。でもこの妄想彼女のように、美味しそうに食べてくれる相手がいたら嬉しいし、モチベーションも上がりますよね。僕はまだ誰かのために作ったことはないですが、料理教室の先生に自分で作ったものを食べてもらう時は毎回汗をかくほど緊張するんです。だから人に料理を振る舞うってすごいことなんだなと感じました」
ドラマを見ている人にも、「劇中に出てくる料理を真似して作りながら楽しんでほしい」と高杉さん。
「出てくる料理は僕でも作れるくらい簡単なものばかり。忙しくて食事に時間を取れない方も多いと思うのですが、それでも家に帰ってきてあったかいごはんが食べたいと思う時は、ぜひこのドラマを見ながら理生さんと一緒に作ってみてください」
『ホメられたい僕の妄想ごはん』 音楽に乗せて料理を作るミュージックビデオ風の調理シーンも見どころの一つ。妄想彼女役として登場する個性豊かな女優陣にも注目を。出演/高杉真宙ほか 毎週土曜、テレビ大阪24時56分~・BSテレ東24時~放送中のほか、ひかりTVでも独占先行配信中。
たかすぎ・まひろ 1996年7月4日生まれ、福岡県出身。出演する『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』も話題に。放送中のアニメ『RE‐MAIN』(テレビ朝日系)では声優も務めている。
ジャケット¥68,200 パンツ¥42,900(共にMIKAGE SHIN info@mikageshin.com) シャツ¥40,700(LITTLEBIG info@littlebig-tokyo.com)
※『anan』2021年7月21日号より。写真・内田紘倫(The VOICE) スタイリスト・石橋修一 ヘア&メイク・堤 紗也香 インタビュー、文・菅野綾子
(by anan編集部)