人生の先輩的女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。今月のゲストは、ドラマ、舞台、バラエティと幅広く活躍する中尾ミエさん。第2回は「夢や希望があるうちに、苦労することが大事」。
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私くらいの年になると偉そうなことも言えると思うので、ちょっと聞いてほしいんですが(笑)、生きている人全員、人生は平等にできていると思うんです。誰でも絶対苦労は味わうようになっていて、異なるのは、それがいつ来るか、ということだけ。“若いときの苦労は買ってでもしろ”なんて言いますけれど、それを避けてしまうと、年をとってからとてつもない困難に直面するわけで、もう立ち直る気力がないから、しんどいのよ。老人になったら、ラクに生きたいじゃない?(笑) できれば、夢や希望、そして体力があるうちに、苦労をしておいたほうがいいですよ。

この年になると、通り抜けてきたネガティブな経験をいろいろと思い出すものですが、正直それがあったから学べたり、身についたことって本当にたくさんある。素敵な経験はいい思い出にはなるけれど、正直学びはないわよね。失敗を恐れることなかれ。その経験が、あなたの人生の財産になるんだから。

30歳から習い事開始。人生が彩り豊かに!

10代で出したデビュー曲が大ヒットして、そのまま行けるのかしら…と思ったものの、私の20代は全然ダメ。ヒット曲も出ず、すごく中途半端な10年でした。20代って、若いしなんでも吸収できるし、放っておいても成長する世代のはずなのに、目標が定まらなかった私はほとんど何も身にならなかった。だから30歳になったとき、これはいかんと思って習い事を始めたんです。最初はジャズダンス。とりあえず10年…と思って続けまして、40歳。そこで、もっと上達するにはクラシックバレエも習ったほうがいいかしら…と、そこからまた10年。50歳、ちょっと足が上がらなくなってきたので、次はタップダンス。あっという間に30年!!(笑)

夢中になれることがあると人は自分に自信が持てます。またそれを通じ新しい出会いもあり、世界が広がる。少しでも興味がある、やりたいと思うことがあるなら、一刻も早くやりましょう。人生が楽しくなりますよ!

なかお・みえ 歌手、俳優。1946年生まれ。‘62年、デビュー曲『可愛いベイビー』が大ヒットし一躍スターに。6月には米倉涼子と城田優がプロデュースするエンターテインメントショー『SHOWTIME』に出演。

※『anan』2021年5月26日号より。写真・中島慶子

(by anan編集部)

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