映画評論ユニット「お杉とB子」が今回おすすめするのは『mid90s ミッドナインティーズ』です。

思春期のきらめきと切なさに胸きゅん!

Movie

お杉:‘90年代のロサンゼルスが舞台のほろ苦い青春映画の登場よ。『マネーボール』でオスカー候補になった実力派ジョナ・ヒルの初監督作ってだけで気になっちゃう♪

B子:『スーパーバッド 童貞ウォーズ』のせいで、ジョナってコメディ俳優のイメージが強いからポップ&軽妙なテイストかと思いきや! 背伸びするローティーンのつっぱりやスケーター仲間同士のマウンティングが描かれてるの。

お杉:意外だよね。主人公は、13歳のスティーヴィー。街のスケボーショップに集う少年たちに憧れた彼が、会話をきっかけに仲間に入れてもらうの。雑用を頼まれたときの嬉しそうな顔が母性本能をくすぐるわ(笑)。

B子:ジョナ自身もスケボー少年だったとかで、自伝的要素もあるみたい。といってもスティーヴィーの反抗心の原因でもある兄イアンとの関係はジョナのそれとは違うと思う。イアン、暴力的すぎで、闇を感じる。

お杉:イアン役は、ルーカス・ヘッジズ。シャイア・ラブーフの自伝的作品『ハニーボーイ』にも出てたし、ほんと働くよね(笑)。兄弟間の緊張感をリアルに演じていて、さすが。

B子:‘90年代って、男はマッチョとかクールじゃなきゃダメという時代だった。きっと男子も生きにくかったろうね。スティーヴィーも男になりたい意欲が強いけど、初体験ではさすがにビビるのがかわいい。ただ仲間に自慢するのは嫌だった。

お杉:それが男ってものなのかも?

B子:‘90年代だからじゃないの? 今だと逆にかっこ悪いもん。

お杉:でも、スティーヴィー役のサニー・スリッチがかわいいからOK。巨匠の作品にも出てる実力派子役だけあって、スケボー少年の成長物語だけでなく、母と息子の物語としても楽しませてくれる。ラスト、いきなり感動作へと変わりますから!

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『mid90s ミッドナインティーズ』 監督・脚本/ジョナ・ヒル 出演/サニー・スリッチ、ルーカス・ヘッジズ、キャサリン・ウォーターストン、ナケル・スミスほか 新宿ピカデリーほか全国公開中。©2018 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.

お杉とB子 『行き止まりの世界に生まれて』(公開中)のスケボー少年たちに胸が熱くなる。オバマ前大統領じゃなくても絶賛だわ。(お杉)日本公開はないと思っていた『ミッドウェイ』(9月11日公開)は、監督によると史実にもっとも忠実らしい。本当?(B子)

※『anan』2020年9月16日号より。

(by anan編集部)

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