ジェンダーレス男子の先駆けであり、その存在を広く知らしめたこんどうようぢさん。メイクが日常である彼のスタイルが、現在も多くの男性に影響を与えている。
「お母さん、お姉ちゃん、妹、僕の4人家族ということもあり、小学生の頃から当たり前のようにスキンケアをしていました。美意識が高いわけではなく、習慣だったんです。初めてのメイクは、芸能界に入ってからメイクさんにしてもらいました。“こんなに変われるんだ!”と衝撃を受け、自分でもするようになったんです。普段の工程でいうと、スキンケアをしてから、日焼け止めと下地を塗り、ファンデーション、コンシーラー、ハイライト、シェーディングをします。さらに、アイブロウやアイライナー、マスカラ、チーク、リップをしたら完成。肌感やカラーは、その日の気分で変えます。撮影用のメイクはラメやカラーが使えるので面白いし、考えたスタイルが上手く実現できると嬉しい。友だちにメイクをして撮影会をするのも楽しいです。『ぜんぜん違う!』と、嬉しそうに自分の写真を見ていた友人もいました(笑)」
メイクをすることで、内面にも、ポジティブな効果があるという。
「何より自信が持てるようになりました。それは、この仕事やメイクを始めたことで、僕を認めてくれるファンの方ができたからです。褒められることが嬉しくてやっているところは大きいですね。メイクをすると前を向いて外を歩けるし、服が似合うようになる。自分が生きるために必要なものだと思っています。とはいえ、メイクをする男性が嫌だと感じる人がいることもわかるし、全員に受け入れてもらいたいとは思っていません。でも、“メイク、やめたほうがいいよ”とは言わないでほしいです。“そういう人間もいる”と伝えたいし、人として中身を見て付き合ってもらえたら。嬉しいのは、イベントに来てくれたメイクを楽しんでいる男の子を見た時。“メイクをするきっかけになれたのかな、やっていてよかったな”と思います。ただ、“周りの人から何か言われていないかな”と心配にもなっちゃう。メイクを楽しめる環境にいてほしいと思っています」
我が道を突き進むこんどうさんだが、気になることがあるそう。
「“メイクをする男性、いいよね”と言ってくれる女性は多いですが、恋愛対象として見てもらえるのかなって…。というのも、もし僕が女性だったら、自分はタイプじゃないと思うから。実際、純粋にモテません(笑)。みんな友だちみたいになっちゃうんです。だから、ちょっと気になる子とごはんに行く時には、メイクを薄くする(笑)。“すっぴんかな?”と思わせるくらいに抑えておいて、男らしさを感じてもらいたいんです」
美容インフルエンサーとしても発信中。
YouTubeではメイクテクを惜しみなく公開。普段のメイクから、韓国コスメの使い方をレクチャーしたものまで幅広いコンテンツが魅力。女性が見ても勉強になる!
ポーチの中身拝見!
「メイクが崩れた時のためのアイテムが多いです。UZUのリップは自然な血色感が出てお気に入り」。M・A・Cのオイルスティックとアベンヌ ウオーターは乾燥対策に。
こんどうようぢ 1992年12月25日生まれ、大阪府出身。ファッションブランド『DING』プロデューサー。12/23に、デート風グラビアやメイクページなどもある写真集を発売。
ジェンダーレス男子とは…ファッションにも美容にも敏感。社会からカテゴライズされた男らしさ/女らしさの区別を超えて、「好きなもの」「似合うもの」を取り入れ、自分らしい個性を表現している男性たちのこと。
※『anan』2019年11月6日号より。写真・内田紘倫(The VOICE) 取材、文・重信 綾
(by anan編集部)
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