くっだらない舞台をやって一生を終えられたら満足です。
今回のページ趣旨を説明すると、古田新太さんは「そりゃあ来たお仕事、断らないからね」と事もなげに言って、「仕事に変なこだわりはないから」と付け加えた。
「映像に興味がなかった若い頃には、呼ばれても“やりゃぁいいんだろ”くらいに思ってやっていたんです。でも徐々にそこに命かけてる人たちがいるんだってわかってきて、どんな仕事もナメちゃいけないなって思うようになりました。だからいまはめちゃくちゃ聞き分けいいよ(笑)。監督や演出家に言われたら素直にやるからね。いらない芝居を入れて、“それ、やめてください”って言われたら、別のいらない芝居をして納得してもらえるだけの手管は持っているつもりだし」
古田さんの魅力は自由にも見えるその軽やかさだけれど、それもあらゆる要求に応えられる確かな技と芸に裏打ちされたものなのだ。
「ただ、作品に対して面白い面白くないって批判性は、ちゃんと持っておかなきゃとは思っています。面白くないならどうするか、それを考えるのが大人だろ、と」
あくまで「自分は舞台俳優だと思っている」と話す。
「人気者になりたいとか、お金持ちになりたいって気持ちはないのよ。金は、飲みに行ったら後輩より少し多めにあればいい。んで、くっだらない舞台に出てふざけ倒して、ゲラゲラ笑って一生を終えられたら満足で」
出演中の『ロッキー・ホラー・ショー』は、その古田さんが子供の頃から大好きなミュージカル。
「いい大人がふざけまくるパーリィ的な舞台を目指しています。お客さんが“楽しかった”って言ってくれたらそれでいいんで」
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