
優勝すればロス五輪の出場権が与えられるアジア選手権。果たして、男子バレー日本代表はどんな戦い方を見せるのか。
4年後に持ち越されたメダルへの第一歩
2024年パリ五輪で届かなかったメダル──。日本男子バレーの悲願は、4年後に持ち越された。そのロサンゼルス五輪への第一歩が9月4日に開幕するアジア選手権だ。優勝すればロス五輪の出場権が与えられる。今年出場権を得られれば、来年は新戦力を試すなどロス五輪に向けた準備を充実させられるため、何としても今大会で切符を掴みたい。
日本代表は今年6〜8月に開催されたネーションズリーグでベスト4に進出。メダルには届かなかったが、予選ラウンドでは大会史上初の12戦全勝という快進撃を見せた。今年はアウトサイドヒッターの髙橋藍が攻守に躍動している。肉体改造が功を奏し、ジャンプ力や安定性が増したことで、ネーションズリーグでは日本チームトップ、全体でも4位となる262得点を叩き出した。加えて、代表を離れていた選手の復帰やバックアップメンバーの成長により、選手層が厚みを増している。オポジットには、昨年個人のトレーニングに専念していた西田有志が復帰。ネーションズリーグでは主に西田が先発し、昨年先発を務めた宮浦健人がスーパーサブとして控え、苦しい場面で流れを変える心強い存在となった。また、7年ぶりにA代表に復帰した36歳のセッター・深津英臣がコートに落ち着きをもたらし、テンポのいいトスでスパイカー陣を活かしている。富田将馬や大塚達宣、西本圭吾など、出番が来れば必ず結果を残す選手たちの存在も頼もしい。
ネーションズリーグの決勝ラウンドでは首を痛め万全の状態でなかった石川祐希キャプテンの復調が気がかりだが、「今年のピークはアジア選手権」と変わらず今大会を見据えてきた。石川が本来の爆発力を取り戻せばさらに大きなプラス材料に。日本は現在アジア最上位の世界ランキング6位だが、決して油断はできない。要注意のライバルはイランと中国。いずれも日本に比べて高さがあり、イランはヨーロッパのリーグで活躍する選手が多い実力国。中国は、ネーションズリーグで二度対戦し2回とも勝利したものの、サーブで崩され苦戦した。日本は徹底的に研究されることが予想されるが、経験豊富なベテランから若手まで、総力で包囲網を打ち破りたい。
information
アジア男子バレーボール選手権大会 福岡2026
日程:9/4(金)~9/13(日)
会場:北九州市立総合体育館
日本戦はフジテレビ系列で放送予定。
JVA2026-08-090
anan 2510号(2026年9月2日発売)より


































