
一日の終わりの一杯を最高においしく飲むことを追求した、お酒がテーマの人気グルメドラマ『晩酌の流儀』。現在、待望のシーズン5夏編が放送中。人気の理由は、主演の栗山千明さん自身の研究にあった。
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美幸と一緒に、乾杯してもらえたら嬉しいです
一日の終わりの一杯を最高においしく飲むことを追求した、お酒がテーマの人気グルメドラマ『晩酌の流儀』。現在、待望のシーズン5夏編が放送中だ。目が離せないのは、主演の栗山千明さん演じる伊澤美幸の晩酌シーン。豪快に飲んで食べて、思わず作りたくなるメニューも見どころだ。その自然な食べっぷりの裏には、栗山さん自身の研究も。
「この作品を始めて、お芝居プラスアルファの技術が必要なんだなとすごく感じました。豪快に食べたいけど、汚く見えてはいけない。その加減が本当に難しくて。シーズン1の頃は、ひと口が大きくても品よく見える、食系のYouTuberの方を見て参考にしたりもしました」
毎回の見せ場となるのが、キンキンに冷えたグラスにお酒を注ぎ、豪快に飲む一連のシーン。
「グラスは冷えたものを、料理は湯気が立つ出来たてアツアツの状態で用意していただいて、その両方がベストなタイミングで、初めて本番に入るんです。そこからお酒を注ぐわけですが、私が液体と泡の割合を7対3で注げなかったら失敗です(笑)。毎回グラスの形が違うので難しいし、それぞれコツがあるんですよ。くびれがあるグラスは、途中で液体が滞留して急に泡がバーッと出たりするし、350mLでギリギリいっぱいになるグラスなら、泡を少し多めにしないときれいに見えないし。グラスの厚みによって霜が取れる早さも違うんです」
お酒を注ぐ腕は、もはや職人技! そんな苦労を重ねた末に完成するからこそ、ひと口目に見せる至福の表情も自然に生まれる。
「美しく注げて、カットがかからず、そのまま飲めた時にやっと“ああ、おいしい!”ってなるんです。みんなで作り上げた苦労と、やっと飲めるという気持ち。その両方が相まってのあの表情です」
しかも、栗山さんが飲んでいるお酒は、ノンアルではなく本物!
「最初は、“ノンアルにしますか?”と気を遣っていただいたんですけど、本物に勝るものはないじゃないですか。重いものを持つ芝居も、実際に重いものを持ったほうがリアリティが出る。それと同じです」
放送後、視聴者が料理を再現してくれることも、楽しみのひとつ。
「SNSに作った料理をアップしてくださる方が結構いらっしゃって、すごく嬉しいです。今回も、そんなに時間や手間がかかるメニューではないと思うので、一緒に作って楽しんでくださったら嬉しいですね。外での食事ももちろんいいですけど、家でリラックスしながら過ごす時間が好きな方も多いと思います。このドラマが、そんな時間の参考になればいいなって。美幸と一緒に乾杯していただけたら幸せです」
Profile
栗山千明
くりやま・ちあき 1984年10月10日生まれ、茨城県出身。'99年に俳優デビューし、以降は映画『バトル・ロワイアル』など数々の話題作に出演。近年の主な出演作に、Huluオリジナル『おとなになっても』、ドラマ『エラー』など。
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ドラマ25『晩酌の流儀5』
不動産会社で働きながら、一日の締めくくりに飲むお酒をこよなく愛する伊澤美幸(栗山千明)。最高の一杯を味わうために、晩酌の準備に全力を注ぐ姿を描く。ドラマ25『晩酌の流儀5~夏編~』は毎週金曜24:52~テレビ東京にて。10月からは、秋・冬編も放送。
松本拓Pが語る、ヒットの要因
グルメドラマはたくさんありますが、晩酌のために準備することに焦点を当てた作品って、あまりなかったんですよね。最高の晩酌のために体調を整えて、買い物をして、料理を作ってと、いろいろと準備をする。そういう切り口が新しいものとして、視聴者の方に受け入れていただけたのかなと思います。
ここまで長く続いた理由でいうと、やっぱり栗山さん演じる伊澤美幸というキャラクターの存在が大きいですね。ドラマって、主人公が愛されないと続かないんです。もともとこの作品は、本当にお酒が好きな人に演じてほしいという思いがあって、キャスティングにはかなりこだわりました。飲み方や食べ方、飲んだ後の表情など、意外と細かいところに普段の所作が出るんですよ。そういう部分は演技指導で身につくものではないし、栗山さんだからこそ出せるリアリティある芝居が、美幸というキャラクターの魅力につながっているんじゃないかと思います。
松本Pが選ぶ!名晩酌回3選

シーズン1・第7話「トマトすき焼き」
シリーズ唯一の、屋外でキャンプしながら晩酌する回ですが、撮影が死ぬほど大変でした。台風クラスの大雨に見舞われながら、夜中の4時まで撮影したという伝説の回。もう一生、外でのロケはやらないと決めています(笑)。

シーズン2・最終話「薬味たっぷり鰹のたたき」
ドラマ内で紹介するメニューは、僕がプライベートで出合ったものが登場することも多いんです。これもよく行く居酒屋で出てきたもので、鰹のたたきをマヨネーズで食べるのが新しいおいしさで。視聴者からも好評でした。

シーズン3・第1話「ししゃものアヒージョ」
SNSでも一番反響が大きかったメニューですね。これも僕が制作会社の食堂で出合ったもので、初めて食べた時に、超簡単なのにめちゃくちゃうまいなと驚いて。これは絶対にドラマでやりたいなと思って取り上げました。
Profile
松本拓
まつもと・たく テレビ東京のドラマプロデューサー。『週末旅の極意』シリーズ、『きのう何食べた?』『人は見た目じゃないと思ってた。』『私があなたといる理由』など、数々の話題作を手がける。
anan 2510号(2026年9月2日発売)より






























